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放送日 平成25年5月18日(mp3形式音声ファイルはこちら→) 
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 放送内容は、著作権の保護を受けますので、個人でお聞きになる以外のご利用は出来ません。

タイトル: 体を元気に、心を天気に、福をもらって朗らかに輝いて~つどい場・ミニむつき庵・てんきにな~れ
概要: 社会福祉法人の介護のプロであるお二人が、仕事の傍ら何故「つどい場・ミニむつき庵・てんきにな~れ」を開設するに至ったのか?その辺りについて絹川の書いたレポートからエピソードを交え紹介いたします。
出演者: 伊:伊藤 千秋氏 つどい場・ミニむつき庵・てんきにな~れ スタッフ
(社会福祉法人 七野会 生活支援総合センター聚楽 介護職)
和:和田 晴美氏 つどい場・ミニむつき庵・てんきにな~れ スタッフ
(ナービス京都二条 介護職)
古:古川 裕之君 ちょびっと推進室インターン(龍谷大学経済学部辻田ゼミ3回生)
絹:絹川 雅則 (公成建設株式会社)
   放送内容については、無断使用を禁止させていただきます。この件についてのご連絡はこちらまで。
絹: “まちづくり”チョビット推進室!
Give me thirty minutes,I will show you the frontline of “まちづくり” and “まちづくり” people in KYOTO.
************************************************************************
絹: 皆様こんにちは。まちづくりチョビット推進室の時間がやってまいりました。
この番組は地元京都の建設屋の目から見た元気なまちづくりびとの紹介や、その活動の最前線をお話しております。
いつものように番組のお相手は、当まちづくりチョビット推進室、絹川がお送りいたします。

■今回のゲストは介護の現場からお越しいただきました
絹: さて、本日のゲストのご紹介からさせていただきます。
今日はゲスト女性お二人“つどい場・ミニむつき庵・てんきにな~れ”の伊藤千秋さんです。
伊: 伊藤千秋です。よろしくお願いします。
絹: よろしくお願いします。そして同じく“つどい場・ミニむつき庵・てんきにな~れ”の和田晴美さん。
和: 和田晴美です。よろしくお願いします。
絹: はい、それから当まちづくりチョビット推進室の初めてのインターン生、古川君です。
古: 皆様、こんにちは。龍谷大学の古川裕之です。よろしくお願いします。
絹: もう一人、実は声を出さないんですが、古川君の同級生がレポート担当ということで、スタジオで一緒に入ってくれています、塩山弘基君。よろしく。
それではゲストの紹介を続けさせていただきます。伊藤千秋さん、和田晴美さん。
お二方は実は介護のプロでいらっしゃいます。伊藤千秋さんは、“社会福祉法人 原谷こぶしの里七野会”・・・
伊: はい。そこの小規模多機能と言いまして、聚楽にあるんですが、そこの介護職として勤めております。
絹: 上京区ですね?
伊: はい、上京区です。
絹: 確か古い町家を改修されてというタイプの?
伊: はい、そうです。
絹: そして和田晴美さんの方は、“ナービス京都二条”というところで、介護職として勤めておられる。
和: はい。有料老人住宅というので、今流行ってきているんですけれども、京都もたくさん出来てきています。
そこで介護職をやらせていただいております。
絹: ということで、ゲストの紹介を簡単にいたしましたけれども、このお二人の背景は、おいおい紹介させていただきます。

■第一章 “つどい場・ミニむつき庵げんきにな~れ”をひらいて
 ●つどい場とは、こんなところです
絹: さて、今日のテーマ、新聞で言いますと大見出しですけれども、「体を元気に、心を天気に、福をもらって朗らかに耀いて」というテーマです。
これはお二人がお仕事の傍ら、別に開かれた“つどい場・ミニむつき庵・てんきにな~れ”というものの開設の理念を、というかテーマをあらわしている言葉です。
「耀く(かがやく)」は光偏に曜日の曜みたいな字を書くんですね。
伊: はい。
絹: 焼酎に「耀」っていうの、なかったですかね(笑)。
はい、というテーマでまいります。
では、お二方の背景を紹介するために、少しエピソードと言いますか、私の書いたレポートから、一部紹介させていただきます。
「“つどい場てんきにな~れ”の伊藤千秋さんと和田晴美さん。
北区紫野に高齢者を介護する家族たちの集いの場を開設されて二ヶ月。」
もうすぐ三ヶ月ですね。

絹川レポート
(クリックするとPDFが開きます)
伊: そうですね。
絹: 「在宅で介護する家族が困りごとを打ち明けたり、認知症の家族と気軽に外出できる場が少ない現状をなんとかしたいと始められました。
社会福祉法人の介護のプロであるお二人が、仕事の傍らなぜ、このような場所を開設するに至ったのか?在宅で介護に関わる家族が、せめて体を休められるようにデイケアセンターが存在すると思われているけれど・・・。」
いやあ、そうではなさそうだと聞いて、僕はびっくりしました。
実際は、親やお連れ合いをデイケアセンターに送り出しても、例えば『センターで居心地の悪い思いをしていないか・・・』とか『うちに帰りたいと迷惑をかけているのではないか・・・』と、家族の人も実は体は休まっていても心は休まっていないということに、介護のプロであるお二人は、気づいてしまった。
そこから“つどい場・ミニむつき庵”の開設に動き出されたという、そんなレポートを、私は少し前に書きました。

ということで、これが導入です。
伊藤千秋さんと和田晴美さんのご紹介にかえて、こういうことを読ませていただきました。
さあ、まず伊藤千秋さんから開設の経緯だとか、お二人が大切にされていることを、エピソード1としてお願いいたします。
伊: そうですね。
やっぱり高齢者の方や認知症の方を介護されている方というのは、本当にすごく一生懸命されていて、お家でみておられるんですけれども、なかなか自分のことを振り返る時間もなく、自分が潰れていきそうになっている方たちもたくさんいらっしゃるんですね。
でもなかなかそういう現状を、デイサービスのお迎えとか、送りに行った職員が、SOSを受け取れなくて、そういうことが積み重なってくると、介護されている方に虐待であったり、暴言と言いますか、きついことを言ってみたりと。
後で反省するんですけど・・・。

認知症の方というのは、自分も、『なんでこんなことがわからへんのやろう』と、すごく不安な思いをしているところに、「なんでこんなことができひんの!」と怒られると、もっともっと萎縮して、何も言えなくなってしまう。
それがどんどん大きくなっていくと、やはり家族の方も手を出してしまったりとか、そういうことも起こってくる。
でももし、こういう“つどい場”があって、そこで家族さん同士が「うちもこんなんや」とか、「ああ、みんなもそうなんやな」という思いを共有されていくと、すごく気持ちも楽になって、自分を客観的に見ることもできるようになったりもするわけです。
少しそういう時間が取れるようになると、家族さんだけが元気になるのではなくて、介護されている方も居心地が良くなると、すごく前向きな状況になって、介護する方も少し楽になるという形ですね。
“つどい場”でおいしい食事を食べて・・・。
やはり食事って、すごく大事なんですよ。

 ●介護士やナース、医師もみんな寄って
絹: リスナーの皆さん、ついていけてますかね(笑)。
私自身は一度、二度、“つどい場・ミニむつき庵・てんきにな~れ”を訪問させていただいておりますので、ある程度わかっておりますが、ひょっとしたら“つどい場”という言葉とか、「どこにあるの?」とか「何するとこ?」というのを、リスナーの皆さんはわからないかもしれないので、復習の意味でと言いますか、“つどい場”って、どこにあるの?なにするとこ?というのを、和田晴美さんから補足していただけますと助かります。

京都新聞平成25年1月31日の記事より
和: はい。
“つどい場”というのは、「集まる」という字を書くんですが、だから介護されている家族の方だけでなく、介護されている周りの方、介護士、介護福祉士、それからナース、それから医師・・・。
絹: じゃあ、プロと言いますか、「介護の側の人とされる家族とその周辺の人も全部寄っといで」みたいな。
和: はい。そうなんです。
絹: この番組のリスナーの方だったら、覚えていてくださると思うんですけど、僕はずっと“まちの縁側”だとか、“地域拠点”だとかというテーマを番組でしゃべることが多いので、私もそういう思いで、「あ、“つどい場”は、まちの縁側だわ」という思いで、興味を持って、ご紹介いただいて行ったんですけど、色んな人が「いらっしゃい」みたいな場所なんですね。
和: そうなんです。
ご近所の方、皆さんも交えて、介護されている方が、色んな悩みを抱えておられますし、そういう方が1人でも楽になるように、先ほど伊藤が申しましたように、美味しいものをたくさん食べて、元気になって、そしてまた皆さんと話しあって、悩みを分かち合って、そしてさらに元気になろうという場所なんです。

 ●大徳寺前の普通の家で開いています
絹: 古川君、この資料を見て、「どの辺にあるよ」というのを、ちょっと説明してくれる?わかる?
古: えっと。ちょっとこれは・・・。お願いします(笑)。
絹: あ、わかんないか。そうか、彼は大阪人でした(笑)。失礼しました。
リスナーの皆さん、大徳寺はご存知でしょうか。
大徳寺の東側で、新大宮商店街の近所です。
あそこは北大路大宮・・・僕は大徳寺前の交差点から歩いて行きました。
で、地下鉄の北大路駅、市バスの204、205、206で、大徳寺前下車、徒歩5分であります。
町家と言いますか、普通の家屋をお二人が改修されたんですよね。
伊: はい。
絹: で、本当に一般のお家なんですけど、「こんにちは」と行ったら、看板がかかっていて“つどい場・てんきにな~れ”というのと、“サロン耀(かがやき)”というのが二つ並んでいるんですよね。
その辺ちょっと教えていただけますか。
和: はい。“てんきにな~れ”の方は、つどい場ですので、介護されている方が来られたらと思っております。
それから“サロン耀”の方は、高齢者の方々が自宅で引き籠っておられるので、少しでも出てきていただいて、そこでおいしいお茶でも飲みながら、居場所として考えておりまして、そこをご利用いただけたらと思って開きました。
絹: なんか古川君すごいでしょ?
古: はい。

 ●毎週、月・水・金の10時から16時まで開けてます

クリックするとPDFが開きます
絹: 「え~」っと思いました。
高齢者の方が寄れる“サロン耀”と、それから介護者とか介護のプロとか介護家族とか、介護をされているご本人さんも一緒にお茶を飲んだり、ご飯を食べたり。
それはだいたいいつ開けておられます?何時頃から?
伊: 毎週月、水、金の10時から16時まで開けています。
絹: 出入り自由で参加費は500円。
伊: そうです。
高齢者のサロンというのは、もう本当に食事代とかお茶代だけで、出入り自由で。
で、つどい場の方は、利用される方は利用料ということで500円いただいて、それにご飯を食べたり、お茶を飲まれたりをすると、その実費という形でいただくようにしています。
絹: 図書館だとか、喫茶店だとか、はたまたデパートの休憩所だとかで、時間をつぶすということではなくて、開設者のお二人は、何といっても介護の専門家ですよね。
伊: そうですね(笑)。
絹: 無茶苦茶、安心ですよね。

 ●あるヘルパーさんの悩み
伊: そうですね。
実は、介護職の方も、毎日悩みながら過ごしておられるんですね。
介護士も、ヘルパーだと本当に一人でおじゃまして、一人で仕事をしているなかで、ふっと疑問に思ったり、色々考えて、ストレスを持ったりしているんです。
それがうちに来て、「実はこんなことがあったんやけど」と。
「じゃあ、今度こんな風にしてみたらどう?」とかいうのを、みんなで考えながらお話していると、「じゃあ、やってみるわ」というので、ヘルパー自身も前向きになれるんです。
先日、私のヘルパー時代、研修時代の人が何人か集まって、同窓会をしたんですけど、食べながらみんなの職場の報告会みたいな形でしゃべっていたんです。
ある人は、利用者さんの排泄に関する悩みを持っておられて「こんな人がいてはんねん」と。
実はうちでは入ったらすぐ、おむつがダーッと展示してあるので、そのなかで「ええ、こんなんがある・・・」と。
やはり関わっていくなかで、教えてもらったらすごくよくわかるけれども、事業所では年に一回くらいしか講習がないので・・・。
絹: あ、そうなんですか。
伊: ええ、で、そうすると関わってなかったら忘れてしまうし、「『ほんまに習いたかったら、自分で行って来なさい』と言われたから」ということで、ここへ来たそうです。
そうすると、いっぱいおむつがあるから、「ちょっと聞いてみようかな」と相談されたんですが、「じゃあ、そんな方やったら、このカタログとこれと持って帰って、経済的にはこっちのほうがすごく助かるよ」というようなアドバイスをして、帰っていただいたんですけど。

 ●排泄というテーマ
絹: リスナーの皆さん、気づかれているでしょうか。
排泄というテーマというか、話題は、あまり語られることがありません。
伊: そうですね。
絹: そして、介護家族は一番パニックになるのは、自分の家族が失禁だとか、排泄に関する問題を処理できなくなった時なんです。
僕も経験があるんですけど、「もう、あかん」と。「もうこれ、施設に入れんとあかんわ」とパニックるんです。
ところが正しいオムツの使い方や尿もれパッドの使い方をどうしたらいいのというのを、もし専門家がそばにいて、教えてくれはったとしたら、そういうラッキーな人はそこでボロボロにならないで、普通の生活に戻れる可能性がググっと上がるんですが・・・。
でもまあ、親がそうなったとか、自分の家族がそうなったときに、ほんまに目の前が真っ白になって、「どうしたらええの?とにかく施設に・・・」みたいになるんですね。
そういう人が私の周りだけじゃなくて、たくさんいらして、「ここを押さえたら、ものすごく楽になる人がいっぱいいはるのに」というお話を教えてもらいましたよね。

 ●ちょっとした工夫で、ずいぶん改善します!
伊: はい。たぶんご本人もすごくパニックにならはると思うんですよね。
「そんなこと、恥ずかしくて言えへん」という思いがいっぱいで、ご家族さんに隠そう、隠そうとされるので、よけいに家族さんは大変な思いをされるっていう・・・。
朝起きたら、本当にお布団までズクズクやったとかね。
そういうことがいっぱいあるんですけど、やはりご本人さんがもっともっとそれに関して悩んではるし、本当に気持ちが下向きになってしまう。
本当は、ご本人さんが一番、「大変なことをしてしまった」と思っておられると思うんですよね。
そこで、その人の排泄の尿量とか、一日どんな様子なのか、水分の摂り方とかをずっと見ていくと、排泄の量が「夜にたくさん出てはるやん」ということがわかると、夜の排泄の量に合わせたパットを利用したりとか、本当にちょっと工夫するだけなんです。
たとえば、足の可動域が縛り付けられている形になったり、おなかが苦しかったり、そういうふうな形になるところを、少し動きやすくする当て方というのをアドバイスすることによって、失禁もなくなるし、お布団の中での寝返りもしやすくなる。
そういうふうにすると、ご本人さんの機能的な部分というのも、すごく保たれていって、動けるようになるわけです。
ちょっとした工夫なんですが、でもなかなかこれ、教えてくれるところって無いんですよね。
介護職もなかなか知らないもんですから(笑)。
絹: リスナーの皆さん、これ実はすごい話なんですよね。
このことが広く色んな人に知られて、“つどい場・ミニむつき庵・てんきにな~れ”に行くと、こういう情報とかアドバイスを得られて、それによって救われる人が結構いるかもしれないというのを、介護のプロであるお二人は感じておられるから、“七野会”だとか“ナービス京都二条”の仕事を減らしてでも、週に3日、自分たちでお金も手当てして、そういう活動を開始してしまったというとんでもないことを始められた方々です。
和: そうです(笑)。

■第二章 ご家族の気持ちを汲み取る意味
 ●望んでも家で最期を迎えられない・・・
絹: おそらくは非常に先進的な、他の方がまだなさっていない動きだというふうに、私は素人ですけれども思っています。
で、まずは月、水、金、覗いてみて、本当に家族のことで困っておられるとか、あるいはみんなが行く道ですので、心の準備のためと言いますか、行けばなと。
つどい場、大徳寺の東側、いいなと思っております。
で、お二人がすごいのは、介護のプロとして、現場でご本人さんのケアをずっとされていたけれども、そのなかで『介護家族がしんどい顔をしたはるというのを、自分らはキャッチしきれてないんじゃないか』という問題意識を持たれたということですよね。
その辺について、ご自身の言葉でしゃべっていただけませんでしょうか。
何か気がかりがあって、心残りがあって・・・。
伊: やっぱり介護家族というのは、キーパーソンになっておられる方が、本当に主にされているんですが、介護というのは、たぶんその人一人ではなくて、家族みんなで、もし長男さんの家族がみておられたとしたら、その方にご兄弟がいらっしゃったら、そのご兄弟さんも関わっていって、みんなでみていかないと、家で最期までみていくということは、大変難しいことだと思うんですね。
そこで本当にキーパーソンの方が潰れてしまって、他は誰もみられないとなると、施設に行ってしまう。
でもご本人さんの思いというのは、80%の方がお家で亡くなりたいと思っておられるんですね。
でも80%の方が病院で亡くなっているというのが現状なんです。
そこでなぜそうなるんだろうと言った時に、やっぱり介護家族の方がお一人で診てしまっていると、その方が潰れた状態で、あとの家族はお手上げでは、施設に入れたらいいじゃないですかという形になってしまう。

 ●SOSを発信できる状況をつくる
伊: そこで私は、今のところの小規模多機能に勤めているので、担当者会議とか、モニタリング会議に行かせていただいた時に、できるだけ他のご兄弟さんに、「今のお父さんお母さんの様子をみていただいたらいかがですか」とか、「ちょっと泊まりに行ってもらったらいかがですか」というようなことも、少しずつ言っています。
ところが、認知症の方というのは、他所に行くとシャキっとするんです。
お家にいると本当にわけのわからない状況が出てくるんですが、ご兄弟のいつもみてもらってない所に行くと、すごくシャキっとしていて、「やあ、全然大変なことないやん」みたいな形になるんだけれども、そこをやはり頻繁にご家族でみていくと、やはり大変だというのはわかってくると思うんです。
ですからそういうことを家族みんなで話し合いながら、「こういう状態なのよ」ということを、家族さんも発信しながら、「手を貸してほしい」「ちょっと休みたいから、少し泊まりに行かせてもらってもいい?」と言える状況を、介護が始まった最初の時点からつくっていかないといけないんじゃないかなと、実は思ったんです。
絹: そういう重たい話がしやすい場が、“つどい場・ミニむつき庵・てんきにな~れ”であると。
で、つどい場におじゃました時に感じたんですけど、私も仕事だとか日常生活の場で、「うちの親がね」という話はしません、できません。
でもお二人がいて、そういう場ならば、「自分は今、親でこんなことを困っているのよ」という不安などを、自然に話してしまっている自分に気がつく。
そうすると一緒に見学に行った人が、「実はうちもな、見送った時、こんなんやったんやで」とかって、みんなもっているんですよね。
それが共有できるというか、分けられる場があんまりない。
和: そうですね。
絹: そういう場をつどい場としてつくってくださった。ありがたいですねえ。

 ●わたしたちにできること
伊: で、やっぱり施設に送り込んだ家族って、罪悪感に見舞われるんですね。
「えらいことしてしもた」って、思われる方が多いんです。
でもご家族が潰れたら何にもなりません。
「もうそろそろ施設に行く方がいいかな」という時期を見極めるのも、私たちの役目だと思うんですね。
そして施設に行って、少し自分たち家族の時間が余った時に、『逆ショート』という形で施設から一緒に連れて来て、一日でもいいし、半日でもいいから、外出して、そして私たちの所で一緒にお昼を食べたりとか・・・。
介護職がいるので、そこのところは安心して、たぶん食事とかもできると思うんですね。
今、ちょっとそういう方もいらっしゃっているんですけど、やはりそういうことをすることによって、施設の中では一緒に食事とかもできないけれども、うちに来たら食事も一緒にできて、少し元気になる。
で、ご本人さんも外出することで、すごく元気になって、すごく顔が明るくなって帰られるので・・・。
和: そうですねえ。
古: 普段と違う生活に刺激が与えられたということで、『もっと頑張らなきゃいけないなあ』という気分になるということですね。
伊: そうです。
で、『家族も自分のことを思ってくれてるやん』というね。そういうふうな思いが伝わっていく・・・。
絹: すみません。話は尽きないんですけど、時間が足りません。
伊: そうですね(笑)。
絹: 無理やり閉じちゃいますけど、またやりましょうね。
伊: はい。
和: そうですね。よろしくお願いします。
絹: リスナーの皆さん、本当に“つどい場・ミニむつき庵・てんきにな~れ”、この存在をぜひ、頭のどこかに置いておいてください。
きっと助けになると思います。
本当に大切な話をしていただきました。ありがとうございました。
申し訳ありません。今日は時間が足りなくなってしまいましたね。
この番組は、心を建てる公成建設の協力と、京都市・景観まちづくりセンターの応援でお送りしました。
お二人ともありがとうございました!またやりましょうね。古川君、ありがとう!
全員: ありがとうございました。
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