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放送日 平成24年 7月14日(mp3形式音声ファイルはこちら→) 
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 放送内容は、著作権の保護を受けますので、個人でお聞きになる以外のご利用は出来ません。
ちょびっと
タイトル: 京都発「石畳風保水性舗装」ってご存じですか?
概要: ゲストに京都市建設局 堀江氏と京都道路建設業協会 大槻氏をお招きし、京都市内のヒートアイランド現象の抑制のために初めて施工された「石畳風保水性舗装」について、お話しをしていただきました。
出演者:
堀:堀江 淳嗣氏 京都市建設局建設企画部監理検査課主任
大:大槻 善信氏 一般社団法人 京都道路建設業協会 
技術・積算委員会委員長
絹:絹川 雅則   (公成建設株式会社)

ちょびっと
 
 
   放送内容については、無断使用を禁止させていただきます。この件についてのご連絡はこちらまで。
 絹:  “まちづくり”チョビット推進室!
Give me thirty minutes,I will show you the frontline of “まちづくり” and “まちづくり” people in KYOTO.
  ************************************************************************
絹: 皆様こんにちは。
まちづくりチョビット推進室の時間がやってまいりました。
この番組は地元京都の建設屋の目から見た元気なまちづくりびとの紹介や、その活動の最前線をお話しております。
いつものように番組のお相手は、当まちづくりチョビット推進室、絹川がお送りいたします。

●今日は皆さんの足元のお話です
絹: さて、本日のゲストの番組タイトルでございますが、「京都発“石畳風保水性舗装”って、ご存知ですか」と題してお送りします。
そして本日のゲストはお二方、今日は紅一点はおられません。おっさんばっかりです(笑)。
まず、お一方目、堀江さんです。どうぞ。
堀: 京都市の建設局建設企画部監理検査課というところで働いております堀江と申します。
よろしくお願いします。
絹: 堀江淳嗣さんは主任という肩書ですが、「今日はあまり市役所マンという立場を離れて話すんや!」とおっしゃっていましたが・・・。
堀: 先に言って頂いてありがとうございます(笑)。
市役所として話すと、あまりカタすぎて、つまらないことも多いかと思いますので、今日は一土木技術者としてしゃべらせていただきたいと思います。
よろしくお願いします!
絹: リスナーの皆さん、お聞きください。
皆様の足元のインフラを支える専門技術者集団のお一人として、一土木技術者として、語っていただきます。
堀: はい。
絹: そしてもうお一方、大槻さんです。
大: おはようございます。
ちょっと長い名前になりますが、一般社団法人京都道路建設業協会というところの技術・積算委員会の委員長をさせていただいております大槻と申します。
どうぞよろしくお願いいたします。
絹: はい、よろしくお願いいたします。
大槻善信さんは、道路建設業協会、略称、我々は“道建協”と言っておりますが、京都の舗装屋さん、皆さんの足元、アスファルトなんかの道路の舗装ですね。
車が走ったり、人が歩かれたりする舗装を専門に施工される方々のお集まり、それを“道建協”と呼んでおりますが、その中の特に、技術積算委員会という委員会を率いておられる委員長さんです。
よろしくお願いします。

さて、漏れ聞くところによりますと、京都市さんと道路建設業協会さんが、なんか悪だくみと言いますか(笑)、何かオモロイことをしたはるらしいということを聞きました。そこのところをちょこっと教えていただけませんでしょうか?
大槻さん、どうぞ。

●舗装で道路の温度を下げられるんです
大: はい、私共“道建協”は、京都市さんと20年来協力しながら、京都のより良い舗装に取り組んでおります。
近年、ヒートアイランド現象の抑制が、地球温暖化で問題になっておりますが、その一つの対策として路面温度上昇抑制舗装というものをお聞きになったことがあるかもしれません。
この路面温度の上昇を抑えるために、一般的に使われているのが遮熱性舗装で、これは舗装面に遮熱材を塗って、温度上昇を抑制するという舗装なんです。
絹: リスナーの皆さん、舗装って、アスファルトで黒いじゃないですか。
昔、理科で習いましたところの、おぼろげながらの記憶によりますと、やっぱり夏、お日さんがあたると、黒いところの温度がガーッと上るわけです。
大槻委員長、あれ、表面温度って、真夏はどれくらいまで上がるんですかね。
大: ええと、一般的には50度は越えますね、真夏は。
絹: それで、そこでね、「節電やあ」と、みんな頑張らはるでしょ。
そういうことろで、舗装屋の立場から、土木屋の立場から、「なんとかでけへんか」の一つが、遮熱性舗装なんですね。
大: そうですね。
遮熱性舗装と、もう1つ、違うタイプで保水性舗装というのがあって、主にこの2種類が近年使われているんです。
多く使われているのは、全国的には遮熱性舗装、これに関しましては平成23年度で施工累計実績が、日本では約121万平米くらい行われています。
絹: おお、たくさんやったはるんですね。
大槻さん、京都市内でも結構あるんですか。
大: これ、調べますと、主に関東、東京都で半分以上されています。
絹: 堀江さん、正しいですか?
堀: そう聞いていますけどね。
京都市内はやっぱり少ないですね。
大: 少ないと言いますか、何年か前に、西大路通で試験的にちょっとされたことはあるんですが、それからちょっと立ち止まっているというところが(笑)。
堀: 聞く話も、やっぱり東京の話が多いですね。
絹: ということは、そういう関東の遮熱性舗装の向こうをはって、ここ関西の中心地という京都市では、「これ、やったろか」というのが、あるかもしれませんね。

●路面に水を含ませ温度を下げる
大: そうですね(笑)。
それともう1つあるのが、その保水性舗装と言いまして、これは路面の中に保水材をいれまして、皆さんよくご存じなのは、水をよく吸う、簡易トイレみたいなものがありますね。
絹: ひょっとして、保水材とは、パンパースのような赤ちゃんのおむつの中の、水を吸ってワッと膨らむような、ああいうもんですか?
大: そうですね。
絹: あんなん、舗装の中に入れて大丈夫なんですか?
堀: それが大丈夫なんです(笑)。
色々技術的には難しい問題はありますが、その辺を大槻さんと色々と協力して考えているんです。
ただ、入れすぎたら入れすぎたで、当然舗装なので、もたないので。
絹: あ、もたへんというのは、もろくなるということですか?
堀: そうです。もろくなるんです。
車が走りますので、どうしても弱くなると。
そやけど入れへんかったら、全然水を保ってくれない。
で、「どのくらい入れたらええねん」ということを、ずっと考えてたんですね。
絹: リスナーの皆さん、舗装の中に保水材を入れると涼しくなると。
ヒートアイランド現象がましになるという理屈は、なんとなくわかっていただけるでしょうか。
大: 遮熱舗装というのは、要するに光を反射して、路面の温度を抑えると。
一般的に、この温度上昇抑制舗装というのは、普通の黒いアスファルト舗装に比べて、真夏で10度以上低下するというのが原則と言うか、基準になっているんです。
で、保水性舗装というのは、逆に水を沁み込ませて、夏の日差しの強い時に、水が蒸発していきますね、その時の気化熱で路面の温度を下げると。
今、熱中症対策グッズなんかでも、気化熱を利用したものが、よくありますよね。
あれと一緒ですね。
絹: クールタオルとか言って、水に浸して、やったはります。
さて、まず、大槻技術委員長にそういう一般的なヒートアイランド現象の抑制のために、京都市さんと道路建設業協会さんで、試験施工、新たな施工に挑戦ということを教えて頂きました。

●情緒あふれる石畳風路地に保水加工
絹: ちょっとここで補足で、私、手元に京都新聞の2012年(平成24年)4月11日、水曜日の・・・大して大きな記事ではなかったんですけど。
京都新聞平成24年7月11日市民版より
クリックすると大きなPDFファイルが開きます


京都市の広報資料(PDF)はこちら
堀: いや、大きいですよ。
絹: 大きいですか。
ちょっと読ませていただきます。
「情緒あふれる石畳風路地、保水加工 打ち水に効果」という見出しが躍っております。
一部分だけ、読ませていただきます。
「京都らしいまちの景観を保つ石畳風舗装の路地が、京都市下京区四条通新町の膏薬辻子(こうやくのずし)にこのほど完成した。町家が軒を連ねる新釜座町を通る道で、情緒ある小路を市民らが行きかっている。西洞院四条東入る新釜座町から綾小路通に続く幅約2メートル、長さ約150メートルのクランク状の市道。舗装は、アスファルトの表面を石のように削り、模様を付けた。保水加工が施され、夏に打ち水をすると、涼しさが長持ちする構造になった。」
という記事でございます。(京都市のホームページの記事はこちらで)
さて、これ、リスナーの皆さんも見に行ってください。
オモロイです。風情があります。
さて、ここに打ち水をしてもらおかということなんですね。
でもこれ、今度は堀江さんにお尋ねしたいんですけど、今までにない性能を足したという舗装を試験的にやろうというのは、実は予算的にとか、やったことのないことをやろうというのは、行政のお立場では、ハードルが結構高いんとちゃいますか?
堀: それは高いんですね。
それとちょっと補足になりますけど、先ほど大槻さんから色々説明していただいた保水性舗装、これは従来の舗装に、プラスアルファで機能を足さなあかんと・・・そうするとどうしても高くなるわけです。
そうすると、うちの財政状況からは、保水機能だけをつけて使って行くというのは、やっぱりちょっと難しいところは色々あるんですね。
そこで注目したのが、今、新聞に載っていますけど、「石畳風舗装」です。
これは元々あるんですけど、その「石畳風舗装」をグレードアップしたものですね。
そこに保水性というのを、足せないかと。
そうすると元々の「石畳風舗装」の値段とは、ちょっと高いですけど、そないに変わらないわけです。
そうすると「石畳風」の景観というところと、「保水性」という環境を足して、新しい京都発の舗装がでけへんかと、それやったら市でもなんとかなるのとちゃうかということで、道路建設業協会さんと、ちょっとタッグを組んでやりたいなと思った次第なんです。
絹: 試験体と言いますか、テストピースを何個もおつくりになって、京都市の監理検査課さん、えっとこれは建設企画部の堀江さんたちとこへ、大槻さん持ち込んではりましたよね。

●石畳風にするために・・・
大: そうです。これはちょっと難しいかもしれませんけど、母体アスコンと言いまして、アスファルトの今で言う排水性舗装、道路で雨が降ってもよく見える舗装がありますね。
絹: 以前の古い舗装を、皆さん思いだして下さい。
雨の日の晩、ヘッドライトが反射して、センターラインが見にくい!
ところが最近、ちゃんとし直した所は、見やすくて、夜走り易いのを、気がついてはりません?そのことですか?
大: そうです。あれは石と石が荒いものばかりで、空隙をつくって、水を吸い込ませるような機能を持った舗装なんです。
絹: はあ、路面に水が浮いてないということですね。
大: そうです。
それと同じようなものを使って、その空隙の中に、保水材を含めたグラウト材を注入して、石畳風と保水性舗装の絡みということで、石畳風舗装にするには石灰石の白い石を混ぜてやって・・・。
絹: アスファルトは黒いですもんね。だから白い石灰石を混ぜると。
さっきグラウトって、言わはりましたけど、ちょっとカタカナっぽいですけど、グラウトって、コンクリートとかセメントの柔らかいやつと言いますか、そんな感じですね。
大: そうです。セメントミルクと考えていただければ。
で、通常の今までやっておられる石畳風舗装というのは、それに普通のセメントミルクを混ぜて、石灰石を混ぜて、表面を削ってやるということですね。
黒いアスファルトがとれて、白いのが出て来て、まあ、石風に見えると。
そこにさらに石に見えるように、目地をカッターで切り刻んでやっていたのが、石畳風舗装ですね。
絹: えっと。研磨?削るとおっしゃいましたね。
大: そうですね。研磨。
絹: それって、サンドブラストとか、小さい鉄の、パチンコ玉の小さいようなものを、バーっとたたきつけたりとか、ワイヤーブラシでこすったりとか、そんな感じですか?
大: ええ、よくご存じで(笑)。
ショットブラストと言いましてね、細かい仁丹みたいな鉄の玉を、空気で吹き付けて、それで表面をざらざらっと削ってしまうんです。
絹: いやあ、サンドブラストという言葉を覚えたのは、実は洛西ニュータウンのほうで、水道管でしたか、古くなったのが破れて、水圧で砂を隣りのガス管に吹き付けて、破れてエライことになったと・・・ガスから水が湧いてきたとかという新聞記事を覚えているんですよ。
それでサンドブラストという言葉を覚えたんですけど、それに近いことを鉄でやらはるんですね?
さて、この石畳風舗装、高機能を付加していない、保水性の性能をつけてないやつが確かどこかで見かけたような気がしますが、ありましたね、もうすでに。
あれ、大槻さんどこでしたか?
大: あれは島原ですね。花街で有名な島原。
絹: 太夫さんがいはる?
大: そうですね。あそこで平成22年11月頃にされているんです。
絹: それと私、この間、天神さんの上七軒のあたりを車で通った時に、工事をしたはりまして、あれも似たようなものですか?
堀: あれも同じような形ですね。

●京都市と道建協の協働には歴史があります
絹: で、今度、京都市さんと道建協さんが試験施工しはったのは、その島原と上七軒のやつに、水を含むという性質を付け加えはった?
大: そうです。だから見た目はほとんど一緒で、まずわからないです。
ただグラウト材の中に保水材を混ぜているので、そこに水を含んで保水するという舗装なんです。
絹: ええと、パンパースと言うか、ゲルと言うか、何かそういうものが入っているわけですね?
大: そうです。
実は私、この4月から委員長になったばかりで、前委員長がずっと京都市さんとこれについて協力しながら考えてやっておられたんです。
絹: 結構、古くから京都市さんと京都市道路建設業協会の技術委員会がキャッチボールをしながら、京都の舗装をどうしたらいいのかなということを取り組んでこられた。
相談しながらというのは、歴史のあることなんですね。
堀: 歴史のあることみたいですね。
みたいですねというのは、実は私もまだここに入って5年くらいなんですね。
市の職員になって。先輩職員に聞くと、20年以上前から、舗装の安定処理に再生骨材を入れるとか、10年くらい前もこの保水材舗装の似たようなことをやっていたようで、ずっと連携してきました。
もともと土木という分野は、産官学が協力してやってきた分野であると思うので、その流れもあるのでしょう。
絹: 皆さん、産官学というのは、産業と官庁と言いますかお役所と、学ですから大学と。
堀: そうですね、大学はじめ学識ということですね。
これが背景にあるので、そういう意味もあり、建設業協会さんとずっと協力してやってきたみたいな歴史があります。
絹: その長い20年くらいの歴史で、今回新聞記事になったりして、ヒットになりそうな予感がしませんか?
堀: 私はしているんです(笑)。
絹: しかも京都発という、関東は遮熱性が多いけれども、関西で京都からというのが、うまいこといくといいですね。

●ずっと経過観察していきます
堀: 是非。
で、個人的にはこれ、「ええな」と自信を持っているんですが、舗装なので、もたへんことにはどうしようもないわけです。
舗装は一般的には10年くらいはもつようにということはあるので、その辺も含めて、経過観察をこれからしっかりとしていきたいなと思っています。
絹: さて、今、堀江さんのお口から経過観察という言葉が出ましたけれども、ただの試験施工をして終わりではないんですね?
大: そうです。先ほどから言っております保水材を混ぜる程度ですね。
堀江さんからありましたように、混ぜ過ぎるともろくなる、弱くなる。
かといって少なすぎると保水能力が少ないからあまり意味がない。
そこら辺を供試体をいくらか作って、何回か京都市さんと打合せをしながら、実際現物を机の上に置いて、水をたらして、「これはええな」とか、「これは吸わないな」とかやりながら、実際現地で何%の添加量をどういうふうにするかとやったんです。
混ぜないやつ、いくらか混ぜたやつ、たくさん混ぜたやつ、だいたい5~20%の間で3種類ほど。
絹: この150メートルの幅2メートル強くらいの石畳風になっているところに、それぞれ保水材の混ぜる割合がちょっとずつ変えてあるのを、4種類も作ったと。
堀: そうです。見た目はわかりませんけどね(笑)。
絹: いや、それを例えばこの夏、みんなで打ち水するのか、当番決めて水撒いて、何時間ごとに温度センサーかなにか、どんなもので測らはるんですか?
堀: 温度は一応、地上から90センチくらいの高さの所に置いて、一日に何回かとると。
初めは当然温度は低いですけど、だんだん太陽が上ってきて、昼になって暑くなるとどうなるのかというのを、ずっと経過で見ていきたいなと思っているんです。
絹: 大槻委員長、実験室の中で、太陽に相当する熱を当てた時に、気化熱で温度上昇を抑えられるというのは、結構長いこと続くんですか?
大: 時間的な経過はあれなんですが、定義として試験で60度の時に10度以上の差が出てくるというところですね。
絹: はあ、10度も。
大: はい、で、今回は外でやっているので、真夏の試験で、温度の経過プラス、路面に貼りつけると水分量が測れる機械があるんです。
だから上で温度を測りながら、なおかつどれだけ水を含んで、時間ごとにどれだけ・・・。
例えば20%含んでいるのが15から10と減っていく、そこらへんの経過観察ですね、その辺も含めてやっていきたいなと思っているんです。

●京都の風習と結びついて・・・
絹: 良い実験結果が出ることを、お祈りしておりますが、これ、ご近所さんも結構、そんな実験してたら、びっくりしはるでしょうね。
「こいつら何しとんねん」と。
ところでその「こいつら何しとんねん」のところを、ご近所さんももう既に何をしているのか、御存じなんですか?
堀: そうです。施工している時から、よう話は聞かはりますし、毎日のように出てきはる地元の人もいたはりますし、ようよう知ってはると思います。
絹: 先ほど堀江さんの口からも出た、土木技術者と言うか舗装技術者と言うか、そういう立場での考え方ですけれども、そういう専門家の方って、あんまり表に出ないですよね。
下支えと言うか、知らん間に仕事して、知らん間にいんようになっていると。
だけど、今回は、「何かやっとる」ということを、地元の人が結構注目したはるわけですね。
堀: そうですね。まあ、劇的に変わりますからね。
元々、ここの道は黒い舗装やったもんが、石畳風舗装になると。それだけでも地元の人たちにとっては、大分変わるわけですね。
さらに「なんか面白そうなことやっとるで」と。「水ためるんやって」と、「打ち水したら、今までよりは涼しくなるか」と言ってはるので、「ほな、ちょっとやってみるか」みたいな話になってもらえると、非常に有難いなと思うんです。
絹: 舗装を新しくするだけでなくて、ご近所さんが伝統的な京都の風習と言いますか、門掃きや打ち水ということで、「あ、お隣元気かな」とか、「また水撒いたはるわ。あんたも新しいもんが好きやね」とか言いながら、会話が弾むというか、ご近所同士のやりとりが出てくると、これはひょっとしたら隠れた第三の効果かもしれませんねえ。
堀: そこまでいっていただけると、非常に有難いですね。
絹: 僕は実はね、門川市長はこんなことが好きなタイプやないかなと思っているんです。
なんか視察に行かはったと聞いてますし。
堀: それは地元の人が呼んで、行かはったみたいですけどね。
絹: 「市長、見に来て」と、言わはったんですね(笑)。
堀: ニュアンスはどんなだったかわからないですけど(笑)。
絹: 道路建設業協会の大槻委員長も、本業と言えば本業ですけど、自分の本来の仕事以外に時間を割いて、実験を京都市さんと色々やってはるんですねえ。
大: そうですね。
今さっき言ったように、打ち水というのが、キーワードで、保水性舗装はやっぱり水がないことには、機能を果たさないので、そこで昔ながらの京都の習慣である打ち水をプラスしたというところが、京都発信というのに、大きく寄与しています。
絹: これ、ほんまに関西から全国的に広がるといいですね。
で、打ち水するのも、できたら水道水を生のままやらんと、風呂の残り水とか、雨水ためてとかね。
そういうふうにしていかはったら、なんとなく京都っぽいじゃないですか。
堀: そうですね。
絹: さて、皆さん今日のお話は如何でした?
なかなか普段、口にされないと言うか、足元で人知れずと言いますか、まあ、新聞に載りましたけど、あまりご存じのないテーマではなかったでしょうか。
で、もう一回言います。
四条のどこでした?大槻さん。
大: 新釜座町です。
絹: 新釜座町から綾小路通までのところです。
細い路地ですけど、この路地に堀江さんはじめ京都市の監理検査課さんの工夫と、道路建設業協会の技術委員会の皆さん、メーカーさんといった色んな人たちの工夫がこれから入って、地域の協力を得て、測定実験が地道に続きます。
ひょっとしたらその経過報告「うまいこと、いきました!」「あかんかったっす・・・(笑)」という報告の番組がまた、つくれるかもしれません。
ということで、最後にもう少し時間がありますので、堀江さんにひとこと、何か思い残したことがありませんか。

●これからもずっと、地域と共に
堀: そうですね。今日のお話も聞いていて、道路、道って皆、あまり意識しないで歩いているところがあると思うんです。
しかし、そういうところにも土木技術者のアツい思いが入っているということもわかってもらいたいですし、今回たまたまこういう石畳風で、今後も街の人たちと一緒になってやっていきますので、そういう思いを持っている人たちがいるんだなと、ちょっとでも思って頂ければ、非常に有難いかなと思っています。
絹: そうですね。じゃあ大槻さん、もう少しどうぞ。
大: 私共の協会も、「地域貢献」をモットーにこれからやっていきたいと思っております。
毎年8月の道路月間には京都府内、北部、南部、それと京都市内で道路清掃を行っております。
今年も8月9日には京都市の川端通を、塩小路から丸太町まで、9時ごろから午前中、東西に分かれてずっと北向きに道路清掃をしますので、よろしければ・・・(笑)。
絹: くそ暑い日ですから、参加される方は熱中症に気を付けて下さい。
ゴミ拾いのトラックが出て、みんなで拾いますので。
大: はい、よろしければ。
絹: さて、今日は面白かったでしょうか。
是非、この保水性舗装、打ち水から始まる京都の舗装、ご注目下さい。

この番組は、心を建てる公成建設の協力と、京都府地域力再生プロジェクト、そして我らが京都市景観・まちづくりセンターの応援でお送りしました。
お二人ともありがとうございました。
両: ありがとうございました。
絹: それではまた、お耳にかかります。ごめん下さい。
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