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放送日 平成24年 2月11日(mp3形式音声ファイルはこちら→) 
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 放送内容は、著作権の保護を受けますので、個人でお聞きになる以外のご利用は出来ません。
ちょびっと
タイトル: わがまち桂坂~地域のすばらしさの再発見と創造~
概要: 桂坂地区建築協定協議会の桑原尚史会長と桂坂地区担当のまちセン和田野美久仁さんをお招きし、桂坂地区における地域の建築協定とまちぐるみの取組みについてお話しをいただきました。
出演者:
桑:桑原 尚史氏 桂坂地区建築協定協議会会長
和:和田野 美久仁氏   (財)京都市景観・まちづくりセンター
絹:絹川 雅則   (公成建設株式会社)
ちょびっと
 
 
   放送内容については、無断使用を禁止させていただきます。この件についてのご連絡はこちらまで。
 絹:  “まちづくり”チョビット推進室!
Give me thirty minutes,I will show you the frontline of “まちづくり” and “まちづくり” people in KYOTO.
  ************************************************************************
絹: 皆様こんにちは。まちづくりチョビット推進室の時間がやってまいりました。
この番組は地元京都の建設屋の目から見た京都の元気なまちづくりびとの紹介や、その活動の最前線をご紹介しております。
いつものように番組のお相手は当まちづくりチョビット推進室 絹川がお送りいたします。

第一章 桂坂と建築協定
絹: さて、本日の番組タイトルですが、メインタイトル「わがまち桂坂」、サブタイトルとして「地域のすばらしさの再発見と創造」と題してお送りいたします。
そして本日のメインゲストをご紹介いたします。
桂坂地区建築協定協議会会長をなさっています桑原尚史さんでいらっしゃいます。桑原さんよろしくお願いします。
桑: よろしくお願いします。
絹: 桂坂地区、皆さんご存じですね。
京都の西の方、桂坂。そこの建築協定の協議会の取りまとめをなさっておられます、桑原会長です。
そしてもう一方のゲストは、我らが景観・まちづくりセンター(愛称まちセン)より、和田野美久仁さんです。どうぞ。
和: よろしくお願いいたします。
絹: 和田野さんが桂坂の地域に入って・・・。
和: はい、担当させて頂いております。
絹: いろいろ桑原会長に勉強させてもらっていると。
和: はい、まったくもって、その通りです(笑)。
絹: という位置づけです。
はい、それではリスナーの皆さん、これからしばらくの間、お付き合いください。よろしくお願いします。
和: よろしくお願いします。
絹: さあ、桑原会長、何から行きましょうか?

●桂坂って、こんなところです
桑: 桂坂のまちについて、簡単に説明させていただきたいと思います。
絹: そうですね。桂坂って、どんなとこ?
桑: 先ほどお話にもありましたけれども、西京区にあります、もう亀岡に近い方ですけれども、人口が約1万2千人です。
家の戸数が全部で3,800戸。
それと建築協定の方の区画数がだいたい3,200といったまちです。
昭和61年から分譲が始められました、低層の一戸建て住宅を中心とした郊外型の大規模住宅地です。
私のしております桂坂地区建築協定協議会ですけれども、建築協定というと、何か堅苦しいイメージを持ちやすいものですが、そもそも建築協定は、自治会活動の景観まちづくりバージョンでありますので・・・。

●建築協定って、そんなに堅苦しいものではありません
絹: 皆さん、いいですか。
今、学校の先生が「ここ、試験に出ますよ」みたいなことをおっしゃいました。
えっと、自治会活動におけるまちづくりバージョン?
これは面白い言い方ですねえ。


和: そうですね。
桑: ですので、ついつい建築協定と言うと規制のイメージが強くて、行政から押しつけられているというような、間違った印象を持ちやすいんですが、決してそうではなくて、自分たちで、自分たちの力によって、まちを良くしていこうという前向きのものであるというところが、地元で言っていることなんですけれども。
絹: リスナーの皆さんにちょっと確認したいんですけど、建築協定って、お聞きになったことがあるでしょうか。
和田野さんはどう思われます?
まあ、専門家だから、建築協定って言っても、「ああ、そう」というふうに聞こえるかもしれないけれども。
和: そうですね。
「知らないの?」って、言われたら、「もちろん知っています」と言うんですけど、私もたぶん知ったのは、大学で建築をやっていたから、その時に聞いたという感じなので。
絹: よし、そしたら、和田野さんにクイズというか、宿題というか、一見堅苦しい建築協定を“ひらがな”で短く述べよ(笑)。
和: “ひらがな”で短く述べよ?
小学生でもわかるようにっていう感じですか?
そうですねえ、「みんなで、自分たちが思うようなまちにしていくためのルール」という感じでしょうか?
絹: 約束事を決めましょうと。
和: そうですね。
それを“法律”というようなわけではなくて、住んでいる人たち同士で、「こういうことを守っていきましょう」というようなものかと思いますけれども。
絹: ありがとうございます。
桑原会長、桂坂で実際にされた建築協定、例えばわかりやすく、「こんなことやったよ」というようなものはありますか?

●桂坂の約束事
桑: その前に基本としまして、地域の特性というのが、非常に大切だと思うんです。
桂坂ですと、「ゆったりとした」といったところがポイントになってくると思うんですが、具体的に桂坂で決められておりますのは、敷地の最低面積をだいたい160平米くらいを最低にしようと。
実際にはもうちょっと大きいですけれども、そのように乱開発を禁止したり、一つの敷地の面積をそこそこ大きいものにして、ゆったりとさせる。
それから隣りの家の敷地境界線から壁面後退ですね。
だいたい1.2メートルくらいあるのが多いのですが、これによって通風や採光を取り入れやすい形にする。
それから建物の階を2階建までにするとか、屋根の傾斜を30%以上にすると。
それから屋根の色も黒系統や濃い茶系統にする。
あと外壁の色も茶色系統ですとか、灰色系統ですとか、白系統といったものにしています。
絹: 敷地境界からの壁面後退。
要は「お隣さんとの敷地の境界に、きちきちに建てんとこな」と。
「桂坂は、せっかくの “ゆったりしょうな”という160平方メートルを守って、それ以上にしましょうね。それを勝手に売って、二つに割って、80ずつでしようというようなことはやめておこうや」と。
それから屋根のこう配が30%以上というと、陸屋根と言いますか、
「まっ平らなのはやめておこう。みんなで雰囲気を揃えへん?」という、「何かハーモニーを大事にしたいよね。壁の色とか、屋根の色も統一感があるといいですよね、という約束事をみんなで持ち合いましょうか」と。
でも桂坂って、3,800世帯もあって、建築協定に関わっておられるのが3,200区画くらいあるとおっしゃいました。
それって、ものすごく大変じゃないですか?
「俺のとこは俺の勝手や」「壁の色は、私は赤にする」「ピンクにする」とかって、そんな風なことにはならなかったということなんでしょうか。
桑: たまにそういった風にしたいという声も、ちょっと出てきますけれども、そこは住民同士、人間同士の話し合いで、だいたいうまく説得できているといったところです。

●一定の約束事のなかで、個性のある美しい町並みを実現
桑: 先ほどちょっと申し上げましたように、どうしても規制というイメージが強いですが、ある程度の規制は必要でありまして、ある程度の規制がないと、統一感や調和がとれませんので・・・
しかしながら、規制ばかりではいけないわけで、一定のルールを持ったなかで、その中で競って良いものをつくっていこうということによって、調和も取れているけれども、良い物をつくっていこうと一つひとつの家が頑張ることによって、相乗効果で、まち全体がより一層良くなっていくのではないかというふうに考えております。
絹: 私、桂坂に住んでおりませんので、車で友達の家に行ったりだとか、通り抜けたりだとか、スーパーの大きな所に、近くに通った時に行くとか、そんな経験しかないんですが、それでも「いい雰囲気のところだなあ」そして「同じ桂坂の中でも、地区地区で特徴があるな」と。
何かトーンが違うと言うんでしょうか、ある集合体が複数集まっているなというイメージがします。
桑: そうですね。
和風の基調の強いところですとか、ちょっと洋風の基調の強いところですとか、ありますねえ。
絹: 何屋根って、言うんでしょうか。
ちょっと丸い曲線の屋根が続いているところとか、それから「ボンネルフ道路」と言うと、ちょっと時代遅れでしょうか、曲線の車のスピードが出にくいようにしてあるところとか、公園が結構たくさんとってあるところとか、そういうハーモニーと言うか、良い雰囲気を感じることが多いですね、桂坂にお邪魔しますと。
桑: 住民のアンケートを取りましても、「どこが一番桂坂の好きなところですか」というところも「緑」という声が、やっぱり多いですね。
すごく極端な言い方をしてしまいましたら(少し褒めすぎかもしれませんが)、「公園の中に家がある」というくらいに、言って言えなくもないのか、どうなのか、ちょっとわかりませんけれども(笑)、そのくらいの感じがあるかなというところです。

●建築協定協議会の役割
絹: さて、皆さん。
建築協定という堅苦しい言葉に少し戻りますが、桑原さんは桂坂地区の建築協定協議会の会長をされているだけじゃなくて、京都市の建築協定の連絡協議会の会長もされています。
この桂坂地区全数で3,800世帯、建築協定に関わっておられるのが3,200区画。
桂坂の中にも、建築協定というのが39グループあると、先ほど教えて頂きました。
それぞれを横串のように貫いてと言いますか、連携をとっておられるのが、協議会。
まちセンの和田野美久仁さんとしても、そのあたりが「すごい!」と思ったんですよね、きっと。
和: そうですね。これだけの数をまとめようとするとなかなか・・・。
一つのまちでもまとめるのが大変なことなのに・・・。
絹: ねえ、「ああでもない、こうでもない」「反対だ」「俺は違う」っていうのがあるのに、さっきは「いろいろあるけれども、話し合いでそこは」って、さらっと桑原さん通り過ぎられましたが、それ自体がごっつうすごいことと違うんですかね。
和: そうですね。
やっぱりそういう思いを持っている人が、一人じゃなくて、本当に複数いらっしゃるなというのが、地域の方と話していると、すごく思うところですね。
絹: そしてさらに桑原さんは、桂坂学区の自治連合会の幹事もされていたり、複数のお顔を持っておられます。
もちろん御自身の職業は別としてです。
で、自治連の菊池会長のコメントを、和田野さんに以前教えて頂いたことがあるんですが、「15自治会の独立性を、すごく桂坂は大切にしてきたんだ」と。
何かそういうコメントや桑原さんのお言葉とか聞きますと、そこに住んでいないけれども「桂坂って、なんかええ感じのとこやなあ」って、思いますねえ。
和: そうですね。
やっぱり頑張っていらっしゃる方が、たくさんいらっしゃって、どこからモチベーションがくるのかなというのは、いつも感じます。
絹: ですよね。
ニュータウンとして、昭和61年にまち開きをされたと。
25年そこそこの歴史の中で、何かうまいこといっているエリア、頑張ってこられたエリアっていうのが、我らが景観まちづくりセンターは、何かすごい場所として見ているんですよね。
和: そうですね。
いつも何か、うまく言えなくて、本当に「すごい」とばかりいつも言っちゃうんですけど、はい。

●最後の決め手は、人と人との繋がりです
絹: さて、また桑原会長にコメントを頂きましょう。
桑: はい。
各地域それぞれ頑張っていらっしゃるのですが、桂坂であかしあ地区という自治会、建築協定の地区があるのですが。
和: 植物の名前からとった自治会です。
桑: そのあかしあ自治会が、2年前くらいに建築協定の更新をされたのですが、建築協定の更新をしなかった家が一軒だけで、更新率にしますと、99.3%なんです。
これ、もしかすると今までの日本の建築協定の史上で、統計はとっていないのですが、たぶんトップではないかと思います。
和: そうですね。
更新する時って、やっぱり何かしら抜けたいなっていうところが出てきたりして、なかなか100%っていうのって・・・。
桑: そうですね。
で、その時に、まちセンさんのニュースレターでも取り上げて頂きましたが、最後の決め手は、人と人とのコミュニティ、繋がりだということを言われていますね。
特にあかしあ地区というのは、越して来た頃から近所のつきあいが良くて、みんなでバーベキューをやったり、一昨年、私はあかしあ地区の夏祭りに行きまして、夏祭りが非常によろしいと。
広いグラウンドでやっているんですが、真ん中に櫓がありまして、櫓を囲んで盆踊りをやっているんですね。
なおかつ、みんながくつろげるベンチの数が多くて、本当に祭りでコミュニティを深めようという感じが強くて、うまくコミュニティがつくられているんだなということが、すごくわかりましたね。
絹: ほう。
桑原会長の一番初めのコメントで、「建築協定って、規制やルールで縛ると思われがちだけど、実は違うのよ」と。
建築協定で色々お話をしたり、顔の見える関係で相談をしているなかで、櫓組んで盆踊り、焼き肉パーティー、その結果、建築協定のあかしあ自治会では更新が99%を超えちゃった。
だからお話がスムーズに「我がまちはこうしようぜ」みたいな同意が結構取れている。
桑: ですので建築協定という名前ではありますけれども、自治会活動のコミュニティと表裏一体のものではないかと思いますね。
「みんなで良いまちをつくっていくんだ」ということの、まさにあらわれではないかと思いますね。
絹: 皆さん、たぶんキモはここです。
会長のコメントでここが大事なところです。

さあ、これで第一章がだいたい終わってきたところで、さらにそれを深く第二章として、「桂坂夢まちプロジェクト」っていうのがあったそうですね。
これを皆さんに聞いて頂く事で、桂坂のイメージだとか、建築協定ってなんぞやというような背景がよくわかるという気がしますので、その辺をご説明頂けますでしょうか。

第二章 「桂坂 夢まちプロジェクト」とは
桑: 平成21年に「夢まちプロジェクト」というのをやったわけですけれども、その時に桂坂のまちが20年ちょっと経ちまして、20年後も桂坂が輝き続けていくためにはどうしたらいいか。
そのために何かやろうじゃないかという取組ということになります。
その時に「桂坂地区のすばらしさの再発見と創造」と、「気付き、感動し、人々に伝える」ということをテーマにしてやらせていただきました。
絹: 桂坂のまち開きから20年が経ちましたと。
次の20年も桂坂がもっと素晴らしくあるように、そのためにはどうあるべきなのでしょうかと。
そういうプロジェクト?
桑: そうですね。

●まちづくりセンターのサポートを受けながら
絹: で、具体的にはどんなことをされました?
桑: この時にきっかけになりましたのが、国土交通省の「住まい・まちづくり担い手事業」というのがありまして、その支援団体に選ばれたんです。
絹: 住まい・まちづくり担い手事業」に選ばれたと。(※注:建築・まちなみ部門 No.39)
その時に、景観・まちづくりセンターはどこかで関係していたんですか?
和: そうですね。
私はこの時はまだなんですが、まちセンとしてはずっと・・・。
桑: 最初から最後まで、ずっとサポートしていただきました。
絹: そうですか。まちセンって、そんな仕事をしているんだ。
和: 色んな事をさせて頂いてます(笑)。
桑: 名前もですね、「住まい・まちづくり担い手事業」というのでもいいんですが、よりもっと親しみを持ってもらおうと、これに愛称をつけまして、その時の名前が「桂坂夢まちプロジェクト」という風にしたんです。
先ほど20年後と言いましたけれども、その20年後という言葉に含ませる言葉として「夢」という言葉を使いました。
絹: なかなかのネーミングでございます。

●桂坂のすばらしさの再発見―まち歩きから
桑: それで「桂坂夢まちプロジェクト」のなかで、桂坂のすばらしさの再発見としたわけですけれども、人間、頭で考えただけでは、なかなかわかりません。
やはり歩いてみないとよくわからないということで、いくつかのパターンのまち歩きをしました。
絹: さて、「まち歩き」とは、なんぞや。
和田野さん、また“ひらがな”で述べよ(笑)。
和: 「まち歩き」ですか。
「普段何気なく歩いている自分のまちを、もう一度、どんなところがいいところなんやろうと思って歩いてみる」ということでしょうか。
ちょっと長かったかもしれないです(笑)。
絹: 桑原会長の言葉を借りますと、「買い物に行ったり、通勤したり、散歩をしたりする時に歩いている時と、まち歩きという意識で歩いてみると、違う姿が見えるんよ」と、先ほど教えて頂きました。
それは再発見になるんですね、きっと。
桑: そうですね。
まち歩きというイベントで、フォトハイキング的なことをやりまして、特にカメラを持ちますと、「良いところを探してやろう」という気持ちが、すごく強くなりますので、より一層良いところが見つかるという感じがありますね。

●カメラのファインダーを通して、見えてきたもの
絹: 例えば、これは2009年度の「桂坂夢まちプロジェクト」で開催された「まち歩きマップ」というのを手元に持ってきて頂いているんですが、21番の“石畳通り”、「ここが良いですよ」というのがありますよね?
それからこれは有名だと思いますが“桂坂野鳥遊園”、素敵なところがあるんですね。
あ、それから17番にCED住宅っていうのがあるんですが、これは何ですか?

クリックするとまち歩きマップの
PDFページに飛びます
桑: このCED住宅は、知る人ぞ知る設計士の内井昭蔵さんという方がつくられた住宅なんですけれども・・・。
絹: さっきの「丸い屋根のあるところ」っていう、これがそうなんですね?
和: そうだと思いますね。
絹: これなんか、目をひきましたね、車で走っていて。
桑: 大きい建物では、丹下健三さんですとか、黒川紀章さんが有名ですけれども、住宅系でそれに匹敵する人が内井昭蔵さんだと聞いています。
和: 有名な建築家がデザインして建てたゾーンも、ここの一部分にあるという感じです。
絹: なるほど。
東海自然歩道の竹林、それから京大桂キャンパス、きさらぎ公園、日本文化研究センター、色んなところが素敵だよって、みんなで「桂坂のここが好き!」というのを歩いてマップにされたんですね。
桑: そうですね。
このマップを作りましたのが、京都大学の大学院が桂坂の隣りにありますけれども、そこの神吉先生という先生に中心になっていただき、まち歩きマップはつくっていただきました。

●桂坂の歴史も皆で共有しました
絹: このまち歩きをすることで、どんな雰囲気と言いますか、副次効果と言いますか、感じられましたか?
その時は和田野さんは、まだいなかった?
和: 私は残念ながら・・・
これは資料で「あ、こんなすごい事をやってたんやな」と。
「一つのマップをつくるのでも、これだけのフォトハイキングとか、まち歩きとかしながらつくったら、きっとこのマップってすごい意味のあるものやなあ」と、このマップだけを見ても思っていました。
桑: マップをつくって、その後まち歩きをした後に、ワークショップをやったりしたんですけど、その時にあらかじめ“桂坂の語り部”という歴史を知っている人に色々聞いて、情報を集めておいて、その人に話をしてもらうということもしまして・・・
今だけの話ではなくて、桂坂というのは、こういった歴史でつくられてきたんだということもわかったという成果がありました。

●桂坂が好きだから、ここに住み続けたい
絹: この「桂坂夢まちプロジェクト」のまち歩きワークショップだけではなく、アンケートもこの時にとられたという記録がありますが、そのことで何かエピソードを教えていただけませんか?
桑: 桂坂って、すごく桂坂のことを好きな人が多いわけなんですけど、それまで「桂坂の中から引っ越してきた人というのが、なんとなく多いな」とは思っていたのですが、アンケートをとってみると、実は2割の人が桂坂の内部から引っ越してきているということがわかりました。
和: 要は中で引っ越したということです。
絹: どう言う意味ですか?
ちょっとついていけません(笑)。
桑: 桂坂の中にマンションがあって、マンションから一戸建て住宅に来た人もいますし、一戸建て住宅であっても、また新しい眺望の良いエリアができたりすると、そこに・・・。
絹: あ、「そこに住みたいわ」と、中から移ってこられると。
桑: そうですね。
桂坂から出たくないという人が多いですね。
それから私が知っている人でも、何人かいらっしゃるのが、自分の子どもも同じ桂坂地区内に家があるとか、お父さんお母さんの家があるとか、そういった方が結構多いですね。
絹: というような桂坂。
そろそろ最後のまとめに近づいているんですが、リスナーの皆さん、お聞きになってどうですか。
ひしひしと「桂坂、好きやねん」というのが、伝わってきませんか。
3,800世帯おられるなかで、3,200区画が建築協定に関わっておられて、その中で39種類の建築協定が更新されてちゃんと進んでいると。
その背景には、我がまちをまち歩きして、色々歩いて、見て、住んでいる人が大好きなんやなと。
本当に選んで来てはるという。
だからこそ、桑原会長がおっしゃった、「規制じゃなくて前向きにコミュニティが元気になる方向に、この建築協定が働いているんだよ」というふうに、私には聞こえました。
この桂坂、まだ分譲しているらしいです。
見に行かれたらどうでしょうか。
何かそういう住んでいる人たちが緩やかに繋がっておられます。

さて、最後の告知コーナー、どうぞ。

●告知タイムです!
和: はい。
京都市景観まちづくりセンターからのお知らせです。
3月10日に、震災から一年が経つということで、防災に備えたコミュニティ再生の意識が高まっているなかで、「まちの絆が命を守る」という(今回もコミュニティの話があったのですが)シンポジウムを行います。
桂坂でもホームページをつくって配信しているんですけれども、まちづくりセンターではそういったホームページ、なかなか自分ではつくりにくいといったところの運営などをお手伝いするような活動も行っておりますので、是非ともご覧ください。
絹: はい。僕からも短く告知します。
2月26日、日曜日1時半から3時半、「新春とねりこコンサート」。
応援しているまちの縁側「とねりこの家」で、江藤ゆう子さんの普段着コンサートを行います。
ジャズとかクラシックとかいろいろ歌う人ですけれども、よろしかったら来て下さい。

さて、本日はこれで終わりです。
この番組は、心を建てる公成建設の協力と、京都府地域力再生プロジェクト、そして我らが京都市景観・まちづくりセンターの応援でお送りしました。
桑原会長、和田野さん、ありがとうございました。
桑: ありがとうございました。
和: ありがとうございました。
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