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放送日 平成20年12月3日(mp3形式音声ファイルはこちら→)
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 放送内容は、著作権の保護を受けますので、個人でお聞きになる以外のご利用は出来ません。
ちょびっと
タイトル: 「チョビット推進室」のゲストが歌手??その心は・・・」
テーマ: あげます元気〜コンサートを通して、白血病患者支援を行っておられるNPO法人 DREAM TOY's 伊藤タカ子理事長にお話を聞きました。
出演者:
伊:伊藤 タカ子氏 NPO法人 DREAM TOY's理事長
絹:絹川 雅則 (公成建設株式会社)
ちょびっと
 放送内容については、無断使用を禁止させていただきます。この件についてのご連絡はこちらまで。
絹: “まちづくり”チョビット推進室!
Give me thirty minutes,I will show you the frontline of “まちづくり” and “まちづくり” people in KYOTO.
************************************************************************
絹: 皆様こんにちは。まちづくりチョビット推進室の時間がやってまいりました。
お気づきかもしれませんが、いつもとBGMが変わっています。
本日のゲスト、伊藤タカ子さんのCDアルバムからBGMを流させていただきます。
静かな曲でいつもと雰囲気が違いますが、「送り火」というそうです。
後でこの曲をもう一度音量をアップして流します。

●なぜか「歌とまちづくり」 
絹: それでは、再度、皆様こんにちは、まちづくりチョビット推進室の時間がやってまいりました。
この番組は地元京都の建設屋の目から見た京都の元気なまちづくり人の紹介や、その活動の最前線をご紹介しております。
いつものようにお相手は当まちづくりチョビット推進室室長 絹川がお送りいたします。
本日の番組タイトル「あげます元気ってご存知ですか?なんで歌とまちづくりが関係あるねん。そのココロは」
と題してお送りいたします。本日のゲストは、伊藤タカ子さんとおっしゃいます。
うちの番組にはたまに女性がおいでになるのですが、1割から1割5分くらいの確率で来られています。 
伊: こんにちは、よろしくお願いいたします。
絹: 伊藤さんはバックに流れていますように、歌手、歌い手さんとお呼びすればよいのでしょうか。
伊: はい、そうです。
 絹: どんなジャンルがお得意ですか?
伊: もともとは、シャンソンやカンツォーネというのから始まったのですが、紆余曲折を経て、今は自分で曲を作って歌っている、オリジナル曲が中心になります。
絹: じゃあ、さっき見せていただいたCDは?
 伊: あれはほとんどがオリジナル曲です。
 絹: 僕はあまり音楽のことは詳しくないんですが、自作自演の方と?
伊: ええ、そうです。
絹: 「あげます元気」と。
まちづくりには元気をあげる、元気を繋ぐ、人を繋ぐということがすごく大切であると私は思っていますし、この間初めてお会いして、事前の打ち合わせをした時に、どうもその点では意見がすごく近かったということで、伊藤さんのプロフィールをもう少し詳しくご紹介したいのですが・・・

●白血病とのたたかい
伊: はい、歌自体はもう21年になるのですが、今日は歌手というのともう一つの顔のほうでお呼び頂きましたので、そちらのほうを中心にお話しさせていただいたほうがよいのだろうと思います。
NPO法人DREAMTOY’s (ドリーム・トイ)という、白血病の患者さんやご家族の方を支援する会を主催しております。
 絹: 色んなジャンルのシンガーソングライター、パフォーマーであるとともに、NPO法人を率いておられます。
いかにして、伊藤タカ子さんが皆さんに元気を伝える活動をされているのか、少し教えてください。
 伊: 最初のきっかけは13年前になるんですが、私の主人が慢性骨髄性白血病という病気になりました。
私の主人はもうわかった時点で、治る見込みが全くないというふうに言われまして、早ければ半年、長くても15年以内でしょうということを、まず最初にお医者さんに言われまして。
絹: 半年から15年というのは、長い期間があるんですねえ。
わからないものなんですねえ。
伊: そうですねえ。
血液の病気というのは、非常に長いつきあいというか、それだけ精神的な面での苦しみもまた長いんです。
私のところはわかってから3年でなくなったのですが、亡くなる前の半年前から入院をしまして、それは治すための入院ではなくて、亡くなるための入院をしたんです。
ですからいかに潔く死ぬかと言いますか、そういう闘病・・・。
 絹: よく存じ上げませんが、ホスピスという言葉がありますが、最後はホスピスに入院されていたんですか?
伊: いえ、ホスピスではなく普通の病院だったものですから、ホスピスみたいな精神的な面でのケアが全くないんです。
それで毎日のように誰かが亡くなって、亡くなられた方がストレッチャーにのせられて運ばれていく音が廊下に響くという、そういうところで半年間過ごしたものですから。
亡くなってからなんですけれども、どうして音楽を使って励ましてあげることをしなかったんだろうとすごく後悔をしまして。
でもやっぱりそういう経験をしてますから、よくわかるんです。
ご家族の方の気持ちも、すごくよくわかるんです。
 絹: 伊藤さんとお会いして、活動のこととかを教えていただいた時に、なぜゲストに来ていただこうと思ったか、なんですけれども、私自身はつれあいを、そういう辛い病気で亡くしたことはないんですが、親戚と言いますか、近しいいとこ、それから小学校中学校高校の同級生のなかで、それぞれ若くして未亡人になった人が1人ずついるんです。
で、偶然、同級生のほうが、伊藤さんと同じ職業なんです。
彼女が歌う姿が、伊藤さんのような形でNPOを率いてというのではないんですけど、それとすごくダブりまして。
あるいは、いとこのダンナですよね。
40そこそこで、子どもも小さくて、ごく最近、自分の身内でそういうことがありましたので、「なんで今、自分はこの人と話しているんだろう」と、実はびっくりしたんです。
ご主人には歌で元気をさしあげることはできなかったけれども、今は、色んなところで活動していらっしゃる。
ここにも薬師山病院コンサートとありますが。


●NPO法人「ドリームトイ」の活動
 伊: はい、これはホスピスなんですけれども、最初は長期で入院されている方に元気になっていただきたいという思いから、病院ロビーコンサートは始まったんです。
私のところは白血病という病気でしたので、白血病の患者さんによりダイレクトな形でのご支援はできないものだろうかということから、臍帯血バンクというのを応援しております。
白血病の治療としては骨髄バンクは、皆さんよくご存知かと思うのですが、どうして臍帯血バンクを応援するようになったかと言いますと、臍帯血というのは、お母さんと赤ちゃんが出産される時につながっていて、捨てられてしまう部分の臍の緒なんです。
そこに造血管細胞という、血液をつくる時の元になる細胞がすごくたくさん含まれているんですね。
その部分に針を刺して採取をするという、誰も痛くもかゆくもない、お母さんも赤ちゃんも全くノーリスクの上に、一つ命を誕生させるときに、もう一つの命を救うことができるというものなんです。
そういう治療法があることをききまして、これは素晴らしいことだ、これを応援しようということで、うちのNPO法人「ドリームトイ」というのは、この臍帯血バンクの啓蒙活動と寄付をするためにコンサートを年に一度大きいのをしていまして、今年もそれに向けて頑張っているという状態です。
 絹: 今、手元に「ドリームトイ」の過去の活動というデータがあるのですが、平成10年6月に設立されまして、9月には桃仁会病院コンサート、11月には第一回の「あげます元気!コンサート」を、西陣の北座でなさっているんですね。
伊: 北座という場所自体が、小学校の講堂のような所でして、実際は西陣北座として何かをしていらっしゃる場所ではどうもないみたいなんですが、持ち主の方のご好意でお借りできたというような場所なんです。
 絹: ええ、オーナーの方のお顔が浮かんできます(笑)。
 伊: あ、ご存知なんですか。
本当に寒い時期だったので、お客様にはカイロをお配りしたのを覚えています。
絹: 北座を運営されている方って、確か・・・
伊: 私は直接は存じ上げてなくて。
 絹: その辺はすごいですね。
京都の方は。そういうことにさらっとご協力をなさって。
伊: また、あの辺は若手の芸術家がたくさん住んでいますので、皆が協力してくれました。
舞台美術関係も若手の芸術家の方がいろんな事を提案してくださって、ステージらしくつくりあげてくださいました。
皆さんにはカイロをお配りして、ストーブも石油ストーブを一つ大きめのを借りてきて、みんな震えながらやったというコンサートなんですけれども。

●細々と地道に、10年続けてきました
絹: それが第1回。
第2回は平成11年の10月。ちょっと前に行きました。
そして高折病院コンサートが12年の1月に経て、また12月に「あげます元気!コンサート」これは国際交流会館。
京都市ですね。
 伊: そうです。
絹: そして今年が第7回。
 伊: そうです。大きいコンサートは7回ですね。
 絹: 平成10年からもう10年経ったじゃないですか。
続けることって難しいですよね。
伊: 皆さんそうおっしゃるんですが、私、やっぱり自分が13年前に、ああいう思いをしているじゃないですか。
あの思いを、本当に昨日のことのように覚えているんですよ。
だからそれを思うと、「ああ、もうしんどいから辞あめた」っていうふうに、簡単に投げ出していいようなことではない気がするんです。
やっぱり今でも同じように誰にも相談できずに、ただ死ぬのだけを待っているような方って、やっぱりいらっしゃるし、言葉ではどうすることもできない。
励ますという、おこがましいことはちょっと言えないんですけど、何かこういう活動をしている人がいるんだよということが、すごく心の支えになる部分があると思うので、そう思うと細々と地道にやっている活動ですので、10年続けてこられたという感じです。
 絹: それではBGMのボリュームで聞いているのが、なんだかもったいなくなってきましたので、ここで一曲と言いますか「送り火」をボリュームアップしてお聞きください。伊藤タカ子さんです。
絹: ありがとうございました。予定より長く聞いてしまいました。
ご主人の話を、ちょっとお聞きしたんですが、最後まですごく毅然となさっていたと。
それが逆に記憶に残ったという話をお聞きしました。
なかなか古武士然とした方だったようでございます。 

●第7回「あげます元気!」コンサートを開催します
絹: さて、今年の2008年、第7回の「あげます元気!コンサート・わたしたちは臍帯血バンクを支援します」ですが、12月6日土曜日、開演18時、ただのコンサートじゃなさそうですね。 
 伊: そうなんです。
足立病院という産婦人科の病院があるんですが・・・
 絹: ラジオカフェから近いですね。
伊: はい、そうなんです。
その足立病院の畑山院長のお話をお聞きしたいと思っています。
産婦人科のお医者様である畑山院長が臍帯血を採取されていますので、そういったお立場から一つの命の誕生のときにもう一つの命を誕生させるべく、お手伝いをしていらっしゃるお話しをしていただいて、それからコンサートという形にさせていただきたいと思っております。
絹: はい、京都府立府民ホール アルティ 烏丸通一条下る龍前町、金剛能楽堂のすぐ南。
 伊: そうです。京都御所の西ですね。
 絹: 実はわたし、そのそばに住んでます(笑)。そして前売りが3500円であります。
出演される方も伊藤タカ子さんだけではなくて、音楽に詳しい人だったら、京都で音楽をやっている人だったら、ちょっと「え、この方が出られるの?」みたいな方が出てこられます。
伊: ええ、ご存知だと思います。
お1人は東京から黄金井脩さんという・・・この方はアジアンジプシーと呼ばれていらっしゃる方なんですが、非常に素晴らしいギターの弾き語りをされる方で、すごいおっかけのファンがいっぱいいらっしゃるという方でして、この日は長野からお越しになります。
営業で長野に行ってらっしゃって、そこから来られます。
それからもう1人が、シャンソン界の若手のホープと言われています澁谷文太郎くんという、非常に身長の高い、イケメンの彼が来てくれます。
お二人とも非常に素晴らしく素敵な方ですので、是非お楽しみいただきたいと思います。
 絹: アルティというのは、いいサイズですね。
さっきね、同級生で歌手がいるって、言ったじゃないですか。
私の同級生ですから、いい年ですけれども、その彼女のコンサートを聴きに行ったのがアルティでした。
伊: あ、そうですか。クラシックの方ですよね。
 絹: そうです。色々ジャンルは広いですが、柱本めぐみさんと言います。
その時は柱本さんの旦那さんも元気だったんです。
色んな思い出とオーバーラップしてしまって、目がうるうるしておりますが・・・。
「あげます元気!」これにもし、お時間が許せば、足立病院の畑山院長先生のお話を聞きがてら、伊藤さんたちの声を聞きにお運びください。
本当にわかりやすい場所ですし。

●「まちの縁側」と伊藤さんの歌と
 絹: それと、そろそろ謎解きをしなければなりませんね。
まちづくりチョビット推進室がなぜ「あげます元気!」、歌やねんと(笑)
僕は実は、この番組にも何回かゲストに来ていただいて「まちの縁側ネットワーク構想」というのを、個人的に応援しています。
居場所をつくって、昔の縁側のように開放しているおばちゃんたちが、全国に数多く生まれています。
その中でも私の尊敬していますのは、仏教大学の丹羽國子先生、67歳。
それから水無瀬文子さん、この方は京都市の保健婦さんのOGです。
それぞれご自身のお家を地域の人に開放して、いろんな人が立ち寄る場所を提供されています。
行政で色んな補助なんかの絡みでやると、障害者は障害者だけ、子育ては子育てだけ、登校拒否の子はそれだけ、精神障害の人はそれだけと、予算が縦割りだから皆そうなるんだけれども、そのおばちゃんたちは、「全部まかし!」という人たちで、「誰が来てもいいよ。来るもの拒まず、去るもの追わず」と・・・
で、僕はそういうまちの縁側が小さいところですけど、京都の中でも生まれていますので、伊藤さんがこういう大きなイベント「あげます元気!」コンサートの合間に、京都中の、あるいは近隣県のまちの縁側でそういう行脚をして、「送り火」なんかをチラチラッと歌っている姿をイメージしてしまいました。
やはりラジオは言葉の世界ですけど、映像よりも、言葉は、音は伝わるし、ひょっとしたらこうやっておしゃべりすることよりも、歌は伝わりやすいのかもしれない。

●「チョビット」のゲストの共通点
 絹: このまちづくりチョビット推進室も4年を越えまして、たくさんのゲストの方にお越しいただいたんですけど、それぞれに共通するのは、やっぱり元気な人が多いんですねえ。
それとちょっとだけおせっかい。
そして、人と人を繋いでいくことをあきらめていない。
それと座っているうちに、何か京都がもっと住みやすい、住み続けられるいい所になるといいのにねというのも、口にしないけど、あきらめてないというところがあるんですね。
だから『あ、そうだ!』と。
『伊藤さんもそうや』と、なんとなく思いました。 
伊: そうなんです。もちろんそうなんです。
 絹: だから、謎解きはそうなんです。
ひょっとしたら京都の人と人を繋ぐことでまちが元気になるのならば、伊藤さんが歌うことで、繋がれる人が、臍帯血で繋がれる人いるかもしれない。
大文字の送り火のこういう歌を、色んな歌を、あちこちで歌われたりすることで、また人の輪ができるかもしれないなと。
なんとなく僕らの小さい時って、そういう関係をちょっとずつ切ることを覚えた。
縁側なんて無駄だから壊しましょうとか、マンションのほうが気持ちいいよね、とか気楽だよねとか。
だから僕が伊藤さんに期待するのは、歌の分野で縁側シンガーになっていただきたいと、そんな風に思います。
伊: はい、がんばります。でも、音楽って、本来そういうことに使うべきものだと思うんですよ。
 絹: マニアのもの、本当に音楽に詳しい人だけのものではなくて。
伊: じゃないと思いますね。

●考えることを考えるということ
 絹: これはね、同志社大学の渡辺先生という工学部の先生に教えていただいた言葉なんですけど、「考えることを考えた人は、実はあんまりいないんだ」と。
『なんで工学部の教授がそんなこと言うのかな』と、思ったんですが、「みんな受験勉強だとか色んな本を読んだりして、テキストベース、文字で考えている。文字で考えている間は人とは繋がれないんだ」と見事に看破されたんですね。
これにはびっくりしたんですけど、言葉で文字で考えているうちは、本当に上っ面の5センチくらいの所しか掘れないんだそうです。
でも「考えて考えて考えていると、体の感覚だとか、耳の感覚だとか、おなかの中にストンと落ちるレベルまで、苦しいけれどもいく」と。
「そういうふうに掘ったときに、言葉がテキストベースの考え方ではなくて、感じ方、分野が違っても、自分は工学系で自然科学だけれども、まちづくりであろうが、宗教であろうが、音楽であろうが、どんな分野の人とでもそれで手が繋げられることに気がついた。それを今研究している。」
とおっしゃった、同志社大学の先生で渡辺先生っておられるんですけど、伊藤タカ子さんと話していて、そういうエピソードを思い出しました。
いつもならばここでエンディングの音楽なんですが、今日はさっきの送り火を、少しボリュームアップをして時間までお聞きいただいて終わりたいと思います。
伊: ありがとうございます。
 絹: そして最後にもう一度告知をさせていただきます。
臍帯血バンク支援、2008年第7回「あげます元気!」コンサートを主催されていますNPO法人「ドリームトイ」の伊藤さんに来て頂きました。
伊藤さんどうもありがとうございました。
伊: ありがとうございました。
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