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放送日 平成19年2月7日(mp3形式音声ファイルはこちら→)
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 放送内容は、著作権の保護を受けますので、個人でお聞きになる以外のご利用は出来ません。
ちょびっと
タイトル: 森の中から考えた“まちづくり”」〜皆さん、京都モデルフォレスト協会ってご存じですか?
テーマ: 社団法人 京都モデルフォレスト協会事務局次長 上萩 寛(かみはぎひろし)氏に、京都モデルフォレスト協会の活動などについて語っていただきました。
出演者:
上:上萩 寛氏  社団法人 京都モデルフォレスト協会事務局次長
絹:絹川 雅則 (公成建設株式会社)
ちょびっと
 放送内容については、無断使用を禁止させていただきます。この件についてのご連絡はこちらまで。  
絹: :まちづくりチョビット推進室!
Give me thirty minutes,I will show you the frontline of “まちづくり” and “まちづくり” people in KYOTO.
************************************************************************
絹: 絹:皆さま、こんにちは。
まちづくりチョビット推進室の時間がやってまいりました。
この番組は、地元の建設屋の目から見た、京都の元気なまちづくり人の紹介や、その最前線をご紹介しています。
本日のゲスト、お相手は・・・出来たてホヤホヤの団体です。
社団法人 京都モデルフォレスト協会、事務局次長でいらっしゃいます、上萩 寛(かみはぎひろし)さんにお越しいただきました。
上: こんにちは。どうぞよろしくお願いいたします。
絹: 上萩さん、よろしくお願いします。
そして今日の番組タイトルですが、「皆さん、京都モデルフォレスト協会ってご存じですか?」・・と言うタイトルで、お送りしたいと思います。
この番組は、「まちづくりチョビット推進室」というタイトルですけれども、どうもこの頃世界が、徐々に広がってきているような気がいたします。
“まちづくり”から少し郊外へ・・と言いますか、“まちづくり”のさらに広い国づくりと言いますか、環境と言いますか・・森の中から考えた“まちづくり”と言うことが、今日のテーマの通奏低音になるかも知れません。
と言うことで、マイクを上萩さんにお渡しいたしまして、まずご自身のプロフィール、それから、出来たてホヤホヤのモデルフォレスト協会について、リスナーの皆さんにご説明をいただきます。
それではお願いいたします。
上: それでは、京都モデルフォレスト協会につきまして、少しご説明をさせていただきます。京都府ではですねぇ、一昨年「豊かな緑を守る条例」と言うものを制定してまして、昨年の秋に、この京都モデルフォレスト協会を設立いたしました。
京都はですねぇ、皆様よくご存じのように、大変森林に恵まれたところでして、実は日本全体の森林面積は約67%なんですけれども、なんと75%・・四分の三が森林になっております。
絹: 京都府の占める面積の、四分の三が森林であると。
上: はい。
絹: しかもこれは、日本の平均よりも実は・・森の占める割合が大きいんだと。
上: そうですね。
絹: 昨日のシンポジュームでも、たしか、「長野県と同じくらい森林あるんやで」って、どなたかおっしゃってましたね。
上: そうですね。実は、森と湖の国といわれるフィンランドとかいったところでも、率だけでいいますと多いんですよね。
絹: ほーぅ。フィンランドクラスですか?
上: そうですね。でもその森林がですね、実は非常に今、危機的な状況に有りまして・・
絹: はい。
上: それを、府民皆様方のお力で、何とか良くしていこうと、言うことで作られたのが、この「京都モデルフォレスト協会」なんです。
絹: はい。オギャーと生まれたて・・・
上: はい、昨年の11月の21日に、正式に協会として発足しております。
絹: はい。今日は皆さんに、モデルフォレスト協会の存在を是非知っていただきたい、という想いで、上萩さんに来ていただいたんですけれども、ここでちょっと私、乱入させていただきまして、昨年の12月に、モデルフォレスト協会のイベントって言いますか・・に、呼んでいただきました。
その経験を、少しだけ・・できるだけ短くしゃべりたいと思います。よろしいでしょうか?
上: どうぞ。
絹: 平成18年の12月のある日に・・・日付までは忘れましたけども、「絹川君、次の日曜日空いてるか?」という風に誘ってくださった方がおられます。
府立大学の演習林がおおえだに・・
上: 「おおえ」(京都市西京区大枝沓掛町)ですね。
絹: 大枝と書いて「おおえ」と読むんですね。
上: 亀岡とのちょうど境です。
絹: はい。檜林でありました。
上: はい。
絹: そこで私は、生まれて初めて、間伐・・木を切ると言う経験をさせていただきました。一般参加者が36名ほどおられたとお思います。スタッフの方が・・ボランティアチーム・・もちろんそこに上萩さんもおられたわけですけれども・・
上: はい。
絹: 20名プラスアルファぐらいおられた。
上: そうですね。全体で60名程でしたね。
絹: はい。昼でもなお薄暗い檜の森の中で、その日初めて出会った人達が、8人前後のチームを組んで、何班かに分かれて間伐をするわけです。
林務事務所とか、林業の専門家の方のご指導を受けて・・・
直径が確か・・20センチとか30センチ弱ぐらい・・・
上: そうですね。太いもので二十数センチ。まぁ、細いのは10センチぐらいだったかと思いますが・・・
絹: で、私達はボランティアといいますか、素人ですから、チェーンソーなんか持たせてもらえないんですよね。
上: あはは、はい。
絹: で、手鋸で・・切りました。でも、ボランティアの間伐とはいえですね、下手にやると自分の方に倒れてきて、「大腿骨骨折ぐらいあり得るよ」。
上: そうですね。20センチといいますと、高さも十数メートル有りましたので、直撃を受けたりすると、それはもう大変な怪我になると思います。
絹: はい。で、ある一種の、張りつめた緊張感の中、ゴシゴシと木を切りました。
上: 皆さん、大汗をかいておられましたね。
絹: はい。それで・・・「切り倒す方向はこっちやで」って決めたらですね、そっちの方に、木の根元から少し上のところに、くさび形の切り込みを入れるんだと教えていただきまして、それをまず・・・
上: 受け口というんです。
絹: 受け口、パカッと外します。で、その受け口の反対側からまた、その受け口の数センチ・・1センチか2センチ上ぐらいですかね?
上: そうですね。数センチ・・まぁ切り口の大きさに合わせて、高さも決めるんですけども、まぁ数センチぐらい高いところになりますね。
絹: で、ゴシゴシと切り目を入れていきます。これが結構、しんどい。で、残りの人は、ロープを木の上の方にかけて、3〜4メートル上の方にかけて、30度ずつ60度、或いは45度ずつぐらい開いて、引っ張って倒すわけですよね。
上: そうですね。混み合ってますので、なかなか枝が絡んでしまって、そのままでは倒れない状態になっているんですね。
絹: あの、今、上萩さんが「混み合っている」って言うのは、木がですね、間伐されていない放置林と言いますか、一杯生えていますから、上空の枝が枝同士絡まってしまって、なかなか素直に倒れてきてくれないと言う意味ですね。
上: そうですね。
絹: それで・・・結構苦労しながら、みんなで「よいしょ、よいしょ」と引っ張ってですね・・・
上: そうですね。切るよりも倒す方が、皆さん大変だったと思います。
絹: そうです。私も、腕にロープを巻き付けて、引っ張って・・・ところが足場が悪いし、ドシンと尻餅ついたり滑ったり・・ひょっとしたら、自分の方に倒れてきたら逃げなアカンと思うし・・・結構、怖い・・怖々やってました。
ところがですよ・・メキメキメキ、バリバリ、ドシンと倒れますとね・・・・
その後、何故か・・上空を見上げていたんです、私。
で、鬱蒼として、昼なお暗い演習林・・大枝の演習林の檜林の中だったんですけども、一本切り倒したら・・苦労して・・・空が出来とったんですよね、上空に。
上: パカッと、こう・・青空が・・まぁ、あの日はちょっと曇ってましたけど、空が見えるようになりますね。
絹: はい。で、そこでなんかもの凄く、私はこう・・ジーンとするというのか、達成感というのか・・・これは私だけじゃなかったと思うんですけれども、ええ歳したおっさん、おばさんがですねぇ・・何人か初めてその日に出会った人がチームワーク組んで、木一本切り倒して、ボーっと口開けて、上見上げているわけですよね。
ほんで・・・なんか、ええナァって言うか、目に見える達成感やなぁ、と言う思いがすごくして、そこからいろんなアイデアと言いますか、いろんな想いが頭の中でスパークしたんです。
その後、又話しますけども・・上萩さん達に、こうやって一本切ると、上空から空が出来る。そうすると、林床って・・「はやしのトコ」・・ゆかって書いて林床って言うんですね。
上: はい。
絹: 「そこにお日さんが照ってくる。そしたら、下草も生えずに、土がむき出しになって、土砂が流れ放題になってたところに、又草が生えてくるんや」と・・・
「これでちょっと、緑のダムとして保水力が増すことに・・・たった一本やけども、皆さんがやったことは、そんなことなんやで」て言って、上萩さんに教えてもうたんですね。
上: そうですね。木を切ることに、抵抗のある方がずいぶんおられると思うんですけれども、日本の・・特に、人々が植えた杉とか檜の人工林は、やっぱり最後まで、人が面倒を見てやらないといけないんですね。
今、木の値段が非常に安くなったりしているもんですから、手入れが行き届かないと・・・
最初にもちょっと言いましたけれども、そう言う面で、非常に日本の・・「人工林」と言いますけれども・・危機的な状況にある訳です。
そのためにですね、府民皆さん方に、お力を何とかお借りしたいという風に考えている訳です。
絹: あのぅ・・リスナーの皆さん。今、上萩さんが「木を切ることに抵抗のある方がおられるかも知れませんが」って言うコメントを入れられましたけれども、僕たち一般市民は、環境意識とか「自然を守らなきゃ」とかいう風に、だんだん思い始めている人は沢山出てきていると思うんですよ。
だからこそ、「間違った想いをいだいちゃいけない」と言うことを指摘されたんだと思います。
人工林と天然林と言うのが、厳然として違うんです。
かつての先達達が杉の木だとか檜だとか植えたのは、人工林です。
上: そうですね。
絹: その人工林が手入れされなくなって、放ったらかしになって、えらいことになってると言うことを、皆さん是非知ってください。
その辺ちょっと補足をお願いします。
上: はい。今、木を切ったためにですね、非常に光が入ってくるという風に言っていただきましたけれども、本来、森林にはですね、いろんな木が、一緒に生えているもんなんですけれども、特に檜などの人工林になりますと、同じ歳の木ばかりなもんですから、上を全部覆い被せてしまいましてね、下の木に光が当たらない。もちろん草にも光が当たらないと言うことで、全部枯れていってしまうわけですね。
絹: はい。
上: そうすると、一見ですねぇ・・下が非常にすっきりして、綺麗に見えるのですけれども、これは非常に危険な状態になります。
と言いますのは、皆さん、雨宿りなんかを木の下でされたときに経験有るかも知れませんけども、一遍、木の葉っぱなんかで止まって、落ちてくる雨粒って言うのは、非常に大きくなっているんですね。そうすると・・仮に下に、草や灌木なんかが生えてますと、また、その草や木の葉っぱに当たって、そんなに地面まで来るまでに衝撃がないんですけど、下草やらが何にもない状態ですと、直接地面に、その大きくなった雨粒が当たります。
そうすると非常に衝撃力と・・ちょっと難しい言葉で言いますけども・・有りまして、土がどんどんどんどん、流されていってしまうわけですね。
そう言う状態の林が今、日本中で増えてきてまして・・・
実は森林には、いろいろな働きがある・・
水源のかん養であったり、土砂の流出を防止したりですね、山が崩壊するのを防止したり、色んな働きを持っているんですけども・・・
特に水源のかん養と言った働きについては、土が非常に大事でして・・・
ブナ林なんかが良く、スポンジのように水を貯めると言われますけれども、それもそう言う葉っぱとかが貯まった層が有るからなんですが。
下草なんかが何もなくなりますと、そう言う大事な土がどんどん流されて行ってしまって、森林の本来持っている、働きが損なわれていくと言うことになる訳なんですね。
絹: この番組のヘビーリスナーの方なら覚えててくださると思うんですけれども、前々回でしたか、「防災・減災フォーラムに思う」(※注「自助・共助・公助」新たな防災・減災意識が、今必要だ!の回です。)と言うことで、京都府の・・・一昨年だったかなぁ・・・平成16年・もう一つ前ですね。
平成16年の台風26号の際の、宮津の滝馬地区の土石流についてコメントしたことがございました。その時も私、災害視察に行ったんですけども、杉の立木が真っ二つ・・・土石流が通ったところは無くなっている。
それから、枝の付いた大木・・大木と言いますか、杉の十数メートル有るようなものが、公民館の土手っ腹に突き刺さっていると・・言うところを見てきて、非常にショックを受けました。
まさにその、京都府でも宮津の・・あの滝馬の地区は土石流災害です。今、上萩さんが・・葉っぱ・・雨が降って、水粒が大きくなって落ちてきて、そのクッションになる下草がないと、土が流されていくんだよ。その土が流されて行くのが、マキシマムになると土石流災害と言う大変恐ろしいことになるって言うことを、私はこの目で、その傷跡を見てきたので、なんか今のご指摘は、なんか大変つらいもの・・姿を思い出します。
上: そうですね。そう言った、手入れの行き届かない森林が増えますと、当然、水を貯める働きが無くなって来ます。そうすると川も、すぐに増水してしまうとか、言うようなことが起こってくるわけですね。
絹: はい。そう言う、荒れている京都府の・・・府内の面積の75%を持っている森林の、荒れ果てていくのを、「何とかする知恵を出そうやないか」と。「手伝えよ」と。「皆さんも参加しないか」と言うことを、呼び掛けていられるように思うんですが、それで間違いないでしょうか?
上: そうですね。今は、人工林のお話だけだったんですけども、実は人工林だけではなくて、皆様方の周りの「里山林(さとやまりん)」といわれているようなものでも、非常に今、荒廃して来ていると言われています。
と言いますのは、以前は・・・50年ほど前ですね・・は、皆さん、薪炭・・薪や炭で暖をとったりですね、食事を作ったりという事をされてたわけですけれども、今は皆さんほとんどそう言うことは無いと思います。
ちょっとこの間も聞いてみますと、日本ではそう言う薪炭の利用というのは、1%にもならないらしいんですね。ちょっと聞きますと、イタリアなんかはピザを焼いているせいだと言う話も有りましたけれども、半分以上、木材は薪炭に利用がされているらしいんですね。全世界的に見ましても、世界全体で33〜4億立方メートル、木が使われていると言われているんですけれども・・・
絹: 33〜4億立方メートル・・・
上: 日本が大体、8500とか9000とか・・
絹: はい。
上: ・・立方メートル、年間に使っています。
絹: はい。
上: 世界全体で見ますと、その半分以上の18億立方メートルが、薪炭利用だと言われているんです。日本はそう言う点では、非常に特殊なところなんですね。
ちょっと話が分かりにくくなって、横にそれましたけれども・・
絹: いえいえ。すごく良い振りだと思います。石焼き釜で焼くピザ、旨いですね。
上: そうですね(笑)。
絹: わざわざ京都でも、そう言う店を探して食べ歩く人も、イタリア料理好きにはいます。
上: そうですね、はい。
絹: それと、環境問題・・CO2って言うところから行くと、何故か薪炭利用と言いますか・・大きく括ると「バイオマス燃料」と言うそうですが、炭だとか、間伐材の余りだとか、木の皮から作った・・世の中には「ウッドペレット」と言う物があるそうですね。
上: そうですね。
絹: それを使うと、CO2の削減とカウントされると・・
上: そうですね。その分だけ石油燃料を使わなくて済みますので。
そういう風に、昔は里山っていうのが、薪炭としてずいぶん使われていたんですね。ですから、ずいぶん人の手が、周囲の森には入っていたんですけれども、今、そう言う利用が、全くされなくなったがために、非常に里山が変わってきています。
絹: はい。
上: どういう風に変わってきているかと言うのが問題なんですけども・・・
今、皆さん、周囲の山に入っていこうと思ってもですねぇ、ほとんど薮状態になっていて、なかなか入っていける様な感じじゃないと思うんですが・・・
絹: はい。
上: 昔は薪炭の利用が非常にされていたが為に、非常に見通しが良くてですねぇ、人にとっては、入り込みやすい、そう言う森林だったかなと思うんですね。
絹: あのぅ、昔話でよく言います、「おじいさんは山に柴刈りに行きました」言うことをやっているから・・
上: そうですね。
絹: 見通しが良くて・・
上: はい。
絹: 逆に猪だとか熊さんだとかが・・
上: 隠れ家が無くて、近寄れ無くって・・・今は鹿や猪が、周囲の田んぼや畑に出放題で、農作物の被害なんかが、非常に問題になっているんですけども、昔はそう言うこともあって、なかなか周囲に、鹿や熊なんかが来なかったんじゃないか?と言うことも言われてはおります。
絹: この頃人間さんは、「害獣」「害獣」って言うけども、ご先祖さん達は、ちゃんと薪炭と言いますか、山に柴刈りに行って、山のケモノさん達・・鹿、猪、猿、熊さん達が、来にくいようにちゃんとしとったやないかと・・・
上: そう。棲み分けが、或る程度出来ていたんではないかなぁ、と・・・それだけではないですけどもね。野生動物の問題は・・・
絹: それを、この頃の人間さんは、さぼっとるくせに、出てくると「害獣」と言うて、言いよると・・・ひょっとして、猪が口利けたら、文句言うかも知れませんね(笑)。
上: まぁ、ちょっと、そう言うこともあるかもしれませんね。
そういう風に、非常に里山が変わってきていると言うことが、問題になっています。
絹: はい。
上: それから又、京都市内ずっと見回していただいたら判るんですけども、松が非常に少なくなってきています。
絹: はい。
上: どんどん松が枯れて、松食い虫って言う・・正式には「マツノザイセンチュウ病」って言う病気なんですけども、それに依りまして、松が枯れてきている。
で、京都市内の景観が、非常に変わってきている。その松の代わりに「椎」・・常緑の広葉樹になるんですけども、それが増えてきまして、そのために「四季の移り変わりが、少し楽しめなくなる」というような声も、今、あがってきてまして、そういったものをどうするか?と言うのを市民の皆さんですね・・府民の方々みんなで、考えていく必要がある問題かな、と思ってます。
絹: はい。東山と西山ですか・・
上: はい。
絹: 特に松が減ってきているということを聞きますけれども、私も森林のこと、勉強し始めてまだ間もないものですから、何故、松が無くなると・・・松食い虫にやられて、松が減ってしまうと問題なのかなぁ?って、もう一つピンと来ていないところがあるんですけれども、その辺を教えていただけませんでしょうか?
上: 森林が豊かかどうかという点で言いますと、松というのは、まず禿げ山になったところに生えて来る植物なんで、そう言う面では松ではなくて、椎の木に変わっていくというところでは、良い面も有るんですね。
絹: はい。
上: ただ、やはり周りの森林については、人間がどう思うか?って言う事も大事な面がありますので・・
絹: はい。
上: 先ほども言いましたように、やはり「松」、それから色々な紅葉するような植物と一緒になった景観というのが、我々には非常に・・目には良いと言いますかねぇ・・ありがたい景観だと思うんですけども。
それが何時も、緑々している「椎」に全部変わってしまうと、「ちょっと困ったなぁ」と、言うこともあるのかなぁ、と思います。
絹: はぁ・・なるほど。京都らしい、雰囲気の借景と言いますか、「地と図」で言えば、バックグラウンドの方になる、山々の風景が、先人の時代の頃に比べたら、少し趣のないものに変化しつつあると・・・
上: そうですね。
絹: 言う事も知ってください、と言うことですね。
上: 嵐山なんかの昔の写真を見ていますと、非常に松が景観を形作っているんですけども、今の写真を見ますと、松が本当に少ないんですね。
絹: はい。
上: 清水の写真なんかも見てみますと、昔はかなり松が多いんですけれども、今はほとんど見られなくなってきてます。まぁ、それを人間がどう思うかって言うのは、それは又別の問題かも知れないんですけれども。
絹: はい。あのぅ・・また少し話を元に戻したいんですけれども・・・
「モデルフォレスト協会」のほぼ・・一番初めの事業に当たるところで、間伐体験という様なことを、総勢60名位の方と一緒に、山に入る経験をさせていただきました。
その次に、参加させていただいたのは、「森・里・海・連関学講座」というものを京都大学の時計台の記念ホールで・・参加させていただきました。あれも「モデルフォレスト協会」と、関係したものですね?
上: 「森里海連関」と言うことはですねぇ、「京都モデルフォレスト運動」としましても、これから非常に関わりが出来て行くとは思うんですけれども、まだ直接は・・・一緒にやっていこうと言う話を、これからしていこうとしてるところなんです。
絹: はい。情報として、リスナーの皆さんにもお伝えしておきたいんですけども、2003年だったと思います。もう一寸前ですかね?2003年ですね。
上: 「森・里・海・連関学」ですね。
絹: 京都大学に「森・里・海・連関学講座」と言う、講座が出来ました。正確でないかも知れませんけれども、気仙沼・・仙台、宮城・・
上: 牡蠣ですね。
絹: 牡蠣・・牡蠣の養殖をされる漁師さん達が、牡蠣をちゃんと養殖するためには、山に木が植わってなきゃならないって、植林の活動をされるというような・・
上: そうですね。
絹: ・・事が報道されました。
上: 「森は海の恋人」と言うような、言いまわし・・・
絹: キャッチフレーズが・・
上: キャッチフレーズが出ましたですね。
絹: それが、「森は海の恋人」。「海は森の恋人じゃないのかな?」っていうことを言ってた方もいましたですね。
上: そうですね。色々調べてみると、鮭が海から上がってきて、森の方に行って産卵をしてと言う事があるんですけども、その鮭が産卵するために、かなり上流まで上がってきます。そしてその鮭はそこで死んでしまう訳ですけども、それによって、そこで死んだ鮭は、又その森の営みに・・・肥料となってですね、営みに関わっていると言うようなことが判ってきたというような事もありまして、森は海の恋人であり海は森の恋人であり」と言うようなことが、今言われていますね。
絹: 今のコメントは、カナダでの研究が元になっているそうです。
上: そうですね。
絹: 熊が一匹、冬眠する前に700匹の鮭を食べる・・言う話があります。そう言う鮭の栄養素が、山ん中で発見された。
上: 栄養になってた、と言うことが判ったというようなことですね。
絹: さて皆さん、そろそろ話をまとめなきゃなんないんですけども、この「モデルフォレスト」。それから「森・里・海」の連関というのは、話が無茶苦茶大きいです。
とてもこの回で、終えられる、まとめられるようなものではないと、最初から実は覚悟しておりました。
で、
今日は、「モデルフォレスト協会」っていうことを、皆さんに知っていただきたいということで口火を切りましたが、この後も・・ひょっとしたらですねぇ、日本のいろいろな社会システムを救う、と言うか、いろいろな社会的な問題が今、あちらでもこちらでも吹き出しておりますけれども、我々府民が、市民が、森の中に入って色んな事をすることが、ひょっとしたら役に立つ。社会システムを、或いはコミュニティを元気にする事に役に立つんじゃないか、ていう仮説を私は勝手に持っております。
その辺を又上萩さんや、色んな方々と、このお話を紡いでいきたいなぁ、なんて思っております。
上: そうですね、府内にはまだまだ、竹林の問題とか、色んな森に関する問題があります。皆さんのお力添えを是非いただきたいとおもいます。
絹: はい。上萩さんから教えてもらった事ですけれども、森に関わるボランティアグループは、既に府内に40・・プラスアルファ出来ている。
上: はい。
絹: 府民の方々の、かなりの多くの人が「森の中に入って手伝っても良いよ」と言うアンケート結果もあると・・
上: そうですね。総理府が以前にやった結果によりますと、40%以上の方が、そんな風に思っておられると、いう風になってたかと思います。
絹: ただ、それの入り口だとか、広報だとか、実際に・・リーダーだとか、色んなサポートが要ります。そのための入り口を、モデルフォレスト協会が果たしていこうとされてると、いう風に私は解釈しております。
上: はい。そのようにしていきたいと思います。
絹: と言うことで、皆さん、京都には「モデルフォレスト協会」と言う、日本に初めて出来た協会があります。世界には・・・幾つあるんでしたっけ?沢山?
上: 今、16カ国ですかね・・で、モデルフォレスト運動って言うのが、されていますけれども、日本では京都が初めてになります。
絹: はい。と言うことで、そろそろ時間になってしまいました。
「モデルフォレスト協会」。ホームページも立ち上がっております。非常に面白い活動も、今後されていきますので、是非ご注目ください。
と言うことで、本日は「モデルフォレスト協会」事務局次長、上萩さんにお越しいただきました。
上: どうも、ありがとうございました。
絹: ありがとうございました。
この番組は、「心を建てる」公成建設の協力でお送りいたしました。
それでは皆さん又、お耳にかかれることを楽しみにしております。
さよなら。ありがとうございました。
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