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放送日 平成18年9月6日(mp3形式音声ファイルはこちら→)
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 放送内容は、著作権の保護を受けますので、個人でお聞きになる以外のご利用は出来ません。
ちょびっと
タイトル: 「“防災・減災フォーラム”で思ったこと」
テーマ: 「子どもと川とまちのフォーラム」の事務局長、小丸和恵(こまるかずえ)氏に、フォーラムの活動内容と京都を水害から守るための方策について語っていただきました。
出演者:
小:小丸 和恵氏 「子どもと川とまちのフォーラム」事務局長
絹:絹川 雅則 (公成建設株式会社)
ちょびっと
 放送内容については、無断使用を禁止させていただきます。この件についてのご連絡はこちらまで。  
絹: :まちづくりチョビット推進室!
************************************************************************
絹: 皆さまこんにちは。
まちづくりチョビット推進室の時間がやってまいりました。
この番組は、地元の建設屋の目から見ました、京都の元気なまちづくり人の紹介や、その最前線をご紹介しております。

本日のテーマは、「“防災・減災フォーラム”で思ったこと」としましょうか。
図らずも、今日の録音日は9月1日・・「防災の日」です。
そして今日の特別ゲストは、「子どもと川とまちのフォーラム」の事務局長をされてます、私にとっては非常に懐かしい方です。
小丸和恵さん、よろしくお願いします。
小: こんにちは。今日はお招き、ありがとうございます。
「子どもと川とまちのフォーラム」の小丸(こまる)と申します。
絹: はい。
それじゃぁ、今日のテーマをもう一回復習します。
「防災・減災フォーラム」・・防災の日にちなんで。
これはですねぇ、先日・・・8月の19日の土曜日に、「防災・減災フォーラム2006in京都〜水害から京都を守るには」、というサブタイトルで行われたフォーラムなんです。
そこでですねぇ、今日ゲストでお越しいただきました、小丸和恵さん・・・
「子どもと川とまちのフォーラム」・・・
これ・・・私びっくりしたんですけども、パネルディスカッションで、パネラーで、前でちょんと座ってられたんですよね。(笑)
小: (笑)
絹: どっかで見た人やなぁ・・と。
これは・・小丸さんと以前お会いしたのは、10年近く前・・
小: そうですねぇ・・
絹: 7〜8年前。
小: 早いもので。
絹: 堀川・・・「堀川座」とか「堀川研究会」とか、なんか「堀川に清流を取り戻す会」とか・・なんかそんな勉強をしてた時のメンバーさん・・
小: うーん。
絹: でしたね。
小: 私にとっては、あれが初めての、そういったものに関わるきっかけみたいなね・・・
絹: はい。
小: 誘われて、ひょこひょこ出かけていった会なんですけれどもね・・・
絹: はい。あれからもう何年も経つのに、その時に出会った小丸さんは・・ずっとその後、川に関わってこられたというので、「エライ地道な人やなぁ」という驚きであります。
すいません。ゲストのプロフィール紹介を忘れました。
・・・何年生まれともう言っても良いですね。
小: うふふ(笑)
絹: 小丸和恵さん。1967年、大阪市のご出身。90年、同志社大学の文学部を卒業されて、その後一遍企業に勤められるんですよね。
その傍ら景観問題などにご関心もたれて、市民グループの活動に積極的に参加。
99年、「川とまちのフォーラム京都」の世話人になられて、2001年には「世界子ども水フォーラム」呼び掛け人会の事務局次長。
それから、2002年には「世界子ども水フォーラム」の事務局長。
そして今、現在・・・それが進化してるのかな?
小: あはっ(笑)
絹: 「子どもと川とまちのフォーラム」の事務局長。
小: そうですね、逃げ逃げに事務局長をやらされてきたと言う感じです。
絹: はい。
では、なぜ今日、小丸さんに来ていただいたかと、言うところから、私から口火を切らせていただきます。
小: はい。
絹: 「防災・減災フォーラム2006in京都〜水害から京都を守るためには」というテーマで行われたフォーラムに出ておりました。
そこで小丸さんに再会したわけですけれども、そのテーマがですねぇ・・・
集中豪雨だとか、度重なる台風の上陸によって、つい一昨年ですけどねぇ・・
水害や土砂災害が多発しました。
去年も局地的豪雨とか台風14号・・浸水被害で多くの人命や財産が失われました。
小: うん。
絹: 我々は、ご存じのように・・僕は地元の公成建設って言うとこに勤めてます地元の建設屋です。そのインフラ整備に関わる人間です。
ですから、防災って事には、すごく興味がありますし、自分たちの仕事の責任の範疇の一部はあると思ってます。
小: うんうん。
絹: ですけれども、どうも・・・一寸考え直さないかんのちゃうか?って言うところが、最近出てきたと・・
小: うん。
絹: ・・いう風に思っています。
その辺りを僕は今日は語りたいと思います。
小: うん、うん。
絹: で、その小丸さんがパネラーとして出られた時に、水害のことについて、小丸さんは小丸さんの言葉で、語られたんですけれども・・
小: うん。
絹: 非常にショッキングな発言をされました・・・僕にとってですが。
水害って言うか、川の堤防が破堤(はてい)って言いますけれども、破れると水害が起こるわけですが、小丸さんは「堤防って、水害が起こる前に逃げるための時間稼ぎをするものかもしれないね」って言う発言を、パネラーとしてその場でされたんですよね。
これは、私にとって非常にショッキングな発言でありました。
で、思いつきました・・小丸さんをゲストに呼ぼうって。
まず、小丸さんの自己紹介を兼ねて、普段小丸さんがなさってる、この「子どもと川とまちのフォーラム」の活動なんかについて・・・
それから私が引っかかった、「堤防って、逃げるための時間稼ぎをするためのものかもしれないね」って言う発言について・・その二点について、小丸さんの言葉で少し語っていただけませんか。
小: 今絹川さんから、ショッキングな発言と言うことでご紹介いただいた内容なんですけどね・・・
絹: はい。
小: 私もこれは、子どもの発言にショックを受けたんですよ。
絹: あっ、元々子どもさんの発言だったんですか。
小: そうなんです。今、高校二年生かな?・・になってるんですけれども、そのお子さんから、私たちが「子どもと川とまちのフォーラム」で、子ども達の意見をまとめた冊子を作ろうと言うことになりましてね。
絹: はい。
小: その冊子を作っているときに、いろいろなテーマがあった中で、「もしも堤防が壊れたら、どうする?」って言うのを、選んで来たんですよ。
絹: はい。
小: 沢山テーマがある中で、六つのテーマを選んだんですけれども、その一つなんですね。
そこで、色々、子ども達が集まって、話し合いをするんです。
で、今、堤防が当たり前の様にあって、それが守ってくれてると思ってるのが、まぁ大人の考え方ですよね。
絹: はい。
小: 守ってもらわな困るやん、って言うようなところも有るのかなぁと・・・有ってきたのかなぁ・・と思うんですけども・・・
そこで、その女の子が言ったのが、今絹川さんが反応してくださったね・・
絹: はい。
小: 言葉なんですよ。
で、それを是非、冊子にも取り入れようと言うことで、ご紹介させていただいたんですが・・・
彼女はインドネシアで育ったん・・・
絹: はい。
小: だから、そう言う発想が出来たのかも知れないけれども・・・
絹: いわゆる、「帰国子女」さんが・・その・・子どもと・・
小: ・・・川とまちのフォーラムに・・
絹: のメンバーにおられたんですね。
小: いるんですよ。それで・・・当たり前やと、みんなが認識してたことが・・・
「そうなのかなぁ?」っていう彼女の発言ですよね。
絹: はい。
小: 「堤防は、時間稼ぎ」やて、思ってなかったですよね。
絹: えぇ。あれは、しっかりしててもらわな困ると・・・
小: そうですね。だから、何か起こったときに「しっかりしたもん作ってへんから悪いんや」とか・・
絹: うん。
小: 「もっと高くしないと」とか・・
絹: うん。
小: でも、今の・・こないだのフォーラムでもお話有りましたように、どんな災害、どんな数量の雨が降るか判らない中で、「ほんまは危ないんやで」って言うことも、大事なんかなぁと・・・
だから、建設屋さん、それから行政の方も、今まで「危ないねん」って言うことが、口に出来なかったんじゃないかなぁと思うんですよ。
絹: うんうんうんうん。
小: それを言っていくのも責任かなぁなんて。
私自身はね、「危ないねんで」って言うことを判ってもらって、「じゃあ皆さんどうしましょう?」みたいな・・・
???先生が・・あのときに寶(たから)先生でしたっけ?
絹: えっと、京都大学の防災研究所の寶教授が基調講演されましたね。
小: ねぇ。あのときに、「本当は安心したらいけないのに安心している、みたいなところに怖さがある」って話されたじゃないですか?
絹: えぇ。
小: 「あれ・・その通りやなぁ」って私も思ってて、「大丈夫やで。守ったげるで」って言われてて、いきなり守ってもらえなかった時の怖さって、有りますよね。
絹: えぇ。
小: 実際にどうなのかな?って言うところを、みんなで共有していく、って言うことが大事かなぁ、と思って・・・
で、「子どもと川とまちのフォーラム」では、防災とかそう言ったことにテーマを絞るんじゃなくって、川やまちがいったいどうなってて、「自分たちはどうしていったら良いのかなぁ」とか、これからどんなところが問題で、解決するためには「みんなでどうして行くか考えましょう」みたいなね、きっかけ作りとして「川歩き」・・まぁ「川・まち歩き」って言うんですけど・・・
「川歩き」って言っても川の横、歩けないんですよね、なかなか。
絹: うんうんうん。
小: 川が無くなってしまったり(笑)、真横を歩けない状況やったりするので、「まち歩き」になってくるんですけれども・・・
歩きながら、川がどういう状態になっていて、私たちの暮らしている場がどんな状態になっていて、どうなると、もっとみんなが暮らしやすいんかなぁとか・・
そう言ったことを世代や立場や分野を超えて話し合ったり、皆さんで考えるきっかけになったりとか、そういう事がなされていけば良いなぁと思って、やってるんですよ。
絹: あの・・・すごく基本的なところから、丁寧になさっているなぁ、と言う印象を受けます。
小: えぇ。
絹: この番組のタイトル、「まちづくりチョビット推進室」って言うんですけど、まちづくり活動に関わられる、いろんなNPOとかボランティアの方とか、研究者の方もやはり、「まち歩き」から始めようと・・・
自分が住んでるまちを知ってる様で、よく知らないんだと・・・実は。
小: 知らないんですよね。
絹: だから、我がまちの「良いとこ探し」「困ったとこ探し」・・・
小: うんうん。
絹: そう言うフィールドワークから始めよう、って言うことをされる研究者、って言うか先輩達によく教えを受けたことがあります。
小: うん。
絹: まさに小丸さん達は、そう言うことを、丁寧になさってるんですね。
小: ですね。で、子どもの時から、そう言うものに興味を持ってもらって、「こんな風にがんばってる大人がいるよ」とか、「がんばってんねんけど、ここは、なかなか難しいんや」とかね・・そう言うことを正直に、意見交換できる様な場として、年に一回、行政の方と子ども達と・・・
絹: はい。
小: 興味のある市民、住民の方にも入っていただいて、車座になって話し合おうって言うね、「車座会議」と言うのも持ってるんですけれども・・・
絹: 小丸さんここでね、川歩き・・・
小: はい。
絹: 小丸さん達のフォーラムの活動のイメージを、より具体的にリスナーの方に持ってもらうために、「ある日の川歩き」を・・ちょっとこう、場面を紹介して、「こんな風に川歩きするのよ」、と言うエピソードを出してもらえませんか。
小: そうですね・・・「川歩き、この日にしよう」って決めてても、どんな天気になるかも、判らないんですよね。
よくね、「川歩き」「川遊び」やったら、雨天も・・
絹: 順延とかね・・
小: 多いでしょう。
絹: はい。
小: でもうちは、やるんですよ。
絹: うん。
小: 警報出て、もうビュービューって言う状態ではやったこと無いですけども、有る程度の雨やったら、傘さして歩くんですね。
絹: うん。
小: この間も、桂川、大雨降ったあとやったんで、子ども達・・「ここで遊ばしたげようかな?」と思っている場所は、かなりね増水して、遊べるような状態じゃ無いんですよ。
絹: うん。
小: 川の流れ、水の流れも速いし・・
絹: えぇ。
小: ちょっと、渦巻いたような感じに流れてたりもするし・・雨は降ってくるし、と言う中で・・歩きながらね、子供らも「ここは何でこんな風に水が流れてんの?」とか・・
絹: うんうんうん。
小: いつもは、水が・・もっと少ないのに、
絹: はい。
小: この間・・昨日一昨日雨降ったから、こんなに多いんやなぁとか・・
そう言うことを疑問に思ったら、一緒に歩いている大人の人に質問したり・・・
絹: はい。
小: というようなことがあったり・・・
そう言う、雨の中の川歩きだけじゃなくって、水流れてないような川も有るんですよ。
「枯れ川」を歩いたりとか・・
絹: はい。
小: そこで・・「ゴミ拾いましょう」って、決めている訳じゃないのに、子どもが拾い出すとかね・・・
絹: ほーぉ。
小: そう言うのって、こっちが強制もしないんですよ。
絹: ほぅ、ほぅ、ほぅ。
小: ゴミをしてたら、拾わずにいられないとか・・・
そうやねぇ・・・あと、川の・・水の流れを自分で実感してみようって言うことで・・
絹: はい。
小: 夏のワークショップでは、川に入って・・流されてみよう・・言うのかな(笑)
もちろん、ライフジャケット着せるんですけど・・
絹: 「河童の川流れ」じゃないですけど・・
小: そうそうそう。
流されてみたら、川の中入らずに見ていると、川って、そんなに速く流れているように見えへんけど・・
絹: はい。
小: 「自分が入って、流されてみたら、結構、川の流れが速くって、びっくりした」とかね。
絹: ほーぉ。
小: 色々と体験をしたりも、します。
絹: 水の持つパワーを肌で感じるわけですよね。
小: そうです。そうしたら・・最近、水難事故とか多くて、「川に近づいたらあかんよ」と言うのもあって、親御さんも心配されたりで、結構・・残念なことに不注意で命を落としてしまった、と言うこともありますよね。
絹: うん。
小: だけど普段から、つきあってることによって、「あっ、このぐらいの流れやったら大丈夫」やとか、「これはちょっとまずいな」とか・・・
ダムから水が放流されたら、雨降ってなくても水量増えるよとか、そう言ったことをね、普段の活動の中で、やりとりをしてます。
絹: 一番最近は、その・・桂川に行かれたんですか?
小: そうですね。最近・・桂川行きましたね。
絹: 雨天順延・・じゃなくて、雨が降っていたり、水量が増してる時に行かれたときに、子ども達は、なんか感想を言いました?
小: 川って・・いろんな顔有るじゃないですか。
絹: はい。
小: だから、いつも遊んでいる楽しい川だけじゃなくって・・見たら、すごい水の色も濁ってて・・・流れが速かったりして、怖い顔もあるんやなぁ・・とかね。
絹: 大事なことですね。
小: そうですね。
絹: 自然を大切に、と言うか環境論者というか・・すごく尊敬するんですけども、一端事が有ると、自然は牙をむく存在でもある・・・・
例えば、僕、子どもの頃、死んだ親父に教えてもらったんですけれども、「川で泳ぐのって結構、怖いんやで」と・・「楽しいけど」と。
「底の方に渦があったりなぁ、するねん」「巻き込まれるとやばいよ」ってのを、ちっちゃいときに教えてもらった様なことがありますね。
でも、今、そう言うことを教えてくれる大人、少ないやろうし、そう言うとこで遊ぶ子どもも少ないやろうし・・
小: そうですね。やっぱりそれで・・子供だけで行くと怖いのでね・・もし、これ聞いてて「川行ってみよう」って子供だけでね、行って・・
絹: はい。
小: 事故にあってもいけないので・・・
やはり昔は、どっかで見てる大人の存在って有ったらしいんですよ。
私もそう言う話でしか聞いたこと無いんですけども、「昔はもっと川で遊んで、楽しかったって」話をされるのは、結構年配の方なんですよね。
だんだん時代変わっていって、「川は危ないし、汚いし、近づいたらあかんよ」って事になってきて・・・川で遊んでいる子供達を見守っている大人もいなくなって、って言う状況なんで・・・
やはりそれに代わったものを、今後・・作っていかないと、難しいかなぁとは思いますね。
絹: はい。
小: 子供達に言わせると、「大人は、『昔、楽しかった。楽しかった。』って話ばっかりで、ずるい」って言ってますよ(笑)。
絹: 皆さん、いかがですか。このようにですね、“まちづくり”というか“川”“自然”・・・川とまちと・・・
小: 子どもと川と・・・
絹: 子どもと川とまちのフォーラム。
小: まちのフォーラム。はい。
絹:
すごい地道な活動・・
メンバー70名ぐらいおられるそうですけども・・・やってる小丸さん達がいます。
その存在を知らなかった自分の不勉強さを、ちょっと驚くと言いますか・・・あぁ、こういう人達もまちづくりを支える・・というか「川づくり」って言うんですかね・・・
活動されてるんだなぁと言うことを知って、驚きました。
それから・・少し私、しゃべらしていただきたいんですけど、データ的な事を・・
私は、「防災」と言うことに関して、少し不安があります。
たぶん、「生物」としての“肌感覚”と思うんですけども、どうも近年の、雨の降り方が子供の頃から比べると、ちょっと違う・・と言うような、感じを持ってます。
それで、資料をちょっと繰ってみました。
これは、建設省(現:国土交通省)の淀川河川事務所で勉強させていただいたときの資料からですけれども、「日本の気候・集中豪雨の頻発」と言うグラフを入手しました。
これは気象庁の資料で作成されてますので、全国のアメダス地点の1300箇所から作っているんで、まぁ信用できる資料だと思いますけど・・
一時間の降水量が100ミリ以上の・・・100ミリですよ・・・降水の発生回数と言う棒グラフがあるんですよね。
昭和51年から60年まで・・一時間の降水量・・時間雨量と言うんですが、100ミリ以上降ったのが平均2.2回。
昭和61年から平成7年までも、やっぱり平均2.2回。
それから、平成8年から平成17年まで・・・これ、4.7回って言う数字が、このグラフから読み取れます。
で、一時間雨量、100ミリって言ったら・・小丸さんなら判りますよね。
どんな雨量か。
小: うん。
絹: 確か、30ミリ超えたら、「バケツひっくり返したような」って言いません?
小: 言いますよね。
絹: で、時間雨量・・降水量100ミリと言うのは・・・居てて、「あっ怖い」って思う雨じゃないんですかね?
小: うん、うん。
絹: それがですね、どうやら・・・地球温暖化かどうか判りません。判りませんけども、記録的にちゃんと統計とってみて、かつての10年ごとのやつに比べて、倍以上に増えとると・・・
小: うん。
絹: ていうデータがあるんですね。
小: うん。
絹: 僕は仕事柄、「門前の小僧習わぬお経を読む」程度の知識ですけども・・・例えば、京都市だとか、普通の都市部ですね・・・時間雨量50ミリに対応する雨にしか・・・例えば下水道ですね。
小: うん。
絹: 「設計されていない」って言う風に聞くんです。
小丸さんが川歩きされた「桂川」「保津川」辺りでも、嵐山の「渡月橋」辺りでも、溢れかけていることが近年多いんですよね。
小: そうですよね。ここの写真でも出てますよね。
絹: ねっ。「防災・減災フォーラム」のパンフレットの中にも、ここに本当に・・・
小: ねぇ。
絹:
「嵐山渡月橋付近の桂川左岸」・・・平成16年10月20日、台風23号の時に、渡月橋の本当に橋桁のギリギリまで来てる。溢れかけている写真がありますね。
小: うん。
絹: 私がこういう事申しあげるのは、いたずらに不安を煽るのが目的じゃないです。
小: うん。
絹: だけど、この間の「防災・減災フォーラム」でも、いろんな方がおっしゃってました。
例えば、建設省の・・ごめんなさい。国土交通省の淀川河川事務所長の吉田さんって方は、「こないだ降った雨を1.2倍がもし降った」と・・・、こないだ降った雨というのは、台風23号のね。それを・・シミュレーションを作ってみて、見せてくれはりましたよね。
小: うん、うん、うん。
絹: そうしたら、嵐山付近は、確実に水深2メーター位の水がつく場所が、これだけ広がりますよって言う「ハザードマップ」を見せてくださいましたよね。
小: うん。
絹: そして、吉田所長はおっしゃってました。
「自治会グループだとか市民の皆さんから、『そういう説明をしてくれ』って言われたら、いつでも出かけて、出前勉強会に私は行く」っておっしゃってました。
「ハザードマップなんかが、いろんなホームページで出てますから、みんな勉強してください」と・・・
さっき・・小丸さんのパネラーとしてのご発言でショックを受けたと言ってましたね。
小: うん、うん。
絹: 「確実なもの」と思ってたものが・・・
小: うん。
絹: 「私たちを守ってくれる『インフラ』っていうものが、機能しないで時間稼ぎになっていくって言う事もあるんだよ」、って言うことは、そろそろ・・以前は口が裂けても言えなかった様なこと・・・
小: うふふふふふ(笑)
絹: じゃないのかなぁ?
小: ・・らしいですね。
絹: と思うんですけどね。
小: だから、がんばってがんばってね・・「100年確率の雨は大丈夫」とか言ったはりますけど・・・
絹: はい。
小: 100年確率って言われると、「100年の内に一回来るかもしれない」予測でしょう?
絹: はい。
小: じゃぁ100年に一回が明日かもしれないんですよね。
絹: はい。
小: だから、そう言ったところを・・・「堤防どんどん高くしていこう」言うのは、やめて行った方が良いんじゃないかなぁ?
それよりも、堤防を強くしていってとか・・・そう言う話も吉田さん、されていましたよね。
絹: はい。同じく・・・小丸さんと同じパネラーで・・・この方のお名前も皆さん覚えておいてもらいたいんですけれども、仏教大学の文学部の教授で、植村 善博(うえむらよしひろ)先生って言う方もパネラー・・・この人、面白かったですね。
小: 面白かったですね。
絹: でね、この方が言われたので印象に残っているのはね・・・この電波は京都市内に届いてますから、京都市内の事に限って言いますけども、まず・・・
京都は昔から水害の文化・・・じゃないわ・・火事を怖がって、防火の文化は、ずーっと作り上げられてきた。
小: うん。
絹: いろんなルール・・まち衆のルールが。
小: うん。
絹: だけど、残念ながら、水害に対するための・・・水に対する対策をどうするのかって言うような文化は、育ってこなかったんじゃないか、って・・・
小: うん。
絹: 警鐘を鳴らしておられましたね。それで、鴨川が溢れたというのは、もう70年前らしいですね。
小: うん、うん、うん。
絹: それ以来・・もう70年前ですから、鴨川はずっと安全なんだ・・・
小: うん。
絹: って言う意識、みんな持ってますし、実は・・・これはね、小泉さんだっけ?
小: そうですね、京都府の方でしたっけね。
絹: はい。京都府の治水総括室の小泉さんがおっしゃってたんですけども、歴史上、799年以来、京都では140回水害が・・鴨川でね・・記録されています。
小: うん。
絹: それを、バラッとばらすと・・均すと、8年から9年に一回水害が有るんです。
小: うん
絹: もう70年来ていません、鴨川では。
小: うん。
絹: 脅かすわけじゃないですけども、今まで、先人達がインフラ整備を一生懸命やって、そう言う形に持ってきているんです。
小: うん。うん。
絹: だけど、一般市民の人も・・・その辺考えないと・・・・任せっきりで良いんでしょうか?
小: うん。
絹: と言うことです。
すいません、僕しゃべりすぎました。小丸さんも・・・・
小: いえいえいえいえ。
絹: もう一回、マイク渡します。
小: ははっ(笑)・・・
「自助・共助・公助」でしたっけ・・・こういう言葉が有りましたよね。
絹: あの言葉はね、「自ら助ける」・・
小: 「共に助ける」。で、「公助」って言うのは・・・「公が助ける」。
絹: 公が助ける。
小: あれで、私、パネラーとしても発言させていただいたんですけど、「共助」って言うの・・本当に難しいと思いません?
絹: はい。そうですね。
小: うーん。それから、さっき絹川さんおっしゃってたように、長いこと洪水が来ていないから・・
絹: はい。
小: 来たときは、怖いですよね。
変な話、ちっちゃいものが、何回も来ていたら、皆慣れて、「来たらこうしよう」と言うのが・・・慣れてますけど・・・
ずーぅっと来てなかったのに、ポッと来て、そしてコミュニティが・・・とか言われても、「コミュニティって今どうなっているのかなぁ?」というところ・・・
絹: そうですね。小丸さん、あと一分になっちゃいました。
小: あはは(笑)
絹: えぇっとですね。まとめ・・・まとまるかどうか判りませんけども・・・
小: どうぞ。
絹: 「共助」・・・「自助」「共助」の割合が大事になってきている。
小: うん。
絹: まちづくり・・その防災意識。
小: うん。
絹: 自分たちで、出来ること。それから、ハードの部分を信じすぎないこと。
小: うん、うん。
絹: それから、ハードの部分を過信しちゃいけないけれども、出来ることはやろう・・・と言うことで、今日、防災の日ですけども・・・色々地道に防災活動をしている人がいます。皆さんも、是非、接触してみてください。小丸さんを始めね。
と言うことで終わります。
今日は、小丸さん、来ていただきました。
それでは、皆さんありがとうございました。
小: ありがとうございました。
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