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放送日 平成16年11月30日(mp3形式音声ファイルはこちら→)
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 放送内容は、著作権の保護を受けますので、個人でお聞きになる以外のご利用は出来ません。
タイトル: 『プリウス(※)の性能をもつ住まいが京都にも有るんです!』
(※プリウスはトヨタ自動車株式会社のハイブリットカーのことです。)
テーマ: 投入したエネルギーをとことん利用する魔法瓶のような家=一味違う外断熱
外断熱に命を賭ける男」Mac安田 昌弘氏を迎え、非常に面白い切り口で我社のパイロット・プロジェクトを語っていただきました。
出演者:
安:安田 昌弘氏 Mac建築デザイン研究所 代表
松:松岡 千鶴氏 (NPO法人京都コミュニティ放送 放送局次長)
絹:絹川 雅則 (公成建設株式会社)
 放送内容については、無断使用を禁止させていただきます。この件についてのご連絡はこちらまで。  
絹: 公成建設、まちづくりチョビット推進室!
──────────────────────────────────────
絹: 皆さんこんにちは。公成建設、まちづくりチョビット推進室のお時間がやってまいりました。進行させていただきますのは、まちづくりチョビット推進室長、絹川と、当ラジオカフェのマドンナでいらっしゃいます、松岡さん・・・お願いいたします。
松: はい。こんにちは。
絹: こんにちは。
そして今日は・・・今日も特別ゲストをお迎えしております。
「家造り成功の道先案内人」Mac安田さん・・・
「外断熱に命を賭ける男」・・・
フルネームでご紹介致しますと、安田昌弘さんでいらっしゃいます。
安: はい。こんにちは、よろしくお願いいたします。Mac研究所、安田でございます。
絹: はい。
安: 今、ご紹介いただきましたように、「家造り成功の道先案内人」と、自称申しております。
絹: はい。ちょっとこのことについて、始めに「道先案内人」と言う、二つ名をお持ちでございますが、最近本をお出しになりました。
実業之日本社から出ております、「プロが教える!建築費500万円を節約するかしこい家造り」言う本を出されました。
この本は非常に、我々建設屋にとっては恐ろしい本でありまして(笑)・・
建設業界の複雑怪奇な重層構造でありますとか、いろんなところについて書かれた本でありますけれども・・・・
この中からですね、今日は・・・汚点も一杯書いてありますんで、本日のメインテーマは、京都の「あのプリウスの性能をしのぐ建物があるんです。」
これをMac安田が切る!言うテーマでお話ししていただきたい、と思います。
それでは、いつものように、ゲストの安田先生と松岡さんと絹川と、これから三人のトークバトルに突入致します。
よろしくお願いします。
松: よろしくお願いいたします。
安: よろしくお願いします。
絹: さぁ、先生。
外断熱に命を賭けてられると言うところから、スタート致したいんですけれども・・・
松岡さん。外断熱って、あんまり聞いたこと無いですよね。
松: 一切聞いたこと無いです。
耳にしたこともないです。
絹: はい。
松: ほんとに不勉強で申し訳ありません。
安: いえいえいえ。不勉強じゃないんですよ。
松: 想像は出来るんですけれども。
安: どんな感じで想像なさいます?
松: 外側を断熱するのかな?って言う、そういうイージーな・・・(笑)
安: そうですね。全くそのとおりなんですが・・・(笑)
でも絹川さん、あれですよね。
我々、建築業界の者だけが・・・
絹: はい。
安: 「外断熱って当然知ってるやろ?」と思ってたら駄目ですね。
絹: 駄目ですよね。
安: ねぇ。
絹: それと、外断熱にも・・・
松: はい。
絹: 詳しくなっちゃうかもしれませんけど、「本物もあれば、まがい物もあるかもしれんで・・」って言うよな事も、先生は研究されてまぁす。
松: あぁ・・そうなんですか。
絹: はい。
安: そうなんですね。
結構、外断熱って言う言葉自体は・・・結構ヒットしているんですよ。有る程度はね。でも中身は全然判ってないから・・・
松: はい。
安: 「外断熱って言う名前を付けたら本が売れる」みたいな感じです。
松: はい。
安: とか、ちゃんとした性能を持っていないのに、「外断熱住宅ですよ」と言うことで、コマーシャルしてる会社があったりするのも事実です。
松: あぁー、そうなんですか。
安: はい。
松: まず、じゃあ、
安: はい。
松: こんな私に・・
安: はい。
松: その「外断熱」って有ると言うことは、「内断熱」・・・
安: そう。
松: 内側を断熱するのが普通だ・・・今までの普通だったと言うことなんでしょうか?
安: そうですね。
良い悪い別にして、数が多いのが“普通”だとすれば、「内断熱」が“普通”だったんでしょうね、日本では。
松: えぇ。はい。
安: でもね。
松: はい。
安: 欧米じゃそうじゃないんですよ。
松: はぁ〜
安: もう石油ショックの1970年代でしたっけ。
絹: はい。
安: その時から、特にヨーロッパですね・・・の方では「外断熱」が正しいから、「外断熱」にしましょうと。地球のためにも優しいし、省エネだから・・・身体にも良いからそうしましょうって国が決めている位なんですよ。
松: ほー。
じゃあその「外断熱」って、具体的にはどういう風なもの・・・
安: ですね。その為に「外断熱」の構造とかですね、しちめんどくさい話をする前に・・
松: えぇ、えぇ。
安: ちょうど今日ね、あの・・・松岡さん、「プリウス」をね。
さっきお話してたら、なんか今度車買うんだったら「プリウス」だ!って言う話されてましたよね。
松: ずっとそう思っているんです。
安: ねっ。何故そうなんです?
松: それはやはり、地球に優しい、環境に優しい・・・
安: はい。
松: やはり私も、そういう「貢献する一人になりたいなぁ」と思ってます。
なかなか、自分でそういうものに貢献するって出来ないんですけれども、身近な車で貢献したいなぁ、と言うように思ってます。
安: ほー、素晴らしい。
絹: そうですね。
安: 絹川さん。
絹: はい。
安: 今、どんな車に乗ってられますか?
絹: えっとねぇ。僕はねぇ。残念ながらプリウスじゃないんです。
安: はい。
絹: プリウス欲しけど、高いんで・・
安: (笑)
松: 高いですね。(笑)
絹: スズキのエスクードって言う、小さい車・・・四輪駆動車ですけれども。
安: あーぁ。
絹: それに乗ってます。
安: でも、排気量とか・・・燃費良い車ですよね。比較的。
絹: あの、1600CCで、小さいですからねぇ。
安: はい。
絹: でも、ほんとはプリウス乗りたいです(笑)
安: あー。
でも松岡さん、そうやってね・・・地球にも優しいと言うことの・・・・
京都議定会議って有りましたね。そう思い出しました。
松: そうですね、COP3。
安: CO2ですか?
絹: はい。
安: そうです。
それを、京都のね、宝ヶ池の国際会議場でやった訳ですけど、全然誰も守ってない(笑)って言うのが事実と言うことで・・・はい。
松: 日本はなかなか、それが達成出来てないっていうか、ますますCO2増えているって言うことらしいですね。
安: そうなんですよね。
ひどい状態なんですが・・・
松: はい。
安: それを一人でも・・・一人一人、草の根じゃないですけど、実行することによって、大変良いと・・・・と言うことをお考えになっている。
素晴らしい考えですよね。
絹: ね。そうですね。プリウス乗ろうという・・・・今ね、プリウス高いじゃないですか。
松: そうですね。
絹: 燃費だとかね、お金のことばっかり言うと駄目ですけれどね、「元取れる」こと考えるとですね、大変だと思うんですよね。
でも今プリウスユーザーって言うのは、性能は勿論ですけれども、お金とかそういうことよりも、環境の意識を・・・CO2だとかね、COP3だとか、そういうことに興味を持っている人が割かしユーザーとしておられるんじゃないかな?と言う風に、僕は思ってます。
松: はい。
絹: はい。あのトヨタの手先ではございませんけれどが・・・(笑)
安: ははは(笑)
松: そうですね。なんかこの・・・プリウスの話で、かなりの時間が過ぎたのですけれども・・・
絹: あのね。僕、プリウス・・・Mac安田先生が設計された、H邸って言うのが北山の方にあるんですけれども・・・
松: えぇ。
絹: これは、建築物で、終の棲家で建物でもプリウス的性能を追求したらどうなるか?
非常におもしろい事例なんです。
安: そうなんですね。
絹: そのことについて・・・・ですのでこの「プリウス」と・・・
建物で「プリウス」的な発想をすればどうなるか?
松: あー。
絹: 言うところが、今日の「肝」で有ります。
松: そうですか、わかりやすいですねぇ。
イメージが、私出来ました。
安: じゃあね・・・
松: はい。
安: そのイメージをなさったところで、もうちょっと踏み込みまして・・・
松: えぇ。
安: プリウスが何で低燃費なのか?っと。
そしてCO2が少ないのか、と言う話をね・・・
松: はい。
安: ちょっとしてみますと。
松: えぇ。
安: やっぱり燃費との関係が大変ありまして、一番ね、ガソリンを食う瞬間って何時だと思います?
止まっているときから、走っているとき、ブレーキを踏んだとき、加速するとき。
松: そうですね。
例えば信号待ちしていて、再発進するとき・・・
安: そうです。ご名答です。
そのとおりです。
松: かな?っと、今想像しました。
安: だから発進する時なんですよね。
松: えぇ。
安: だから発進するときにアクセルをぐ〜っと踏みますよね。
当然ガソリン一杯使っているし、CO2も出してる。
そういう状態が有って、30km/h、40km/h、50km/hとなりまして、後はアクセルを「スッ」と放すじゃないですか。
松: うん。
安: ほとんどアクセルを放しても、スーッと走りますよね。
その時は、燃費は・・・ガソリン食ってませんし、CO2も排出していない、訳なんですけれども、折角走っているのに、又すぐ信号が有るじゃないですか。
京都は、信号多いですよね。
絹: はい。
安: はい。だから信号で又赤でしょう?
三条で赤で、これまた四条迄行けりゃあ良いんですけどねぇ。
六角で赤でしょ。
又ブレーキを踏む。
で、折角走ってきたエネルギーをぜーんぶ捨てて、又発進・・・発進の時に、アクセルを一杯踏む。
松: あぁ、はぁはぁはぁ。
だから、ガソリンを使って、折角走りだしたらそれを捨てて、又一からガソリン使って、又捨てるわけでしょ。
絹: はい。
安: これ一日何百回って繰り返す訳ですから、当然ねぇ・・・
松: そういうことなんですねぇ。
安: ガソリン一杯食いますし、CO2も一杯出す、と・・・
松: うん。
安: 乗り心地も「スーッ」と走ると良いんですけれども、止まったり、スタートしたりひどい人だったら酔っちゃうんじゃないかって言う状態になりますよね。
まぁ、これが現実で有ると。
絹: はい。
安: そこに・・・やっぱりえらいですね、トヨタの先生は。
30年も前からですよ・・・プリウス、二年や三年で造ってませんよ。
30年も前から・・・
松: はい。
安: 開発されまして、ようやく実現した訳ですね。
松: あー。30年前からそういうこと、考えたはったんですね。
安: そうです。
だからその時に、今大事なこと言い忘れたんですが(笑)
絹: はいはい(笑)
安: そや、ブレーキを踏んで・・・踏んだときに折角のエネルギーを捨ててしまわずに、ブレーキの代わりに・・・ギューッとゴムでブレーキを踏むんじゃ無しに(※注1)、発電機を回す。
絹: はぁはぁはぁ。
安: 折角動いているエネルギーを止めるときに、発電機を回して・・・
絹: はい。
安: 発電すると・・
絹: 車を運転される方やったら、おわかりになると思うんですけども・・
安: はい。
絹: エンジンブレーキかかりますよね。普通のガソリン車だと。
松: はい。
絹: エンジンブレーキで、「ガーッ」っとこう、ブレーキかけてる時の落としていく・・・あれは摩擦力に代わって熱エネルギーで発散されて、無駄に使われている訳ですけれども。(※注2)
ブレーキパッドだとか、そういうところが発熱して行くわけですけれども、そのエネルギーをモーターで蓄電するわけですね。
安: そうです、そうです。
エンジンブレーキの中にモーターでブレーキをかけるような感じなんですけれども、発電しているわけですよね。
絹: はい。
安: その発電したものを、高性能のバッテリーに貯めるでしょ。
松: えぇ。
安: その貯めた電気で発進するんです。
松: はい。
安: だから、いくらブレーキを踏んで止めても、エネルギーがちゃんと電気に代わっているから、その電気で発進するから、何回やっても減らない。
松: エネルギーの形を電気に変えて・・・
安: そうです、そうです。
松: その貯められたエネルギーで発進すると・・・
で動き始めたら、ガソリンを又使うと。(※注3)
安: そうですよ。
松: はい。よく判りました。
安: ですからそうやってね、捨てるはずのエネルギーを貯めておく・・・
貯めたもので又使う・・・・
だから減らないと言う・・・
この発想なんですね。
松: えぇ。
安: で、これを家へ・・・こういう形の家を出来ないか?と言うこと考えたんですよ。
松: はい。
安: と言うことは、家は走れませんけど、でも冬は寒い・・・今日なんかだいぶ寒いですから、朝なんかちょっと暖房したりですね、するんですけど・・・
暖房する。
そして、例えば冬の夜と考えて下さい、今ね。
冬の夜にみんな寒いから暖房をどんどんどんどんかけて、リビングでさらに鍋かなんかしてね、暑い暑い言うて、とうとう上着を脱ぐは、アイスクリームを食べるは、言うぐらい暖かくして、じゃぁ「お休み」って12時頃に寝ますよね。
で、そのリビングからトコトコっと出まして、ベッドルーム・・・
絹: はい。
安: 寝室に行くじゃないですか。
で、寝室寒いですよね・・・だから寒いからしょうがないから、布団にくるまって寝る・・・・
でもさっきのあの暖かかったリビング、明日の朝になったらどうなってます?
松: 冷えてますね。
安: 冷えてますねぇ。
松: はい。
安: 冷えまして、又一からガスファンヒーターかなんか知らんにゃけど、ボーッと点けまして、エネルギーを焚くわけですが・・・
松: えぇ。
安: だから、昨日のあの暖かさは何処へ行ったんや?と言う話なんですよ。
松: ほー。
安: 昨日の晩の暖かさを今日の朝に持ってくれば、さっきのブレーキを踏んだプリウス・・・
松: はい。
安: 発電をしたん・・・発電をして残しておく。エネルギーを。
松: まぁ蓄電しておくって事で・・
安: 蓄電する・・・
松: えぇ。
安: 事と同じ事が出来ないかってことなんですよ。
松: はぁー
絹: そのプリウス的発想で行けば・・・
松: はい。
絹: リビングで暖ためたエネルギーをどっかへ貯めといて、それで・・・
安: そうそうそう。
絹: ベッドルームとかへ分けといたら・・・・移動するって事が出来たら、ものすご、エネルギーコスト、安つくやないの。
大事にエネルギーが出来るじゃないのって・・・何でその度に、エネルギーどんどんどんどん投入して、それ捨ててはするの?貯めとかないの?
安: そうなんです。
絹: というのが、先生気が付かれたところなんですよ。
松: ほー。
安: だから「蓄熱」って呼んでるんです。
松: えぇ。
安: バッテリーのことを蓄電器って、昔呼びましたよね。
松: 今もまぁ・・・(笑)
安: 今も言いますか(笑)すいません。
蓄電器の代わりに蓄熱・・・熱を貯める、貯金でも良いんですよ。
貯熱でも良いです。
絹: はい。
安: お金貯めといてですね、無駄に使わずに、又出したり入れたり出来たら良いじゃないですか。
だからそういう事を考えたわけなんですね。
松: どうやって貯めるんですか?
安: それをね、何に貯めるかですよね。
松: そうですね。
安: えぇ。
松: 分けるってまた難しそうですね。
安: だから分けるって今、ちょうど判りやすいように、絹川さんおっしゃったんですが・・・
松: えぇ。
安: だから家全体が一つの、熱を貯めることが出来る箱だと考えたら・・・
松: ふーん。
絹: あの・・・プリウスのバッテリーがですねぇ、建築物の場合はですね、建物の全体が、バッテリーに変わっちゃう訳です。
安: そうなんです。
松: はぁー。
安: これにねぇ、一番いいのがね、コンクリートなんですよ。
熱を貯めたり、また出してくれたり・・・入れたり出したりするのにちょうど都合がいいのがコンクリートなんですよ。
松: はい。
安: と言うことは・・・あのこれ、だんだんややこしい話になっちゃったらいかんのでしすが・・・熱容量ってありましてね、熱を貯める事が出来る物体と、貯めることが出来にくい物体と有りまして、水が一番沢山貯まるんですけど・・・まぁ建物、水で造ったら、又色々問題がでるといけないんで(笑)・・・
絹: はっはっはっ(笑)
安: やめときまして。
松: それは熱伝導率とか、そういうお話になるんですか?
安: そうそうそう。
絹: そういうことです。
安: 松岡さん、知ってますやん、ちゃんといろんな事・・・
松: いや!知らないですよ。
学校で習ったことを覚えているだけなんですよ。
安: あーっ。
絹: なんか理科で、習った記憶があるんです。
松: そうです、そうです。
安: そうそう、理科。中学ぐらいで習いましたよね、ねっ。
絹: 暖まりやすく冷めやすいとか、暖まりにくく冷めにくいとか・・・
松: えぇ。
安: あぁ、そうそう。
松: はい。
絹: 習いましたよね。
松: 物体には、色々そういうのがある・・・
安: 熱しやすくねぇ、冷めやすい。ねぇ。
松: 人間にもそういう・・・(笑)
安・絹: あははは(笑)
あははは(笑)
絹: 私、冷めにくいです。
安: ああそうか冷めにくい、はい。
松: 熱伝導率悪いですねぇ。
絹: はい(笑)
安: だから仮に鉄・・・鉄やったら、熱しやすく冷めやすいので、極端すぎて駄目なんです。
松: えぇ。
安: で、木材。
木材って言うのは、結構熱を貯める力は有るんですよ。
松: はい。
安: 有るんですけど・・・伝導率が悪いというか、逆に言うたら・・・保温剤として使えるぐらいですから・・・
熱をね、入れたり出したりはしにくいんです。
松: はい。
絹: 取り出しにくい。
安: 取り出しにくい。
松: はぁ、はぁ、はぁ。
安: まぁ、定期預金の拘束性みたいなもんで・・・
松・絹: あっははは(笑)
あっははは(笑)
安: 入れたけど、出せへんちゅうと、これ意味無いから・・・
ちょうど入れたり出したり出来る普通預金みたいな物が、コンクリートなんですよ。
松: はぁー。
絹: あぁ、今の例えは素晴らしい。
プリウスぐらい素晴らしい。
安: あぁ、嬉しい。
松: はい。
安: えぇ、それでですね。
絹: はい。
安: 話は長くなっちゃったんですが・・・
絹: はい。
安: そう言うコンクリートに、熱を入れたり出したり出来ますが、外が寒けりゃ放熱しますよね。
冷え切っちゃってねぇ。
松: コンクリートでもやっぱりそうなんですか?
安: そうです、そうです。
松: 放熱するわけですか。
安: どんどんどんどんね・・・
松: えぇ、えぇ。
安: 放熱しまして、冷え切りますし、若しくは、夏でしたら、カンカンカンカン日射が当たって、暑い暑い太陽が当たれば、灼けましてね・・・
松: えぇ。
安: 手で触ったらヤケドするぐらい、熱くなったりもするんですよ。
松: コンクリートって・・・
安: はい。
松: そんなに、熱するというか・・・そんなになるんですか?
絹: なりますよ。
松: あ、そうなんですか。
絹: はい。コンクリートって言うのは、本当に先生おっしゃるように、不思議な性質と言いますか、良い性質を持っています。
コンクリートの建物がヒヤッとするとか、夏暑いだとか言われるのは、そういう性質をですね、コンクリートが持っているからで、真夏なんか、屋上のコンクリートを触ってご覧になったら、すっごく熱くなってますしね。
松: あぁ、そうなんですか。
絹: そのためにコンクリートに断熱材って言うのを今までは、内側に入れて・・・
松: えぇ。
絹: 熱を遮る工夫をしていたんですけど、それでも普通のマンションは、まだ暑いと・・・
安: そうですねぇ
松: コンクリートそのものは、熱くなってる訳なんですね。
絹: 熱くなってたんです。
松: 中に断熱しても。
絹: はい。
松: 当然ですね。
絹: それと、もう一つ大事なキーワードは・・・
松: はい。
絹: 「ヒートアイランド現象」と、今大変問題になってます、都市のヒートアイランド現象とか・・・それにもコンクリートが一役買ってしまっています。
安: そうですね。
松: はい。
安: えぇ、そうなんですよ。ですから、ヒートアイランドの問題も解決しますし・・・でもその為にはどうしたらいいか?と言うことは、その灼けるコンクリートの外側に、なんか断熱で被ってやらないといけないじゃないですか。
松: はい。
安: この被うのはちょうどね、例えばホテルで紅茶を飲むじゃないですか。
紅茶をたのんだら、ポットで来ますね。
ポットが来たとき、なんかキルティングかなんかの上・・・被せて、パカッと被せてくれるじゃないですか。
松: ティーコージって言いますね。
安: あっ、ティーコージって言うんですか(笑)
知らなんだ、ごめん。
絹: ポットカバーでもいいんですが、ティーコージ・・・
安: ティーコージですか。それで被せることによって、中の紅茶が冷めずに・・・
松: えぇ。
安: 保温されるでしょ。
松: そうですね。
安: あれ、外側から被さりますよ、当たり前なんですが・・・
松: 結構あれ、効果有るんですよぉ。
安: ねぇ。
松: はい。
安: あれをするんです。家の、建物の・・・
松: あぁ。はぁはぁはぁ。
安: コンクリートの外側から、すっぽり被せるんです。
松: そんなこと出来るんですか?
安: それがね、
松: はい。
安: その・・・言うは簡単で、実際にするのは難しいから、なかなか出来なかったんですけど。
松: あぁ、そうですか。
安: ようやくこの数年前から・・・
松: はい。
安: 出来るようになりまして、さっきの無駄な熱・・・
松: はい。
安: を捨てずに、快適に、省エネで・・・
ですからこれ大きなお家でもね、今までのお家の三分の一ぐらいの光熱費でいけるんです。
松: あの、
安: はい。
松: 断熱材って言うと、建築中のお家を見たりすることも有るんですが・・・
絹: はい。
松: アルミ箔のような、ああいう銀色の・・
絹: はい。
松: あれ、断熱材?ですか・・?
絹: はい。
松: 中になんか・・・
絹: そうですね。
松: 化学繊維みたいなのが入って・・・
絹: はい。
松: ああいうのを外に巻くって言うことですか?
安: そうです。
松: あらぁ〜・・はい(笑)。
絹: 言うは易し、やるは難しで・・
松: はい。
絹: 施工するの、すごい難しいんですよ。
松: えぇ。
安: 苦労してもらいましたよね。
絹: はい。
安: H邸の・・
絹: はい。H邸と言う、今北山通りにのスグキの畑の有る付近に立派なお宅がありますけれども、熱橋:「ヒートブリッジ」と言いましてね・・・
折角、ティコージで外をホゴッとカバーで囲ったとしても・・・
松: はい。
絹: そっから、断熱材そのまま出しても、家の形にならないじゃないですか。
松: はい。
絹: その上をきっちり、雨にも風にも耐える様なもの、さらにカバー掛けないけませんね。
松: そうですねぇ。そして、見栄えも良く・・・
絹: そうです。
安: そうですよね。
松: と言うことも必要ですよね。
絹: そのカバー掛けんのが、工事として設計として難しい訳です。
松: えぇ。
絹: しかも、折角断熱材を分厚くして、ティーカバー、ティーコージを掛けましても、ため込んだ熱が、そっから外のカバーへ伝わらないように、伝わる・・・ヒートブリッジって言うのはそういう、熱を伝導していく「橋」、ヒートブリッジと呼んでますが・・・
そういう物を出来るだけ少なくしよう、と言う設計が難しいんです。
松: うーん。今私、壁の構造を想像してみたんですけれども、断熱材の外に又壁・・・
安: そうですね。
松: を造らなければならないですよね・・・
安: 雨風、耐えるためにね。
松: そうすると、その断熱材がいたら、いったい外なのか中なのか・・・
要はその一番外の・・・
安: あぁ、そうか。
松: 外壁と言うか、外側のやっぱり中は中ですよね。
絹: 中ですよね。
松: そうすると、中じゃないかって言う・・・
安: あーあ(笑)
松: 気もするんですが(笑)
その断熱材の中に又壁があるって事ですか?
絹: そういうことですね。
松: はい。
安: だから・・・
絹: あの、一般の方に判りやすいように・・・
普通の建物の壁がこうありましたと。
安: はい。
絹: その壁にたいして、断熱材が内側に来てるのか外側に来てるのか・・・
芯になる壁が有りますね。
松: あっ。芯になる壁・・・
絹: そういう言い方でよろしいんでしょうか?
安: そうですね。あのね、もっと言うならば、芯になる壁と言うよりも、蓄熱する・・
松: はい。
安: 壁。
松: えぇ。
安: 熱を貯めておく事が出来る物が・・・今回はコンクリートなんですが・・・その熱を貯める物がコンクリートでしょ。そのコンクリートの外側に断熱材があるか、内側にあるかって事なんで・・・
松: あー。
安: 一番外にムキムキやったら、雨に濡れますし・・・
松: そうですね。
安: 火事やったら燃えてしまいますね(笑)
松: ほんとですね。(笑)
格好も悪いですね。
安: はい。
絹: はい。
松: はい。あーそうなんですか。
へぇー。ただ、さっきコンクリートが一番・・・その、有効だって話は・・・
安: はい。
松: 有りましたが・・・
安: はい。
松: 木造建築だと、そういう外断熱って言うのは、あまり効果は・・・?
安: えぇ。あのね。いや又、効果を持たすことも出来るんで、木造にも出来ます。
ただ、外断熱と呼んでいないので、木造の場合「外貼り断熱」と言いましてね、まぁこれどっちでも一緒なんかと、言うたらこだわりなんですが・・・蓄熱は、木自体には、熱ため込んだり出したりするのは、ちょっと苦手なので・・・
松: はい。
安: 基礎とか、一部床とか壁とかをコンクリート・・・これねぇ、コンクリートって結構安いんですよ。
松: へぇー。
安: 物体の割には安いので・・・しかも基礎なんか絶対使うじゃないですか。
松: えぇ。
安: どんな木造の建物だって、基礎はコンクリートですから、だからそれを、ちょっと基礎を大きくしたりしてね、色々調整はして、外断熱に近い状態は作れます。
松: あーぁ、そうなんですか。
こういう事例って言うのは、京都ではまだまだなんでしょうか。
安: まだまだねぇ。まだ数件でしょうね。
絹: 少ないと思いますよ。
公成建設自体としては、初めてやらせていただきました。
松: はぁー、そうですか。はい。
絹: あっ。この音楽がなってきたって言うことは、話そろそろまとめに入れと言うことのサインですね。
ほんとに早いですねぇ、先生。
安: 早うございますね。
絹: これ、一回では納まりませんね。
松: そうですね。
絹: ねぇ。
松: まだまだ、伺いたいことが有ります。
絹: まだまだ、ほんとに、先生ため込んでられる、いろんな事例沢山ありますんで・・・
ですから、蓄知識と言いますか・・・
松: えぇ。
絹: 蓄熱ならぬ・・・
うちの会社ですごく嬉しかったのは、この事例に出会えたと言うこと・・・
で、お施主さんがですねぇ・・・建て主さんですねぇ・・・それも技術屋さんでして、安田先生のことを、外断熱を勉強している過程で出会われたと言うこと。
そして、その方との綿密な打合せの上に、我が社を選んでくださったと・・・
施工者として・・・それが、僕はすごい嬉しかった。
で、個々のお施主さんと安田先生達がすごいのは、外断熱に対して勉強しているか?
意欲が有るか?やってみたいと思うか?
いうことを、インタビューされました。
で、それから、実際に建築現場に就く所長に面接されました。
安: そうでしたね。
絹: そして、「あんたんとこの代表的な現場を見れば判る」と・・・
だから、予選と言いますか、試験が沢山あったんです。
で、うちは「その外断熱というのに興味が有ります。やりたいです。経験したいです。」と言うことを申し上げて、そのことに共感して参画させていただいています。
と言うことで、この話は一回で終わりませんので、「外断熱に命をかけるMac安田さん:外断熱物語」・・・
建物のプリウスを目指されたという「プリウス物語(その2)」を又、次回お送りすると言うことをお約束して・・・
ほんとにこれは奥が深い。
でも、京都議定書を守り、それからヒートアイランドに棹さし、京都から新しい家造りのムーブメントを起こす一つのきっかけになりうると、私は信じておりますし、勿論Mac安田先生こと、安田昌弘さんは、そう信じて日々活動されております。
では次回もう一度、ご登場いただくと言うことをお約束して、今回の「公成建設まちづくりチョビット推進室」、そろそろ終わりにさせていただきとうございます。
安田先生、どうもありがとうございました。
安: どうもありがとうございました。
松: ありがとうございました。
絹: 失礼しまーす。
松: さよなら。
絹: さよなら。
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※注1: プリウスのブレーキはもちろんゴムではなく、ベンチレーテッドディスクです。
※注2: エンジンブレーキは減速時のエンジンの回転抵抗により、減速効果を得るものであり、熱の排出はありません。通常のフットブレーキのことです。
※注3: 通常走行時は、モーターとエンジンを使って、最も燃費の良い走りを考えながら走ります。(トヨタプリウスのホームページより抜粋)
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