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放送日 平成16年9月26日(mp3形式音声ファイルはこちら→)
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 放送内容は、著作権の保護を受けますので、個人でお聞きになる以外のご利用は出来ません。
タイトル: センテナリオ物語(その4)
テーマ: 地域共生の土地利用プロジェクトとしてのセンテナリオ物語を宗田先生が切る!
出演者: 特別ゲスト
 宗:宗田 好史氏
京都府立大学人間環境学部 
環境デザイン学科 助教授
 松:松岡 千鶴氏 (NPO法人京都コミュニティ放送 放送局次長)
   絹:絹川 雅則 (公成建設株式会社)
 放送内容については、無断使用を禁止させていただきます。この件についてのご連絡はこちらまで。  
絹: 公成建設まちづくりチョビット推進室!
 
絹: 皆さんこんにちは。公成建設まちづくりチョビット推進室、なんと4回目の放送になりました。
センテナリオ物語、その1、その2、その3と参りまして、それで閉じる予定だったんですが、今日は「その4」と言うことで、延長戦に突入致します。
お相手はいつものように、京都三条ラジオカフェのマドンナ、松岡さんです。
松: はい。今日だけの“マドンナ”、松岡千鶴です。
よろしくお願いいたします。
絹: そして、本日は、特別ゲストとして、私の兄貴分でもあります、京都府立大学の宗田好史先生をお迎えしております。
宗: ありがとうございます。宗田です。
絹: よろしくお願いします。
松: よろしくお願いします。
宗: お願いします。
絹: 始めに宗田先生の、簡単なプロフィールのご紹介をさせていただきますが・・・・
一言で言って、「つかみ処がない!」
宗: おっ!?ホント、簡単な紹介ですね(笑)
松: も〜ぅ、ピッタリ!(笑)
宗: もう少し紹介して下さい(笑)
絹: もうちょっとちゃんといたしますと、イタリアに在住されてた・・・
宗: ええ。留学してました。
絹: ・・事がございます。そしてなんと、国連職員であった時期もある。
宗: ええ、6年ほど・・はい。
絹: そしてですね、今や・・・皆さんよくご存じなのは、KBS京都の「どうする京都21」と言うテレビ番組、まちづくり番組が有りますが、そちらで良くお顔をご覧になるんじゃないでしょうか?
宗: ええ、たまにNHKにも、でる時もあるんですけれども。
絹: はい。そして、京都市のですね、まちづくりに関するいろんな審議会等々ですね、いったい幾つ入っておられるか判らない・・・
要は、京都市の区政推進計画だとか、いろんな計画がありますね、まちづくりの。
その、「知恵袋」として八面六臂、ひょっとしたら分身の術が使えるんやないか?と思うぐらい、あちらこちらへ出てこられる。
非常に・・・出来れば、こういう先生ですから、京都からいなくなってもらっちゃ僕は困る・・・出来るだけ長いこと京都にいて欲しいと思う、宗田先生でございます。
宗: はい、ありがとうございます。今度、家買いましたので、ずーっといます。
絹: (笑)よかった・・・
はい、そして本日のテーマでございますが、今までセンテナリオ物語をしゃべって参りました。
その4といたしまして“地域共生の土地利用プロジェクトとしての・・・ちょっと堅いですけど・・・「センテナリオ物語」を宗田先生が切る!”言うのが今日のテーマです。
そのテーマに入る前に、簡単におさらいをいたします。
一番初め、第一回目、二回目と「センテナリオ物語」って何だ?と言う話をいたしました。
上京区の一条烏丸西入ルの処に、ちょっと変わったマンションが出来ましたよ。
それはコーポラティブというんです。
普通は、デベロッパーさんが人を集めて・・・まず計画を立ててしまって、人を集めてから工事をする、お金を集めてしまうと言うんだけれども、ここでは住む人たちが、自分達で建設組合を作って、自分達の夢を形にするために、建設組合を作って、しかもそれを地主さんから借りて、コーポラティブという方式でマンションを・・・13軒のマンションを作ったよ!
ものすごくユニークだよ。
中の部屋が、それこそオーダーメードだよ、と言うお話から、皮切りいたしました。
で、コーポラティブなんですけれども、実は京都にはたくさんあるんですよ・・・・、もう既に。
洛西ニュータウンにコーポラティブの老舗というか、学会の人なら誰でもご存じの「Uコート」と言うのがありますし、最近では、相国寺の東門前町に、「相国寺コーポ」と言うのがあります・・・ごめんなさい。
「栗の木コーポ」でした。
それから一番新しい処では、新町一条・・・は、僕んちの、センテナリオのご近所さんですけれども、ここにも9軒のコーポラティブが有りましたし、これは古典的なコーポラティブですけれども、宇治市に
「あじろぎ横町」  と言う戸建てのコーポがあります。
それだけではないんですが、皆さん廻りにもコーポラティブって沢山出来てるんです。

「センテナリオ物語」の柱はですね、“コーポラティブ”と言うことと、それから、“つくば方式”と言う柱が二本目ですよ、と言うお話をしました。
“つくば方式”は、「コーポラティブ+低地借地権+100年住宅」・・・
「長いこと建物を保たせようよ。30余年や35年で建物を潰しちゃうのもったいないでしょう?」
国策としても、100年以上保つ建物を、どういう風なソフトで、どういう風な建築方法で、工法で、技法で作ればいいのかなぁ?と言うことを、研究した結果“つくば方式”と言うものが生まれましたよ、と言う話もしました。
この、烏丸一条西入ルに出来た、「センテナリオ」・・・センチュリーのスペイン語読みだそうですけども・・・これは100年保ちます、・・・京都府エリアにおきます“つくば方式”の第一号の事例です。
まぁ、これぐらいが、今まで・・・その3迄の軽い復習です。
それでは、宗田先生に、どういう角度からバッサ!バッサ!と切っていただきましょうか?
お願いします。
宗: うん。
いろんな問題があると思うんですけども、まず第一の問題って言うのは、皆さんが“コーポラティブ住宅”って言うのが何か、よく知らないと思うんですよ。
絹: はい。
宗: 今おっしゃったように、京都の中では「Uコート」「あじろぎ横町」はじめ、実はいろんなコーポラティブが建ってますし、それから住宅生協・・・生協さんが呼びかけて、一緒に土地を買って、建てるような仕組みって言うのもあるわけですよね。
だからそろそろ有名になって、マンションを・・・・デベロッパーさんとおっしゃいましたけども、いろんな有名な会社が京都市に建てるマンションがあって、それが新聞の折り込みチラシに入ってくる。
それを見て、「あぁ。マンション買いたいなぁ」と思う人が捜しに行く、って言う・・・そういう出来合のものを買うって言う選択だけじゃなくって、自分達で最初から話を始める・・・だからつまり、仲間を作って、仲間と一緒にその土地を捜して・・・或いは建設会社を捜して、その家を造っていくって言うもう一つのマンション住まいの方法って言うのが有って、そっちの方がよっぽど個性的な良い住まいが出来る、って言うことを、皆さんがもっと身近に知ってもらっても良い・・・
これが第一の点なんですけども、残念ながらそこまでいってない。

ところが最近、「デザイナーズマンション」とか・・・それが今、マンションが全体的に冷え込んでいるもんだから、個性を求めるお客さんのために、有名なデザイナーさんとかいろんな立地を工夫して作って売る、って言うことはしているんですけれども・・・
実はそんなデザイナーさんに頼むよりも、まずお宅の奥さんとじっくり相談して・・・或いはお子さんとしっかり相談して、或いはお友達とか、ご親戚とか・・・ご近所の方とのおつきあいを大事にしながら、ゼロから作っていくっていう事があるだろうと思うんです。
その問題から合わせて言うと、そもそも絹川さんとこがって言うか、公成建設さんが・・・
松: はい。
宗: 何でそのコーポラティブを始めたのかって言うことも十分伝わってない、と思うんですよ。
勿論この番組の中で、お話になったと思うんですけれども・・・
松: そうですね。
宗: 一緒に建設会社の方と住まい手の方が、「まちをつくっていく」って言うことがあるから・・・
だからその100年住宅=「センテナリオ」って言うのが意味が有るわけで・・・
絹: はい。
宗: ・・・国策とかって言う問題では実は無くて・・・
絹: はい。
宗: ・・・実際「まち」って言うのはそうやっていろんな人たちが、いろんな工夫をしたものが積み重ねられていって、それがその「町並み」になって残っていくと・・・
だから、100年、200年先の京都のまちの姿を、自分も作れると・・・
松: うん。
宗: あなたの努力が・・・あなたが一生懸命払って下さったローンの結果、こんなに良い建物が出来て、それがもし100年保って綺麗なまちになるんだったら、つまりあなたが死んでから40年、50年・・・場合によっては80年経ってもまだその家が建ってるなんて事が有るって、結構楽しいじゃないですか。
松: 町並みの一つだ、と言うことですね。
宗: そうそう。町並みを作っていく・・・
松: はい。
宗: っていう・・・そういうことも、実は出来るって言う・・・
そういう大きな意味も、まだなかなか判ってないと思うんですよねぇ。
絹: はい。
宗: それから、是非今日言いたいことが三点目なんですけども、「集まって住む」ってすごく楽しいことだ・・・
松: えぇ。
宗: ・・・と、皆さん言い続けてきて、コーポラティブの普及ですとか、マンション管理組合を作るとか、いろんな取り組みをしてきたんですけど・・・
今、実はその、「集まって住む」楽しさって言うのが、家を選ぶときの最大のチャームポイントだと思うんですよ。
松: そういう風になっているんでしょうか?
宗: うん。隣近所と仲が悪いって、すごく辛いことじゃないですか。
松: そうですね。
宗: でも、隣近所と仲良くできたら、とても楽しいですよね。
松: 楽しいです。
宗: で、特にね最近・・・これは大きな傾向ですけど・・・一人暮らしの人が増えてますよね。
松: うん。
宗: 京都でも39%の世帯は、一人暮らし。
松: あぁ、そんな確率なんですか。
宗: 学生さんも多いですが、お年寄りも多い。
松: はい。と言うことは40%近く・・・
宗: 40%。東京では、東京23区内ではもう42%ぐらい行ってますが・・・
それから、二人暮らしっていう方も足すと、全体でもう58%とかになって、三人、四人と・・・四人までが小さい家族だとすると、それでもう90%を超えちゃってるんですよ。
松: はい。
宗: だから、五人、六人、七人とかで、三世代居住をされてる方って、ホントは少ないんですよね。
松: そうなんですか。
宗: だから二人とか三人、四人で住むんだったら、そりゃ戸建てよりもマンションの方が住みやすい。
で、お一人でまして住むんだったら、戸建てなんてとても住めないから、小さなマンションに住むって言うことになるんだけども、そうなってくると、家で二人しかいなくて、その御主人の帰りが遅い・・・或いは奥さんがお仕事で忙しくって留守がちだって言うことになったときに、家に帰ってたった一人・・・
絹: うんうん。
宗: ・・・で、テレビを見ながらビールを飲むとか・・・
絹: ふんふんふん。
宗: 一人でご飯作るのいやだから、どっか外に食べに行ったりしますよね。
その時にね、「今日何にしてる?」「暇?」「一緒にテレビ見ない?」とか、「今日良いワイン入ったんだけど、ちょっと飲みに来ない?」と言うご近所がいて、それが友達だったら、それってすごくリラックス出来る、すごく充実した、ライフスタイルになると思いません?
つまり、みんなが孤独だから・・・一人ずつ住んでるっていう、孤独な状況があるからこそ、隣近所のつきあいがとても大事になっている、って言う状況があるんですよね。
松: そうですね。
宗: 僕ばっかりしゃべってごめんなさい(笑)
松: はい、どうぞ。
宗: それに言うとね・・・
今、又話題になってる、神戸の「酒鬼薔薇(サカキバラ)事件」の時に、我々都市計画とか建築の仲間が、すごく反省した点って言うのは・・・・
絹: はい。
宗: ・・・あれはすごく立派な住宅地なんですよ。
松: うん。
宗: だって、綺麗な戸建て住宅が・・・
それも7000万も8000万もするような戸建て住宅が、ずっーと並んでいる綺麗なところ何だけども・・・
絹: そうだったんですか・・・
宗: ところが、あの町に、あの子達が・・・加害者も被害者も含めてですけれど・・・小学校から帰ってくる道すがら、その道の両側に並んでいる家の中に、何人の人がいたと思います?
松:・絹: ・・・・
宗: その(被害者の)女の子も声を上げただろう、男の子も声を上げただろう・・・助けを求めたかもしれない。
でもその声を聞いてくれる人が、あの町並みの中にはなかったんですよね。
松: ふん。
絹: ほぅー。
宗: で、その時にふと気が付いたんだけれども、子供一人しかいないご夫婦・・・
三人で暮らしてるんだけど、「あんなに無理して家買うって、どういう意味があんの?」
絹: ほうほうほうほう。
宗: でも、立ー派な住宅を、昔からずーっと戸建て、庭付き一戸建てに住みたいって夢があるから、ずっーと待ってきて、お金を貯めてきて、頭金を払い、家を手に入れ・・・あそこで新しい暮らしが始まった。
さぁ立派な家もある。お金もかかったけど、良い明るい暮らしだと思ってた・・・
松:・絹: うん。
宗: ところがローンが大変だから、お父さんもお母さんも働きに行く。
松: あー!
宗: そんな家ばっかりですよ。
松: あー、そうなんですか。
宗: その金額、7000万、8000万のローン返すわけだから。
松: えぇ。
絹: うん。
宗: ねっ。そしたら子供がかわいそうに、一人残っちゃった。
絹: うんうんうん。
宗: みんな誤解してて、一戸建ての住宅が建ち並んでいるところに住めば、廻りには「サザエさん」の物語のように、サザエさんも家にいるし、お婆さんも・・・(笑)
松: はははは・・絹川さんが嬉しそうな顔をしました。
宗: ・・・いると思ってたん。
で、あれを日曜日の夕方6時半からやってるから、「日本人に害毒を流してる」って僕はよく言うんですけれども・・・
あんな、家庭はないんですよ。今、日本には・・・
絹: ふーーん。
宗: 3%とか4%とか言う世界なんですよ。
松: ふーーん。
宗: 「あれ」は安全ですわ。
絹: あぁ。
宗: ワカメが帰ってくる。
絹: はい。
宗: お母さんも、サザエさんもいる。
カツオが帰ってくる。
みんないる。
絹: いる。
宗: 夕方になってくると、お父さんとマスオさんが帰ってきますよねぇ。
一緒に仲良く並んでねぇ。
絹: はい。
宗: ああいう街では、小学生がフラフラ、一人で帰ってきても、何の心配も無いんだけども、今言った、家族三人、お父さんもお母さんも留守だって言う家が、ズラーっと並んだ街を想像したら、とても安心して帰ってこれるような状況は無い!
松: そうですねぇ。核家族化と言うだけじゃ無くて、そうやって共働きも増えてますから、ホントに一人で、孤独な子供もたくさんいると・・・
宗: そうなんですよ。
松: ・・・言うことですよね。
宗: その時に、果たして戸建て住宅が良いか、それとも町中のマンションが良いかって言う話になったら・・・そうしたらやっぱりもうマンション・・・まぁ、昔で言う長屋住まいですけど・・・
松: うーん。
宗: 多少狭くっても良いけど、隣のおじちゃんもおばちゃんも、隣近所みーんなで、自分の子供を見守ってくれるって、そういう状況でないと、子育てなんて、怖くて出来ない、って言う街になっているって言うことに、皆さんそろそろ気付いてる筈ですよ。
家にも小学生の子供がね、二人いますけど、私よりも家の小学校4年生の娘の方が、近所で有名ですよ。
絹: はぁ。
宗: 日曜日とか土曜日、家にいる時に、娘と一緒に外で歩いてると、犬を連れたおじいさんとかおばあさんとか散歩に来るじゃないですか。
そうすると、その・・・私の顔も知らない、見たこともないような方がですよ、「あゆみちゃん!」と呼びかけてくるわけですよ。
松: 「宗田あゆみちゃん」
宗: って呼びかけて来て、「えぇっと?だ、誰だ?」と思うんですけれども、娘はその犬の処へ行って、犬を撫でて、犬の名前を呼びながら、その犬に慣れ親しんでる訳ですよ。その犬が好きなんです、家の娘はね。
だから犬を通じて、その「どなた?」って聞くと、「あのワンちゃんのおばさん」とかね・・・(笑)
松:・絹: あははっ。
宗: 「亀吉くんのお父さん」とかね、「シルバーのおじさん」とかね、そういう言い方で、名字も名前も勿論知らないんだけど、その散歩してる瞬間の時に、犬を撫でてくれる女の子が、その街角にいるって事で、その方達は家の娘が「あゆみ」・・・勿論「宗田」って言うのは知らないと思うんですけど・・・
松: はい。
宗: あの「あゆみちゃん」と言う事で、定期的に会うって言うことを、すごく楽しみにして下さっているって言うか、にこにこ笑って、犬と遊んで下さるわけですよ。
娘と遊んで下さるわけですよ。
松: うーん。
宗: そういう方達がいる処で、娘が仮に一人、或いは近所の子と二、三人で、遊んでいてても、私としてはすごい安心ですよね。
絹: コミュニティが出来てる・・・
宗: そう!
松: 街があって、人がいて、そういう関係があると・・・人間関係があると・・・
宗: 犬が媒介になってる、子供が媒介になってるって事だと思うんですけども、そういう小さな隣近所とのおつきあいの中で・・・
犬の散歩ですから、そんな遠い処にお住まいの方だとは思わないですけ、恐らくその同じ御町内の方・・・
我々サラリーマン、特についこの間まで、京都府の官舎に住んでましたから、そういうところにいると、なかなかご近所とのおつきあいは無いんですね。
絹: うんうん。
宗: そういう、子供を通じたとか、家内、主婦同士のつきあいですとかのことを通じて、ちょっとずつコミュニティーってものに入れて頂いて・・・
絹: ふんふん。
宗: で、ありがたい、大変ありがたい事に、家の娘は道角で、街角で縄跳びをしたり、いろんな遊び方をしているわけが、それをそういう方達に見守ってもらって、場合によっちゃぁ、「危ないから気を付けなさい」とか「もう、暗くなったから帰りなさい」とか、「今日はなんか元気ないようだけど、熱でもあるの?」とかって言う声をかけていただきながら、暮らしているわけでしょう?
絹: うーん、いいな。
宗: 決して、親だけが育てている訳じゃなくって、地域の皆さんがそうやって観察して下さっているって言うことがあるから、私は本当に感謝して、良い住宅地だな、良い町だな、と思いながら・・・
でも私は、大変申し訳ないことに、その方達とほとんど面識がないし、「いつもお世話になってます。」位は言いますが・・・
最初は驚いわけ。何で家の娘がそんなに有名なの?と驚いたわけですけれども、よくよく考えてみると、本当にありがたいことが起こっている訳ですよ。
松: うん。
宗: で、子育てするんだったら、やっぱり地域の支えが必要である。
実は・・・もっと言うと今娘の話をしましたが、家内=奥さんって言うのもそうだと思うんですよね。
松: うん。
宗: 結婚して、働いてらっしゃる方も沢山おられますが、子供が出来たりして、家にずっとおられるような女性がおられるじゃないですか。
その方達が、家でお腹が段々大きくなってく状況をずっと待って・・・或いは赤ちゃんが生まれて、子育てを一生懸命やってる。
その時に、たった一人でそのマンションの中で、或いは住宅の中で孤立しちゃってるから、育児ノイローゼになったりしますよねぇ。
松: そういうことは良く・・・聞きますよね。
宗: 良くありますよね。
で、それが嫌だから、ちっちゃな赤ちゃんが生まれて、しばらく経って歩けるようになったら、公園デビューとか・・・
松: はい。
宗: お砂場デビューとかって言って、近くの公園に行って、同じ年頃の子供、お子さんを持ってる、いわゆるお母さん同士が仲良くなるとかになりますけど・・・
そういう女性達だって、ホントは孤立するんじゃなくて、「こんなものを作ってみたんだけど、食べない?」とか「ちょうど悪阻のひどい頃だから、私こうだったんで、きっとこの夏みかんがおいしいと思うわよ」って言って、一個届けてもらうとか、その時に「実はねぇ、おくさん。今日、あたし調子悪いんだけど、これってどういう事?」とか聞かれたら、その夏みかん持ってきたおばさんが・・・隣のおばさんが、その・・・教えてくれますよねぇ。
松: そうですね。
宗: 「そりゃいけない」とか「保健所に言った方が良い」とか「でも、私もそうだったけど、すぐ治るよ。」とか・・・
松: 宗田さん(笑)もう奥さんみたいですよ(笑)
宗: いやいや(笑)
何で奥さんにするんです?(笑)
すごいな松田さん。(笑)
でもそういう状況が、結構地域のコミュニティーの・・・コミュニティーなんて言ったら大袈裟だけど、隣近所のおつきあいが大事で・・・
で、今それが無くって、社会問題だとかなんかって言う前に、あなたがマンション選ぶ時に、住宅選ぶときに、それも考えて選ぼうねと・・・
松: あー。
宗: 広いリビングルームも大事だけど、隣近所のつきあいが有ったら、子育て楽だよとか・・・・
絹: へっ、へっ、へっ。
松: あははっ。
絹: 何か、良い展開ですねぇ。
宗: いやいや。
松: 何か全然「切って」ないと、思うんですけども・・・
宗: いやいや、だから勿論、誉めるために、公成建設さんを誉めるために私はここに呼ばれたと思ってるんで・・・
別にコーポラティブも好きなんですけど、そのこと、切るとするならば、そのことが、ちゃんとアピールしてないんですよ。
絹: はい。
宗: だから、何が深刻な問題か?って言うと、それをほしがっている人一杯居るわけですよ。
育児のノイローゼなら、もっと沢山居る。
ところが、コーポラティブはそういう人の為だ、と説明されていないんです。
「私はこれから子育てをするから、コーポラティブが欲しいんだ。」とか「うちは共働きだから、コーポラティブの仲間と一緒に暮らせるような家を造りたい。」んだとかって言うことを、皆さんが考えるような仕組みになってない。
だから“つくば方式”が「定期借地権が良い」「100年が良い」とか「京都の町並みを造っていくことが大事。」だとかって事を言う前に・・・
絹: しまったぁー!
宗: 言う前に・・
松: ねぇ。
宗: ホントに欲しい人の処に、コーポラティブを売るって事が出来たらいいんです。
絹: はい。
宗: これは切るべきだし・・・
絹: うん。
宗: もっと伝えとくべきだと思うんですよ。
絹: はい。
宗: 集まって住むって楽しいなぁ、って言うことを、空論でしゃべっているんではなくってね。
誰がホントにそれがないと暮らせ無いか、って言うことをもっと訴えていくような・・・
絹: うん。
宗: その為の、何か理解の仕方と言うか、みなさんへのPRの仕方って言うのが有ると思うんですよ。
絹: うん。
宗: 同じ京都の中にも、同級生の方とか、いろんなタイプのおつきあいがある方っていると思うんですが・・・
ちょっと、結婚を考えるとか、子供が大きくなって老後を考えるとか、いろんなライフサイクルって言いますけど、いろんな人生の転機が有りますよねぇ。
その時に良く色々・・・雑談しながら、「うちこれから家、代わろうと思ってるの」とか「今度主人が転勤しちゃった」とかいろんな話で、家の問題をお話になる機会は多いと思うんだけど、その時に、「あっ、あなたもそういう問題持ってらっしゃるの?だったら、近くに住めたら良いわよね。」「出来たら一緒に住んでみたいわよ。」
松: 住んでみたいです。はい。
宗: その時にコーポラティブって方法があって、公成建設に電話をしたら・・・
絹: はい。
松: あっはっはっ。
宗: 今、こういうところでコーポラティブの計画があって、ここにはこういうメンバーがあって詰まってます。
で、コーポラティブっていうのは、皆さん方のご注文に応じて、家の形も作れますが、仲間造りも出来ますよ、と・・・
で、いろんな敷地、今これだけありますけれども、この中で今こういうグループが集まってて、すぐに気に入ったのは無いかもしれませんが、こういうのをこつこつ作っていきますし、他の会社がやっているのも紹介しますから、どっかで友達とのおつきあいを大切にする、集まって住むと言うことの楽しさを大切にする方達のための、お宅にピッタリ合った家を探すって言うことをしませんか?
絹: うーん。
宗: これはマンション買うのと違うから、今日行って、一週間後に契約するなんていう風には行かないかもしれない。
でも、十年、二十年住む・・・さらに百年後に残るような家を造っていく訳だから・・・
絹: はい。
宗: 四、五年かけたとしても、そういう家を見つけて、みんなが集まって暮らす、仲良く地域に支えながら暮らす、っていう、そういう街を造っていくって言う努力をしても、その見返りは大きい、と思うんですよねぇ。
松: あぁ、そうですよねぇ。
ホントに、おっしゃったように、この今まで三回放送したんですけれども、そういう心の問題、コミュニケーションの大切さ、楽しさ、と言うものを、あまり全面に打ち出してなかった、という・・・
まさに「切られました」というところなんですけれども・・・
宗: うんうん、いえいえ、ありがとうございます。
絹: バッサリ、「しまったーぁ!」と言う・・・
松: やっぱりそれだけの事例が出来たということは、そういうことを前面に打ち出して・・・
宗: 打ち出すべきですね。
松: ・・と言う事ですね。
宗: 心の問題なんですよ。
今、良いことをおっしゃっていただいたけど・・・娘とか息子・・子供がいるとかわいいですよね。
松: かわいいですねぇ。
宗: 子供がいるとすごく幸せですよ。
松: えぇ。
宗: でも、その子供がにこにこ笑って、周りの人、或いはご近所の人から可愛いがられてたら、自分が可愛いがられる以上に嬉しいですよ。
松: うん。
宗: お宅のお嬢さん可愛いねぇ、とか・・・。只・・・
松: 百倍嬉しいですね。
宗: 姿形が可愛いと言うことではなくて、「良い子だね」、「あゆみちゃんに励ましてもらったわ」とか言われたら、ホント百倍嬉しい、と言う状況があって、みんなで子供を育てていただいている。或いは家のかみさんも、みんなで支えてもらっている、と言うことが判ると、「あぁ、この地域に住んで嬉しかったなぁ。」・・・親としての喜び、夫としての喜びと言うのが、他人様の口を通じて、より深く実感出来るってことが有るじゃないですか。
絹: はぁ。
宗: これって実は、家族を大切にする、と言うことに輪をかけて・・・
絹: うんうん。
宗: その家族と地域の繋がりが有って、我々はみんなと結びつきあいながら、この地域で生きているんだ、って言うことを実感出来る、非常に貴重な機会だし・・・
だから、そうしてもらったら、やっぱり僕も近所の子供を誉めようとか・・・
松: うん。
宗: ・・・優しく声かけようとか、って思うじゃないですか。
で、その子が大きくなったら、「ニコッ」って笑って、「あぁ知らない間に背伸びたねぇ」「あぁ、もう少女だよね。」とかって小学校二、三年の子に声かけてあげたりすると、なんか大人になって良い雰囲気が伝わってきて、近所のに住んでるものも喜びたくなる。
松: 街って言うのはそういうものの、集まりだ・・・
宗: ・・集まりですね。
松: と言うことですね。
だから一戸がそういう風になると、そういう街が造られる可能性が大きくなると・・・
宗: そうそう、街っていうのはねぇ・・・そういうものとおっしゃったけど、人の集まりなんですよ。
松: はい。
宗: 建物の集まりである前に・・・
松: えぇ。
宗: 「人の集まり」なんですよ。
松: はい。
宗: だからその人の集まりを大事に造っていく・・・絹川さんがいつもおっしゃる事だけど、それをこう、もう一度構築していくって言うのが「まちづくり」だし、その為の器として「町並み」が有って、その町並みを造っていこうとしてるんで・・・その人と人との繋がりを演出出来るような、もしコーポラティブ、“つくば方式”が出来るんだ有るならば、それはホントに「良いお仕事」だと思いますよ。
絹: ありがとうございます。
あのぉ・・「バサッ」と袈裟懸けで切っていただきましたが、宗田先生がおっしゃった様に、人と人との繋がりが、我が自宅でありますセンテナリオ:公成建設のパイロットプロジェクトでもあります、13家族の中では・・・
すごく嬉しいことに、一年住んでみまして、ちょこちょこと現れてきました。
一つの例を挙げますと、「うち、今晩餃子焼くんやけど、食べに来ない?」って電話がかかってくる奥さんがいる。
それから、夜中に大きな声で喧嘩してる・・・夫婦げんかなのか、お子さんと喧嘩してるのか・・・「私、気になるから、ちょっと覗いてくるわ。」ってうちの嫁さんが、夜の11時頃出かけていって、帰ってきたのは1時過ぎてたとか・・・
それから、子供達同志が一緒に遊んでる・・・「お帰り」と言って部屋が鍵かかっていたら、うちの家へ帰ってきて遊んでいる。
それから、こないだ一周年記念でバーベキューをしたら、ちっちゃい子同士が、お姉ちゃんの処へ・・・幼児が集まって、輪になって騒いでいる。
うちのお袋が、私と喧嘩したので、そのパーティに出てこなかった。
そしたら近所の、同じ建物のおばさんが、「私が声かけてくるわ」と言って、私のお袋を引っ張り出してくれる。
で、お袋は、機嫌良くバーベキューの輪に入って、ビールかっ食らってましたが・・・・
あのぉ・・・少なくとも13軒のコミュニティの・・・センテナリオの中では、そういうコミュニティの芽がちょっとずつ育ってるんです。
それ見て僕、ホントに嬉しくって・・・宗田先生のおっしゃるように、そういう人と人との繋がり、と言いますか、コミュニティと言いますか・・・コミュニティなんて言い方すると・・・堅くなるけど・・・でも、そんなもの目指す「会社」で有りあたいなぁ、なんて思いますし。
宗: 嫁姑の仲を仲裁してくれるおばさんが近所にいるなんて、いい話ですよね。
絹: えぇ。奥さん連合がねぇ、出来てるんですよ、もう既に。
なかなか良い感じの人たちと出会えたなぁ、って喜びを持ってます。
さらに、夢をふくらませれば、マンションの中、コーポラティブの中の繋がりが、ご近所さんに広がると言う・・・
さっき先生がおっしゃった、「あゆみちゃん」の・・・ワンちゃんのおじいちゃん、おばちゃんの話みたいな形で広がるといいなぁ・・・
だから、バーベキューなんかやると、ご近所にも声かけるんですよ。
「まだ来てもらってませんけど、もし良かったら、飲んでますからどうぞ」って・・・
駐車場でやってますからね。「うるさくてごめんなさいね。でも良かったら、この輪に入りませんか?」とかって言って・・・
宗: ねぇ。そしたら、ワイン一本ぶら下げて・・・
絹: そうです、そうです。
宗: ・・・輪に加わっていけばいいんですから。
絹: 皆様、いかがでしたでしょうか?
センテナリオ物語(その4)・・・延長戦と言う形で、宗田好史先生、京都府立大学の宗田先生に特別ゲストで来ていただきまして、非常に・・・あっと言う間のと言いますか・・・
やっぱり先生、何時聞いてもいい話されるなぁ。
すごく嬉しい時間を・・・
宗: いやいや、私がいい話をするんじゃなくって、75年の・・創業75年の公成建設が・・・その良心・・・
絹: ははっ。
宗: ねぇ、その良心を、京都のまちづくりの活かすっていう、良いプロジェクトですから・・・
絹: はい。ありがとうございます。
宗: 是非、いい話にして下さい。
絹: こういう、集まって住む。楽しく住む。
建物を形だけ、箱だけ造るんじゃなくって、「住む」。難しい言葉で言いますと、「集住」、集まって住む、集住の作法と言うようなことを言っている先生達もいます。
さぁ。センテナリオ物語、ホント、その4で・・・これは終わりかな?
と言うことで、皆さんそろそろ失礼致します。
ありがとうございました。
公成建設がお送りしました。
宗田先生、どうもありがとうございました。
宗: ありがとうございました。
松: さよなら。
宗: さよなら。
絹: さよなら。
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