目次へ戻る  
放送日 平成16年6月24日(mp3形式音声ファイルはこちら→)
他の放送   他の放送
2004年 6/24 7/25 8/29 9/26 10/31 11/30
2005年 1/5 1/12 4/6 5/4 6/1 7/6 8/3 8/17 10/5 11/2 12/2
2006年 1/25 2/22 4/5 5/10 6/7 8/2 9/6 11/1 12/6
2007年 1/10 2/7 3/7 4/4 5/2 6/6 7/4 8/1 11/7 12/5
2008年 1/9 2/6 3/5 4/2 5/7 6/4 7/2 8/6 9/4 10/1 11/5 12/3
2009年 1/7 4/25 6/13 7/11 9/5 10/10 11/14 12/12
2010年 1/9 2/13 3/13 4/17 5/15 6/19 7/17 8/21 9/18 10/23 12/18
2011年 1/22 2/26 3/24 5/28 6/18 7/9 8/20 9/10 10/15 11/12 12/10
2012年 1/7 2/11 3/10 4/14 5/19 6/16 7/14 8/11 9/16 10/21 11/18 12/23
2013年 2/17 3/17 4/27 5/18 6/22 8/18 9/21 11/16 12/21
2014年 2/22 3/22 6/21 7/19 9/6 9/20 11/15 12/20  
2015年 1/17 2/21 3/21 4/25 5/30 7/18 9/26 10/17 11/21
2016年 2/20 3/19 4/16
   

 放送内容は、著作権の保護を受けますので、個人でお聞きになる以外のご利用は出来ません。
6
タイトル: センテナリオ物語(その1)
テーマ: 何故「チョビット推進室」なのか?=
 まちづくりへのこだわり/烏丸一条にかなり変わったマンションができました。
出演者: 松:松岡 千鶴氏(NPO法人京都コミュニティ放送 放送局次長)
絹:絹川 雅則(公成建設株式会社)
 放送内容については、無断使用を禁止させていただきます。この件についてのご連絡はこちらまで。  
絹:  皆さん初めまして。それではこれより公成建設が企画いたしました「公成建設まちづくりチョビット推進室」をお送りいたします。
 私、司会を務めさせていただきます、公成建設の「まちづくり推進室」絹川(きぬかわ)と申します。
 お相手は、当京都三条ラジオカフェのマドンナ、松岡千鶴さんです。どうぞよろしくお願いいたします。
松:  松岡千鶴です。どうぞよろしくお願いいたします。
 絹川さん、マドンナなんてとんでもないです、はい。
絹:  隣にいていただいて、安心できます。
松:  はい、よろしくお願いいたします。
絹:  では、まずはじめに、番組タイトルの説明を少しさせていただきたいと思います。我が公成建設は、地元の建設会社でございます。
 皆様のお足下の公共のインフラ整備、インフラって言いますと、道路だとか下水道だとか、橋だとかハイウェイだとか、そういうものですね。
 或いは、大きいものは京都駅の建築だとか、それから「小」と言ってはいけませんけれども、或いは個人のご自宅まで手がけております地元の建設会社でございます。
 「しっかりまちづくりと言いますか、かかわっとるやないか。それが何で公成建設“チョビット”まちづくり推進室なんや。」、「何で“チョビット”なんやねん?」と疑問に思われた方もおられると思いますが、ここで私のこだわりをちょっと聞いて下さい。
 普通“まちづくり”といいますと、我々建設会社がやっとりますのは「ハード」です。「堅いもの」ですね。「大きなもの」ですね。
 ですけれども、僕が思います“まちづくり”には、「ソフト」なものが、有るんじゃないか。人と人との繋がりを作る“まちづくり”と言いますか、人が関われる“まちづくり”と言うのがあるんやないか。
 悲しいかな、我々建設会社は地元でで商売しておりますけれども、「ハード」な“まちづくり”は得意です。けれども、「ソフト」な“まちづくり”、人間と人間を繋ぐ“まちづくり”と言う視点では動いてこなかったのじゃないか?
 そういう部分の“まちづくり”に積極的に、地元に生きる建設会社として関わりたい。そういう思いからまちづくりチョビット推進室と言うタイトルを付けさせていただきました。
 そうなんです。“まちづくり”は「ハード」だけじゃないんです。
 我々技術屋と言いますか、建設屋は、「箱物」だけを納めて、静かに現場を去る・・・
 昔、松岡さん、あの・・・
松:  はい?
絹:  こんな事言うと「古いなぁ」と思われると思いますけど、「男は黙って○○ビール」とか言うコマーシャルがあったの、覚えておられます?
松:  有りましたね。私がちっちゃい頃。(笑)
絹:  はい。「小さい頃」(笑)ですね。
松:  はい。(笑)
絹:  そんなコマーシャルを思い出しますけれども、本当に我々は図面に書かれた、仕様書に書かれたものを、違い無く、それに間違いなく納めて、黙って、男は静かに黙って現場を去るんだ・・・・
松:  はい。
絹:  と言うのが、「自己主張も何もしない」と言うのが我々建設屋の今までの姿だったと思うのです。
 しかし、これだけで本当に良いのかな?と言う思いが、常に私に有りまして・・・
 どうなんでしょう、コミュニティの種を少しだけ撒いて、と言いますか、物だけ造っているのでは無くって、我々が造った「箱物」だとか「ハード」なものが、その地域のコミュニティに、何か影響を与えて、そのコミュニティが「元気」になる・・・
松:  はい。
絹:  そんな「種」、「双葉」、「苗」、そんな何か、そんな小さな一粒を撒いて現場を去りたい、なんてちょっとこうロマンティックな事を思ったわけです。
松: ええ。
絹: それがひょっとしたら、地元の建設会社として、少し進化した姿かもしれないなぁ・・・・そんなことを目標にしたいなぁ、なんて思っています。
 そうですね。番組タイトルの説明としては、こういうところでしょうか?
松:  はぁ、そうですか。
いったいこの番組は、いつ頃まで続くのでしょうか?
絹:  はい。当面・・・実は初めて、我が方としてはこんなFM番組を作るわけですけれども、30分番組を7回ほど、シリーズで作っていきたいなぁ、と思ってます。
 不定期かもしれませんが、目標といたしましては、ひと月に一、二回やってみたい。
 毎回テーマを決めまして、元気な“まちづくりおじさん”やとか“まちづくりおばさん”をゲストにお招きするかもしれません。
 地元に生きます建設会社の目から見て、京都の元気な“まちづくり”の最前線ってどんなに見えるんだろうか?そういうところをみなさんに、リスナーの皆様にお伝えしたいなぁ・・・・そんな風に思っています。
 どうでしょうね。自分も今、どんな番組がシリーズ化されるのか、よく分かってないんですけど・・・・
松:  はい(笑)。絹川さん自身も、楽しみにされていると・・・・
絹:  はい(笑)。
松:  何とかこの番組でコミュニティに芽を出したい、種を撒きたい、苗を植えたい、と言う、そんな思いが皆さんに伝われば良いですね。
絹:  ありがとうございます。そんな風にほんとに願いますね。
松:  はい。それでは皆さん、これからの番組、お楽しみに。
************************************************************
絹:  さて、今日のテーマ、本題に入ります。
 今日のテーマは、タイトルとして「センテナリオ物語(その1)」と言うタイトルで初めさせていただきます。
松:  絹川さん。「センテナリオ」って、なんか素敵なタイトルですね。
絹:  ええ。
松:  「センテナリオ」って何なんでしょう?
絹:  英語に読み直すと「センチュリー」なんです。それを、どうもスペイン語で言うと「センテナリオ」って言うらしいです。
松:  ああ、意味はじゃあ、「世紀」。
絹:  「百年」っていう意味ですね。
松:  はい。
絹:  これは、センテナリオ、センチュリー、百年住宅、百年保つ住宅を造りたいって言う・・・・まぁ作っちゃったんですけど、本当は。
松:  作っちゃったんですね。
絹:  はい。その物語を少し語らせていただきたいな、と・・・・
松:  はい。
絹:  で、たぶん今日で語り終えてしまうかもしれませんが、一回ではしゃべりきれないと思いますので、「センテナリオ物語(その1)」と言う風にタイトルを付けました。
 さて、どんな話が飛び出しますやら、私自身も分かりませんが、生来の「ホラ吹き」でございますので、口から何が飛び出して来るやら分かりませんが、おつきあい下さい。

 さあ、松岡さん。上京区、御所の西側ってご存じですか?
松:  御所の西側?はい、御所、知ってますから。
絹:  土地勘有りますか?
松:  西側・・・そうですね。私つい最近ですと、お花見に参りました。糸しだれ(桜)、見に参りましたねぇ。
絹:  はい。蛤御門の変があった、蛤御門の辺りとかご存じですか?
松:  はい。まぁ、始終歩くって言うわけではありませんけれども、はい、記憶にあります。
絹:  センテナリオ・・・百年住宅。さっき申しました、それは、その辺にあるのです。
松:  その辺にある?どの辺りなんでしょうか?詳しく教えていただけますか?
絹:  えっと、一条通、烏丸。角に「とらや」さんて言う、有名な羊羹屋さんって言うんですか、和菓子屋さんが有ります。
その一条通を西へ、トコトコトコっと、一分も歩いたところに有るんですが、今、現地見ていただきますと、大きなクスノキが一本立ってます。
松: はい。
絹: 樹齢が八十年、わりかし大きいんです。
松: はい。
絹:  (工事が終わって)やっと元気になったんですが、その建物は、「クスノキ広場」が一条通に面して、少し奥まったと言うんですか、「公開空地」の様な感じの広場があるんですけども、そのクスノキの後というか周りに五階建てのマンションが有ります。
 あの・・外から見たら普通のマンションなんですけど、実は“種も仕掛けもある”マンションでして、少し変わった建物です。
 今日は、その入居された13家族が共に住まう、共同住宅=マンションなんですけども、入居者のお一人が「センテナリオ」って名付けられたのです。
松:  はい。それは、意味はさっきおっしゃった、「百年住宅」・・・
絹:  「センチュリー」のスペイン語読み、と言うことです。
松:  どんな建物なんでしょう?
絹:  これが少し他のマンションと変わっているのは何処なんでしょうか?と言うことなんですけどね。
 普通はですね、共同住宅とかアパートだとかマンションを建てるときは、まず地主さんがおられて、地主さんがデベロッパーさんに土地を売られて、デベロッパーさんが建物をお建てになって、建物が完成する・・・
 或いは完成する直前に、入居者を集めておられる、と言うのが通常ある・・・ありがちなパターンなんですね。
松:  そうですね。新聞に良く、そういうチラシが入ってますね。「分譲マンション、幾ら幾らで、入居者募集」と言う・・・
絹:  今おっしゃったのが、分譲マンションですね。
松:  そうですね。
絹:  そういう、パターンがあるんですが、この「センテナリオ」は逆転なんです。
松:  うーん?と言いますと?
絹:  えっとですね。建物が出来る前に入居者が決まってしまっているんです。
 と言うか、設計が決まる前にも、入居者が決まってしまっていると言うか、「逆転の発想」で建てられた物なんですね。
松:  はい。
絹:  ここの地主さんは、ですね・・・上京区、御所の側ですね。なかなか良い場所です。
 広さ800uほどの・・・正確には、796u=240坪ちょっと、という土地なんですが、そこに大正末期に上棟された、二階建ての木造の古いお宅が建ってました。
 それを、取り壊されて、五階建ての13家族が共に住まうマンションになったわけですけれども。
松:  それは、何故?その様にしようと思われたんでしょうか。
絹:  良くあることですけれども、一つは相続のため、二つは70年経ったと言うことで、大分ガタがきて、雨漏りがしてきた・・・・
 で、その方はお祖父さんからその建物を引き継がれて・・・・子供の頃から、例えば勉強部屋に押しピンを押したりすると、おばあちゃんが出てきてですね、「あんたは、お祖父さんの身体に、ピンを押すんか!」と言うて怒らはるような、子供時代のエピソードを聞いたことが有るんですけれども・・・・
松:  「お祖父ちゃんが、建てたお家を大切にしなさいよ」て言う、おばあちゃんの想いだったんですね。
絹:  子供の頃にそういうモノを刷り込まれてられますから、非常にその、なんとかこの建物を蘇らしたい、と言うか長持ちさせたいと言う想いを持って、京町屋再生研究会だとか、京町屋作事組だとか、いろんな方に相談をされました。
 ですけれども、勿論、お金さえあれば、予算さえあれば、十分、木造ですから、長持ちさせることは可能なんです。
 ですけれども、やはりご予算の問題、税金の問題等々有りまして、潰さざるを得んと・・・
松:  そのままの形で残って言うことは、本当に想像以上に大変なことなんですね。
絹:  そうですね。
 この頃、町屋ブームで、段々に町屋を再生して、利用していかれる方増えたんですけれども、なかなか難しくて、潰さざるを得ない・・・。
 でも、「そこに住み続けたい」と言う想い・・・・良く税金対策で、そういう建物を新しくマンションを建てて、分譲タイプのものにして行かれる場合は、ご自身がそこに住まわれずに出て行かれる。郊外に出て行かれて、郊外に一戸建てを建てられて、その後、京都市の町の中心部にですね、ワンルームマンションが建ったり、それから「ミニ開発」が起こったり、と言うことが良く有ります・・・・で、我々もそういう仕事を致します。
 お仕事としてちょうだいする場合、「ありがとうございます」と言ってさせていただきますし、ワンルームマンションすべてが悪い訳じゃない、と僕も思います。
 けれども、建設会社として、そういうのを施工する、お仕事としてさせていただく中で、もう少し別のやり方もあるんじゃ無いかなぁ、と普段から少し疑問に思ってたことは確かです。
 それで、この例なんですが、地主の方が、そこに住み続けることを選択した。自分も入居して、それで13家族、自分も入れて13家族ですね。13家族の人たちを「この指止まれ」で集めて、建設組合を作ったんです。
 で、ここに自分は住み続けると、地主だけれども、一緒に建物を造らないか、と公募で集めたんです。
 「この指止まれ〜」と言って手を挙げて、この場所に、こういう風な「スケルトン」っていうんですけれども、建物の・・・「スケルトン」って骸骨なんですけどね・・・・
松:  そうですねぇ。建物で言うと、「スケルトン」は何処になるんでしょうか?
絹:  柱だとか梁型だとか壁のこと、基礎だとかを「スケルトン」って言ってます。
松: 「骨組み」のことですね。
絹:  「骨組み」です。
 「スケルトン」を大体こういう広さで・・・・そうですね、例えば一番広いお宅は、200uほどですよ。二番目に広いのは、130uぐらいですよ、専有面積が・・・一番狭いのは75uぐらいかな?て言う様な・・・・大体の計画をお決めになって、それで「この指止まれ」と言って、集められたんです・・・・・で、集まってきました。
松:  そう言う事って、良くあることなんでしょうか?
絹:  こういう仕組みをですね、「コーポラティブ」・・・
松:  コーポラティブ・・・
絹:  はい。「コーポラティブ住宅」っていうんですけど、松岡さん、聞かれたことはあります?
松:  そうですね。もう七、八年前か五、六年前でしょうか、大阪にそういうのができたって言う、何か「ドキュメンタリー」かなにかを、テレビで見た様な記憶があります。
絹:  あの、京都では、実は「コーポラティブ」、京都には幾つもあるんです。
松:  あっ、そうなんですか。
絹:  はい。この上京区には、三つ出来ているんですよね、最近。
松:  うーん、そうなんですか。
絹:  で、コーポラティブって住まい方が、それからその地主の方が選択された、その場所に住み続けて、で自分自身も住み続けて、「コーポラティブ」言う形で、まず入居者を集めてしまって、そして一緒に建物を造る。建設組合が建設会社に建物を発注するって言うのが、そもそもの、この「センテナリオ物語」の始まりなんです。
松:  ええ、さっきおっしゃった「普通の分譲マンション」と大きな違いというのは、何処になりますか?
 まぁ、さっきそうやって、入居者を募集されると。そうすると、何が違うんでしょうか?
絹:  大体の広さと、スケルトンって言いますか、建物の概要だけ決まっています。
松:  ええ。
絹:  でも、間取り、一切決まってないんです。
松:  間取りが決まってない?ほー!
絹:  はい、ほとんど決まってない。推奨される、例えば水廻りはこの辺に置いといた方が良いですよ、ぐらいの。
 それから、サッシとか窓とかはこの辺に有りますよ、ぐらいは決まってますけれども、基本的に設計が“途中で止まっている”様な建物ですから、詳しいと言いますか、自分の好みのマンションを自分で、自分達で造っていく。
 それぞれの設計チームが居まして、それぞれの入居者と打合せをしながら造りあげていく、と言う、少し手間のかかる、建設会社としてはすっごく手間のかかるやり方で造った物なんです。
松:  そうですね。その募集された、まぁ応募された入居者それぞれが、それぞれの希望を言えるんですか?
絹:  はい。例えば、こんな変わったお客さんがおられます。
松:  えっ?
絹:  自分は、本格的なお茶室を造りたいんだ。だから一階じゃないと困る。待合いから、にじり(躙り)口から、つくばい(蹲)から、小さいけれど本格的なお茶会が出来る、というのはその方は、お茶の先生なんですね。そういう方がお入りになっている。
 それから、ピアノのプロを目指している、と言う方がおられて、完璧な防音室を初めから組み入れて下さい。分譲マンションを買って、後から防音室を造るっていうような・・・不可能ではないでしょうが非常に難しいことです。
松:  そうですね。費用も又、かなり余分にかかるんですね。
絹:  そうなんですね、はい。一度造ってから、壊して防音室付けなきゃならない。
松:  ええ。
絹:  でも、コーポラティブの場合は、初めから設計に織り込めるわけですから、防音室が付いたものが出来る。
 さらに細かいことを言いますと、扉の色、形、一枚一枚まで変わるかもしれないし、バスタブもトイレも自分の好みでキッチンも・・・。普通のマンションだと、大体同じもの入れますでしょ?自分の好みのものが入ったり・・・・
 さらにひどいお客さんと言いますか、変わった人は、「自分は、合気道をやっている。合気道の道場を付けてくれ。」従って地下と、一階をメゾネットにして、地下を小さな道場を造ってくれ、と言う様な変わったお客さんもいましたし・・・
 それから、環境問題に興味があって、自分の家からでる生活雑排水、お風呂の残り湯やとか洗濯の残り水、それを土壌浄化と言いまして、土の中のバクテリアに食べさして、綺麗にして、その水を雨水タンクというか、20トン程の雨水タンクが・・・屋上に降った水をためる地下にタンクを造ったんですけれども・・・・
松:  最近ビルは、そういうのもありますよね。
絹:  で、雨水タンクへ綺麗にした水を入れる。それから、その水が雨水タンクから、今度は、トイレの流し水はそのお宅は「水道水は使わないよ。」トイレの流し水を雨水とそれから自分の家から出た生活雑排水を綺麗にしたもので、トイレを流すんだと・・・
松:  はい。そうすると、13家族が集まったと言うことは、色々想いが有って、それぞれ趣味も、何もかも違うと。生活スタイルも・・・・
絹:  はい。あの・・・「想い」ですねぇ。本当にいろんな、住まいに対して、こだわった想いをお持ちの方が集まって来られた。
 で、終(つい)の棲家として・・・・これは百年住宅と言う設計の意図で造ってますから、百年以上持つ筈なんです。
松:  それはさっきおっしゃった、スケルトンの部分が、そういう風な構造になってるから、百年保つ。
絹:  そうです。何も難しいことはないんです。
 専門的になりますけれども、コンクリートの「かぶり厚さ」と言うのを、厚くする。柱の太さを太くする。それから、「フープ筋」と申しまして、鉄筋が主筋と言いますか、縦の鉄筋ですね。それの廻りを、こう、あばら骨の様に囲む鉄筋があるんですが・・・・
松:  あぁ。細いので何か取り囲んでますねぇ。建築中のビルを見ると。
絹:  はい横にです。
 それの端っこがちゃんと溶接してあるだとか・・・普通は、主筋に引っかけてあるだけなんですね。
 で、地震力に対してより強いものを設計しているだとか、丁寧に仕事をすれば、百年保つという・・・まあ、詳しくは申し上げられませんけども・・・・そろそろ時間がねぇ、押してきてますんで。
 で、そういうものを造っているんです。
 「センテナリオ物語」というのは、ほんとに今、触りしか話せませんでしたけれども、入居者が集まって造るコーポラティブ住宅、しかも地主さんが一緒に住む。そのことが、京都市の中心市街地で、町が、町並みが崩れていくことの、一つのストッパーになる。
松:  そこに、その、お祖父さんの代から住み続けていた土地に、その家はなくなってもそこに住み続ける・・・・
絹:  なぜならば、そこに住み続けると言うことは、ご近所づきあいも引きずるわけですよね。
松:  そうですね。
絹:  ですから、新しい13家族のコミュニティ、それから従前から有る地元の町内会。
 勿論軋轢はあったんですけれども・・・・又次回お話し致しますが、「センテナリオ」という、そう言うコーポラティブ住宅が上京区に出来ていると言うことを、また、何処が少し変わっているのかと言うのを次回、又お話ししていきたいなぁ。
 本当にあれですねぇ、あっという間に時間が来ますねぇ。
松:  ほんとですねぇ。早いですねぇ。
絹:  30分っていうのは、あっという間だっていいますが、こんなに早く来るとは思いませんでした。
 まちづくりチョビット推進室の第一話としては、非常に稚拙な出来で、申し訳なかったんですが、皆さんお楽しみいただけましたでしょうか?
 この放送をきっかけにですね、地元の建設屋の目から見ました、京都のまちづくりの最前線、それから元気な“まちづくり”人、まちづくりおじさん、おばさん、の活躍をご紹介していこうと、これからも思っております。
 又是非お聞きいただきたい。
 第二話に続きますので、又お耳にかかります。
 松岡さん、またその時はどうぞよろしくお願いします。
松:  はい、よろしくお願いいたします。
 それでは皆さん、次回お耳にかかる時までさようなら。
絹:  さようなら。
目次へ戻る  

このページのトップへ